日向高校




























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第24章
大切な人にプレゼント
彩花「めいめい、今日は何したの?」
和也の誕生日パーティーが始まり、みんなが作ってくれた料理を食べ始めると、彩花が芽依に質問する。
芽依「えーっとね、イチゴパフェを食べてね、それから〜」
和也は芽依が変なことを言わないからソワソワしていた。
もし、ホテルに行ったなんていったら、修羅場になることが間違いない。
誕生日じゃなくても、それだけは避けたい所だ。

芽依「ホテ…」
和也「あー、芽依!そこの醤油取ってくれるかな?」
芽依「ええよー!んっ?どこにあるの?」
和也は咄嗟に出た言葉だったので、確認してなかったが、醤油は菜緒の前に置いてあった。

菜緒「菜緒の前にあるけど、なんでめいめいさんに頼むの?」
(まずい…)和也は言い訳が考えれなかった。
鈴花「それはめいめいさんとデートしたからじゃない?癖になっちゃったんだよ」
菜緒「なるほどね〜。今度はちゃんと菜緒の名前呼んでよ?」
(鈴花ナイス!)鈴花の自然なフォローにホッとした。

美玲「和くん、なんかホッとしてる?」
美玲の鋭い洞察眼が炸裂する。
普段は天然でふわふわしてるのに、こういう時だけ勘が鋭い。
和也「え…いや、この料理美味しいな〜って思って。誰が作ったんだろう?」
和也は食べていない料理を褒めた。

未来虹「それ私です!」
未来虹がキラキラした目をして返事をする。
和也「えっ、未来虹が作ったんだ!」
未来虹「はい!もう一つ食べてみて下さい!」
和也「う、うん。ありがと」
未来虹が取り皿に料理を置いた。
(これは一体なんて名前の料理なんだろう…)
赤く染まった鶏肉らしき料理。
和也は恐る恐る料理を食べると口の中が辛さで炎上する。
未来虹「どうですか!?」
和也「お、美味しいよ。未来虹はすごいね?」
和也は少し涙目になりながら答えた。
未来虹「へへっ、嬉しい!」
ひなの「私も食べてもいい?」
未来虹「うん、いいよ!」
和也「ひなの大丈夫なの?」
ひなの「はい!私、赤い食べ物大好きなんで!」
ひなのは料理を口の中に入れた。
はじめはニコニコして噛んでいたが、少しずつ顔が険しくなり、ひなのの様子がおかしくなっていく。
ひなの「うぅぅ、辛ぁぁい!!」
大きな声で悶絶するひなの。
好花「えっ?そんなに辛い?」
ひなの「めっちゃ鋭角です!!シャープです!」
辛すぎて謎な発言をし始めた。
美玖「和くん、よく食べれたね?」
和也「確かに辛かったけど、段々美味しくなったよ?」
史帆「なら、和くん専用の料理だね!」
和也「えっ…みんな食べないの?」
美穂「私は辛いのは大丈夫でーす!」
美玲「みーぱんは好きだけど、和くんの誕生日だから和くんが食べていいよ?」
未来虹「和也先輩が食べてくれるなら、すごく嬉しいんだけどなぁ…」
断れない空気になり、和也は未来虹の料理を全部食べた。

その後、料理を食べていると、久美が立ち上がり話しだした。
久美「それじゃ、みんなでプレゼント渡そっか!」
和也「プレゼントまであるの?」
紗理菜「もちろんだよ!いつもお世話になってるもん!」
愛奈「みんなで1つにしたから!」
優佳「ほんとは1つずつあげたかったんだけどね!」
和也「嬉しいよ!ありがと」
明里「ありがとってまだもらってないですよ〜!」
京子「それじゃ、我らのキャプテンからどうぞ!」
久美がラッピングされた袋を持ち、和也の前にたった。

久美「和也くん、お誕生日おめでとう。幸せな1年にしてください。大好きです!」
和也は久美からプレゼントをもらうと、再び涙が溢れるのであった。

■筆者メッセージ
みなさん、コメントありがとうございます!
少しずつリクエストに応えていくので、少々お待ちください!
しゃもじ ( 2022/01/07(金) 21:35 )