日向高校




























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第2章
遊園地デート
土曜日になり、和也は駅で人を待っていた。すると、
「かずくーん」声が聞こえた方を見ると加藤さんがいた。
てか、名前で呼んだことあったっけ?
まぁいっか。
和也「加藤さんおはよ。」
史帆「おはよー!ねぇねぇこの服どう?」
和也「服のことはよくわからないけど
似合っていると思うよ!」
史帆「もうー!女心がわかってない!」
なぜか加藤さんは口を尖らせている。
和也「ごめんね?それじゃ行こうか!」
史帆「どこいくのー?」
和也「んー加藤さんが喜んでくれるとこかな?まだ内緒」
史帆「どこだろう?楽しみ〜よし、しゅっぱーつ!」
電車を乗り継ぎ着いた先は遊園地だった。
史帆「わぁー遊園地〜!」
和也「前、加藤さんが部室で遊園地に行きたいって言ってるの聞いてたからさ」
史帆「さすが監督!メンバーのことわかってますね!ねぇ、早く行こ〜」
そういうと加藤さんは僕の手を取って走り出した。
喜んでもらえて何よりだ。
史帆「和くんジェットコースターに乗ろ!」
和也「うん!いいよ!」
史帆「次はあれで次はこれ!」
加藤さんは絶叫系が好きらしく、絶叫系ばっか乗っている。
さすがにちょっと疲れたので
和也「次はここにいこ?」
和也はお化け屋敷を指さした。
史帆「無理無理無理〜怖いの無理〜」
加藤さんは怖がっていた。
それがちょっと面白くなった和也は
和也「ちょっとだけ!ねっ?怖かったらすぐに出よ?」
史帆「うぅーちょっとだけだからね」
2人はお化け屋敷に入った。
加藤さんは怖がっており、腕を絡んでいた。その為、時折腕に柔らかい感触がする。
史帆「ぜーったい置いていかないでね。
置いてったら許さないからね?」
和也「ここまで腕を絡めていたら、置いていきようがないって!笑」
「わぁーーー!!!」
『ぎゃぁーーー!!!』
ゾンビが出たきて、加藤さんが叫ぶ。
出口までずっとそれが続き和也はそれをみて笑っていた。
お化け屋敷から出ると加藤さんはぐったりしていた。
史帆「疲れた〜死ぬかと思ったよ。」
和也「あははっ。加藤さんすごい叫んでたね!」
史帆「怖かったんだからしょうがないでしょ。かずくんの意地悪」
加藤さんはまた口を尖らせたので
和也は加藤さんの頭を撫でて観覧車を指差し
和也「もう暗くなってきたし最後に観覧車乗ろ?」
史帆「うん!!」
観覧車に乗ったがある違和感に気づく。
何故か加藤さんは対面じゃなく横に座っている。
あまりの距離の近さに和也はドキドキしている。すると加藤さんが
史帆「ねぇねぇ、もう加藤さんってのやめない?」
和也「ならなんて呼ぼう?」
史帆「ん〜しほりーにょ?」
和也「しほりーにょ??」
史帆「うそうそ!んーとしちゃん?かとし?」
和也「ならかとしで!」
そう言うと加藤さんは微笑んだ。
そして、加藤さんは和也の肩に頭を預けた。
その行為に和也はさらにドキドキしている。
観覧車も終盤に差し掛かり加藤さんが名前を呼んだ。
加藤さんの方を見ると、唇に柔らかい感触が。
史帆「かずくん。早くとしちゃんにハマってね?」
そう言って加藤さんは微笑んだ。
観覧車から降りて家に帰る。
キスをして恥ずかしいからかお互い無言だ。でも、ずっと手は繋いでいる。
加藤さんの家に着き、
史帆「今日は本当にありがと!楽しかった。また部活頑張れる!」
和也「俺も楽しかった。ありがとう。」
史帆「またデートしてね?次のデートはもっと、、。」
最後の方が声が小さく聞き取れなかった。
和也「ん?最後なんて言った?」
史帆「なんでもない!じゃあまた学校でね?ばいばい」
史帆は家の中に入っていった。
最後なんて言ったんだろう?
和也は考えながら帰宅した。

しゃもじ ( 2021/04/26(月) 10:14 )