日向高校




























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第25章
全員集合!!
夜ご飯を作ってる時に、インターホンが鳴る。
和也「史帆、ごめん。手が離せないから出てもらえる?」
和也は手が離せなかったので史帆にお願いした。

史帆「はーい!なんか夫婦みたーい!」
史帆はこのやりとりが嬉しかったのか、ニヤニヤしながら玄関に向かった。

『ガチャ』史帆が玄関を開けると、『たい焼き買ってきたよ〜!』とよく耳にする声が。

美玲「あれ?としちゃん?」
陽菜「史帆さん、こんばんわ!」
史帆「みーぱんにかわださん!いらっしゃーい!」
久美「えっ!?みーぱんにかわださん?」
久美は声が聞こえたのか、玄関に姿を表す。

美玲「あら?久美も!和くんは?」
久美「今、こさかなと料理中!」
陽菜「なおもいるんですね!」
史帆「こんな所で立ち話もあれだから、中に入って!」
久美「としちゃん、完全にこの家の住人になってるよ」

『おじゃまします!』美玲と陽菜が家の中に入ろうとすると、「あれ?みなさんいたんですね?」と外から声が。

美玲「おすず!もしかしておすずも?」
鈴花「も?あーっ!なるほどです!私は母が持っていきなさいって」
どうやら、みんなの考えている事は同じみたいだ。

陽菜「すずも入ってね!」
久美「いつの間にかかわださんも住民化してるよ…」
陽菜は鈴花を家の中に招き入れた。

和也「あれ?鈴花も来てくれたんだ。美玲と陽菜の声は聞こえたけど」
鈴花「はい!これ母からです!」
鈴花はダイニングテーブルに紙袋を置いた。

美玲「和くん!みーぱんとおひなはたい焼き買ってきましたぁ!」
陽菜「ししょ〜!なお〜!」
陽菜がトコトコと2人の元に駆け寄ってきた。

菜緒「今、料理してるから後でゆっくり話そうね?」
陽菜は「うんっ!」と笑顔で頷き、史帆達に呼ばれてそっちに向かって行った。

美玲「2人は何作ってるの?」
和也「菜緒が豆腐ハンバーグ作ってくれてるんだ」
美玲「えぇ〜!美味しそう〜!」
菜緒「食材多く買ったので、みーぱんさん達の分も作りますね!」
美玲「ほんと?やったぁ!でも、たぶんまだ人数増えるよ?」
菜緒「ですね?」
和也「んっ?そうなの?」
すると、再び『ピンポーン』とインターホンが鳴った。

美玲「ほらね?みーぱんが行ってくるね?」
美玲が玄関に向かいドアを開けると、そこには彩花と芽依がいた。

美玲「あや!それにめいめいも!」
彩花「やっぱみーぱんいたか〜!」
芽依「んっ?でも、靴がたくさんあんで?」
彩花「ほんとだ。やっぱりみんな考える事は一緒だね?」
美玲「みたいだね?たぶん、まだまだ来るよ?」
その後、美玲の予想通り、和也のインターホンが鳴り続けた。

菜緒「まさかの全員集合しちゃったね?」
家にアイドル部のメンバー全員集まった。

美穂「せんぱーい!テーブル出していいですか?」
ひより「ひよたんお腹空きましたぁ〜!」
美玖「にぶちゃん、今日も服装きまってるね〜!」
明里「それ、絶対バカにしてる言い方!」
愛萌「京子さん、タッパーに作ったラーメン入れてきたんですか!?」
紗理菜「すごい伸びちゃってる…」
京子「なんで!?伸びるの早くない!?」

みんなは手作りのおかずやデザートなど、沢山持ってきてくれた。
菜緒「おかずいっぱいだね?」
菜緒は少し寂しそうな表情をする。
和也「そうだね。でも、菜緒の豆腐ハンバーグたくさん食べたいから、俺のやつは大きくして?」
和也が菜緒にそう言うと、「しゃーないなぁ〜!特別やで?」と嬉しそうに微笑んだ。

みんなが来てくれたことで、家族が居ない寂しさも全く感じられたなかった。
和也は改めて、みんなのありがたみを知った。

そして、ご飯も出来上がりみんなで食べようとすると、『ピンポーン』とインターホンが鳴った。
和也「もうみんないるし誰だろう?」
久美「そんなの決まってるよ!」
優佳「私達アイドル部が揃ったと言う事は!」
ひなの「あの方々しかいません!!」
和也「えっ?だれ?」
和也以外は全員誰か分かっていた。

みんなは何故か全員で玄関に向かった。
和也「……。誰もいない」
完全に乗り遅れた和也は寂しく1人で座っていた。

『ガチャ』史帆が玄関を開ける。
美玲「白石先生と七瀬さんおそ〜い!」
玄関を開けると、みんなの予想通り白石と七瀬が立っていた。

白石「あれ?まさかとは思ったけど、全員いるじゃない!」
七瀬「あら〜、和也くんはほんまに人気あんなぁ〜!」
久美「ちょうど今からご飯食べるんです!先生達も一緒に食べましょ〜!」
メンバーが2人の背中を押して、家の中に招き入れた。

和也「あっ、先生に七瀬さんも!」
白石「こんばんわ!凄いことになってるわね?」
七瀬「おじゃましまーす!あらま!豪華な夜ご飯ですこと!」
和也「みんなが持ってきてくれたんです!」
白石「そうなのね!私となーちゃんが作るまでなかったかな?」
好花「えぇ〜!先生達も作ってきたんですか!?食べたいです〜!」
未来虹「私も〜!」
料理に定評がある白石の料理にメンバーが群がる。

白石「たくさん作ってきたからいっぱい食べてね?」
『やったぁ〜!!』みんなは飛び跳ねて喜んだ。

そして、その日の夜は遅くまで、みんなの笑い声が家中に響き渡った。

■筆者メッセージ
こさかな復帰しましたね!
嬉しい限りです!
しゃもじ ( 2022/03/05(土) 20:43 )