日向高校




























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第3章
それぞれの悩み
部活が終わり、丹生さんと渡邊さんの所に行く。
和也「元気がないけどなんかあった?」
丹生「合宿のことでちょっと。」
美穂「私達兼部しているから、合宿に来れるか分からなくて。」
丹生「剣道部もアイドル部もどっちも大事で、どうしたからいいか分からないんです。」
2人は何事にも一生懸命だから、中途半端になるのが嫌なんだなと和也は思った。
和也「文句を言われるから、キャプテンと美玲にしか言ってないけど、合宿の場所は学校なんだ。まだ部費がちゃんと出ないらしくてさ。」
丹生、美穂「本当ですか?」
和也「うん。だから、丹生さんと渡邊さんはちょっと大変だけど、参加出来るかな?」
丹生「はい!出来ます!」
美穂「頑張ります。」
2人は笑顔になる。和也はホッとした。
和也「でも、頑張りすぎて無理しないようにね?なにかあったらすぐ言うんだよ?」
『はい!!』2人は返事をすると帰っていった。
和也も片付けしていたので、みんなより少し遅く帰る。学校を出ようとすると
校門の近くに人影があった。
近くに行くと人影は宮田さんだった。
和也「宮田さんお疲れ様。どうした?」
愛萌「お疲れ様です。監督に相談があって。一緒に帰っていいですか?」
少し元気がなかった。和也は一気に心配になる。
和也「いいよ。家まで送るから帰ろっか。」
愛萌は頷き喋り出す。
愛萌「小坂さんのことでちょっと相談があったんです。」
和也「小坂さん?何かあったの?」
愛萌「何かあったと言うか、何もないんです。」
和也「ん?どういうこと?」
愛萌「小坂さんと同じクラス何ですけど
、休み時間も部活の休憩時間もずっと1人で小説読んでて。
アイドル部に入ってくれたんですけど
関係性はアイドル部に入る前と変わりがなくて。」
確かに和也も気になってはいた。ただ、小坂さんは極度の人見知りなので、慣れれば喋るものだと思っていた。
和也「そっか。みんなは喋りに行かないの?」
愛萌「喋りたいし仲良くなりたいんですけど、邪魔したら悪いし、きっかけが掴めなくて。」
和也「小坂さんも喋ったら普通だよ?俺はいきなり話しかけたから、初めは不審者扱いされたけど、関西出身だから、たまに関西弁もでるしね。」
愛萌「そうなんですか?関西出身なのも知らなかったです。」
和也「確かに人と仲良くなるきっかけは大事だね。そのきっかけは俺が作るよ。」
愛萌「本当ですか?お願いしてもいいですか?」
和也「これでも一応監督だからね。」
愛萌「ありがとうございます。私の家ここの近くなんで失礼します。」
家の近くに付き宮田さんと別れた。
宮田さんも、人のことを考えれる優しい性格なんだと和也は思った。
家に帰り、お風呂とご飯を済ませて、小坂さんにメッセージを送った。
和「いきなりごめんね?今時間あるかな?」
少し時間が経って返事が来た。
菜「監督お疲れ様です。大丈夫です。」
和「小坂さん明日のお昼時間暇かな?」
菜「特に何もないので時間はあります。」
和「ならお昼ご飯一緒に食べない?」
菜「お昼ご飯ですか?何かありましたか?」
和「何もないよ?ただ、友達だからたまにはと思って。」
菜「そう言えば勝手に友達になってましたね。」
和「勝手にって。同意してくれたんじゃないの?笑」
菜「あの状況で嫌ですなんて言えないですよ。」
和「それでも同意してくれたってことで。それでどうかな?」
菜「強引ですね。いいですよ。どこに行けばいいですか?」
和「ありがとう。ならお昼休みに屋上で」
菜「分かりました。それでは失礼します。」
小坂さんとのメッセージを終えた。
(小坂さんって意外に毒舌だな)
と和也は思い、眠りについた。

しゃもじ ( 2021/04/27(火) 11:06 )