優佳の5分クッキング
和也「お、おじゃまします」
優佳の家について、緊張気味に中に入る。
優佳「誰もいないんだから、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!」
和也「初めて来る家は緊張するよ」
優佳「ふふっ、意外と緊張しいなんだね?」
優佳はそう言ってリビングに案内してくれた。
優佳「なら、ご飯作るからシャワー浴びておいで?」
和也「えっ?シャワー!?」
優佳の突然の発言に少しびっくりする。
優佳「だって、部活で汗かいたでしょ?」
和也「あっ、そっか。そうだね」
優佳「何考えてんのよ!このスケベ!」
優佳は口を尖らせていた。
優佳「そのシャンプー使っていいからね?タオルはここだから!」
優佳がお風呂場に案内してくれて、説明をしてくれた。
優佳「それじゃ、行くからね!また何かあったら呼んだね?」
そう言って台所に戻っていった。
和也はシャワーで頭と身体を洗う。
優佳が言ったシャンプーを使うと、いつも嗅いでいる優佳の匂いがした。
一通り身体を洗い終わり、脱衣所で身体を拭いてジャージを着ていると、「そういえばドライヤーの場所言ってなかった!」と脱衣所のドアを開けて、優佳が入ってきた。
優佳「キャー!!」
優佳は急に叫び出して、ドアを勢いよく閉めた。
優佳「もう!早く服着てよ!」
和也「そんなびっくりしなくても…」
和也の格好は上半身は裸だったものの、下半身はジャージを履いており、全裸の訳ではなかった。
優佳「いいから!はやく!」
和也は優佳の言う通り、服を着て返事をした。
優佳「ドライヤーそこだからね!あーっ、あっつ!」
優佳は顔を真っ赤にして、手で顔を仰いでいる。
和也「めっちゃピュアなんだね」
優佳「もう!バカにしてるでしょ!そんなこと言うと、ご飯抜きにするよ!」
和也「ごめんごめん!てか、料理は大丈夫なの?」
優佳「あっ!ヤバい!!」
優佳は慌てて、台所に戻っていった。
和也もその後をついて行くと、すごくいい匂いがしてきた。
和也「めっちゃいい匂いだね?」
優佳「もんじゃ春巻き作ってるんだ!」
和也「すごっ!そんな春巻きって早くできるの?」
優佳「優佳の5分クッキングだよ〜!あっ!5分過ぎてる!」
料理をしながらバタバタする優佳。
和也はそれを見ていると、笑いが抑えきれなくなった。
優佳「もうすぐ出来るから、座ってて?」
和也「俺も手伝うよ」
優佳「えっ!悪いからいいよぉ〜!」
和也「いいからいいから。お皿はこれでいい?」
優佳「えっ、あっ、うん。ありがとう…」
こうして、2人は一緒にお昼ご飯を作るのであった。
『いただきます!!』
お昼ご飯が出来上がり、ご飯を食べ始める。
和也「んっ?このもんじゃ春巻きめっちゃ美味い!」
優佳「ほんと?よかった〜!女子力が高い所見せれたかな?」
和也「うん!他の料理も美味しいよ」
和也がそう言うと、優佳は嬉しそうに笑っている。
優佳「それじゃ、私もシャワー浴びてくるね!和也くんはゆっくりしててね」
お昼ご飯を食べ終わり、片付けをしたら優佳はシャワーを浴びにいった。
和也はリビングのソファに座って待っていると、日頃の疲れなのか寝落ちをしてしまった。