日向高校




























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第3章
合宿1週間前
次の日お昼休み、屋上で小坂さんを待つ。
小坂さんが入り口に現れてキョロキョロしている。
和也「おーい!小坂さん!ここ〜!」
和也は手を振る。
菜緒「そんな手を振らなくても分かりますよ。恥ずかしいです。」
小坂さんは少し顔を赤くしていた。
和也のお気に入りのベンチでご飯をたべる。
菜緒「先輩はいつもお昼ご飯はここで食べてるんですか?」
和也「そうだよ。景色もいいし、なんか落ち着くんだよね。」
菜緒「確かに景色はいいですね。」
和也「これからもたまに一緒に食べる?」
菜緒「考えときます。それで、何か話があるんじゃないんですか?」
小坂さんも薄々気づいていた。
確かにいきなりお昼を誘ったらおかしいと思うだろう。
和也「大した話じゃないよ?ただ、最近部活はどうかなって。」
菜緒「部活は楽しいですよ。ただ、まだ人と話すのは緊張します。」
和也「緊張するんだ。でも、俺とは話してくれるよね?最近は毒を吐かれるし!」
菜緒「そうですね〜。緊張と言うか私と話して楽しいのかな?とか変なことを考えちゃうです。だから余計に。先輩の場合は、なんか、、その、、いつも笑ってくれるから。なんか話せるんです。毒を吐くのは、先輩がおかしなことするから。」
小坂さんが少し恥ずかしそうに言った。
和也「そうなんだ。俺が笑うのは、小坂さんと話すが楽しいからだよ。みんなも小坂さんと話したいはずだよ?」
菜緒「そうですかね、、、?でも、人見知りが嫌で、自分を変えたくてアイドル部に入ったんです。だから、ちょっと頑張ってみます。」
和也「うん!何かあったら俺も協力するから!友達だしね?」
そう言って小坂さんの頭を撫でた。
小坂さんは照れ臭そうに笑っていた。

その日の練習終了後、合宿1週間前ということもあり、合宿をする場所が学校と伝えた。すると、やはりあの2人が
史帆「学校なの〜??旅館に行きたーい!」
彩花「佐藤くん監督ならどうにかしてよ〜!」
和也「いやいや!監督にも限界はあるって。」
史帆「温泉行きたかったな〜。ん?そうだ。いいこと考えた!!」
和也「どうしたの??」
史帆「まだ内緒〜!」
なんかニヤニヤしている。
彩花「監督!期待させた罰として、合宿の時の花火買っといてよね!」
和也「何で俺が?」
彩花「みんな花火やりたいよね?」
『やりたーーい!!』
和也「うっ。分かった。買います。」
『やったー!!』みんな喜んでいた。小坂さんも近くで笑っていた。
美玲「そういえば、学校でやるならご飯とかお風呂はどうするの?」
その発言をした瞬間、みんなが一斉に和也をみる。
和也「みんなには練習に集中してほしいので、ご飯は白石先生と七瀬さんと俺が作ります。」
鈴花「えっ?先輩料理できるんですか??」
和也「目玉焼きぐらいなら」
好花「目玉焼きを料理と言ってええんやろうか?」
彩花「変なもの食べさせないよね?」
和也「お風呂は、学校から歩いてすぐにある銭湯か、シャワールームの使用許可もらっています。」
一通り説明して解散となった。
ところで、かとしはなにを思いついたのだろう。疑問に思うのであった。

しゃもじ ( 2021/04/27(火) 15:54 )