日向高校




























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最終章
少しの意地悪
鈴花の顔がゆっくり近づき、和也の唇に触れ合った。

和也「こ…好花がいるよ…?」
鈴花「今はお風呂にいるから大丈夫ですよ?あの日の先輩はもっと意地悪だったのになぁ〜」
鈴花はギュッと和也に抱きついた。
お風呂上がりのせいなのか、いつもよりもシャンプーの匂いが香る。

鈴花「今日は意地悪してくれないんですか?」
普段はパリピの迷走キャラの鈴花だが、2人っきりになると、女っぽさが増す。
その上、あの身体だ。この状況で興奮しない男はいないだろう。
それはもちろん和也も例外ではなかった。

片方の腕で鈴花を抱き寄せて、もう片方の手を尻に当てた。
柔らかく少し大きな尻を『ムギュ』と握った。
鈴花「はぁ…はぁ…あっ…んっ…」
鈴花から吐息が漏れる。

鈴花「先輩…もっと強くお願い…」
和也は鈴花に言われるがまま、握る力を強くした。
鈴花「あんっ…あぁ…」
和也「声を小さくしないと、好花に聞こえちゃうよ?」
和也は鈴花の耳元でそう言ったが、少し荒っぽく、激しく揉みしだく。

鈴花「あっ!だめっ…は、激しい…」
鈴花は足をプルプルさせて、座り込まない様に、必死に和也の腕を掴んだ。

そして、和也の手が後ろから前に移動して、股下を擦り始める。
鈴花「あぁっ…そこは…んんっ」
パジャマとパンツの上から僅かに感じる刺激。
今は我慢できているが、これ以上激しくされたら確実に大きな喘ぎ声を出してしまう。

しかし、今の鈴花は好花にバレてしまうかもしれないという、そのスリルですら快楽に変わっていく。
和也「あれ?なんか湿ってきた?」
鈴花は認めたくないのか、首を横に小さく振っている。

和也「……。」
和也は何も言わずに鈴花から離れた。
鈴花「えっ?えっ…?」
鈴花は何が起こったのか分からずに、和也を見つめた。

和也「ごめん。そろそろ好花が戻ってくる気がした。また今度だね」
和也は申し訳なさそうな顔をして、鍋に火を付けた。

そして、火を付けたタイミングで『ガチャ』とドアが開いた。
好花「お待たせしました!あれ?鈴、なんか顔赤いよ?」
鈴花「お、お風呂上がりだからね!
好花「そっか!先輩、もう出来ますか?」
和也「えっ、あっ、ごめん。火を付けるの忘れてて、今付けたんだ」
好花「先輩もたまに抜けてますよね〜!」
好花は笑いながらダイニングテーブルに座った。
鈴花「あははっ、そうだね」
鈴花もぎこちなく笑い、好花の横に座った。

その時、鈴花の足はモジモジしており、落ち着きがなくなっていたのだった。

しゃもじ ( 2022/05/29(日) 17:46 )