日向高校




























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第23章
頑張れるように
美玲と菜緒と登校し、教室に入る。
すると、そこにはニコニコしている優佳がいた。
和也「な、なに?次はどうしたの?」
また何かをお願いされると思い、警戒する和也。
優佳「おはよ!別にそんな警戒しなくてもよくない??」
和也「だって、優佳がニコニコしてる時って、何かある時だし」
優佳「失礼だなぁ〜!それより、土曜日の練習が終わったら何してる?」
和也「土曜日?特に何もしてないよ?」
優佳「なら、練習が終わったら家くる?」
和也「優佳の家に?」
優佳「うん!来週の試合頑張ってほしくてさ!だから、料理でもご馳走しようかなって!親も夜まで用事でいないし!」
和也「そうなんだ。なら、お言葉に甘えてもいいかな?」
優佳「うんっ!なら、楽しみにしてるね!」
優佳はそう言って、自分の席に戻っていった。

和也も自分の席にかばんを置いて、トイレに向かった。
戻ってくると、自分の席に少し不機嫌そうな美玖が座っている。
(なんか嫌な予感がする…)
そんな事を思いながらも、自分の席に向かった。
和也「美玖、おはよ。どうしたの?1人?」
美玖「おはようございます。はい、1人です」
いつもより返事が素っ気ない。やはり、少し不機嫌のようだ。
和也「そ、そうなんだね。それで、どうしたのかな?」
美玖「菜緒にカイロあげたみたいですね?」
和也「えっ、あ、うん」
美玖はそう言うとジーッと顔を見てくる。
和也「あの…どうしたのでしょうか…?」
美玖「別に。ただ見ているだけ」
和也「いや、すごく気になるんだけど…」
美玖「あーあ、私も手が冷たいなー!」
和也「明日でよかったらいりますか?」
美玖「うん!ほしいです!約束ですからね!」
美玖は突然笑顔になり、教室から出ていった。
紗理菜「和也くんも大変だね〜?」
和也「みんな冷え性なんだね?部費でカイロ買えないかな〜?」
愛奈「さすがやな!季節関係なく鈍感や!」
紗理菜「そうだね。美玖ちゃん、かわいそうに…」
カイロのことで悩む和也を見て、2人は苦笑いしていた。

迎えた土曜日。サッカー部の部活は午前中のみ行う。
主将「和也、だいぶボールコントロール上手くなったな」
和也「そうかな?でも、リフティング?はまだ全然できないよ」
部員A「まぁ、試合中に使う事なんて、ほとんどないから大丈夫だろ!」
部員B「それより先輩!今日はアイドル部の人は応援こないんっすか?」
和也「どうだろ?あっちも部活があるだほうし、来ないんじゃないかな?」
部員B「そうですか!試合は来てくれるんですか?」
和也「来てくれるとは言ってたけど?」
部員B「マジですか!なら、俺、すごい頑張ります!」
主将「あのなぁ…」
和也「ふふっ、まぁ、やる気があるならいいんじゃない?」

そんな話をしゃべりながら部活を行う。
そして、部活が終わり、校門に向かうと優佳が待っていた。
和也「ごめん、お待たせ」
優佳「ううん、大丈夫だよ!じゃあ行こっか!」
和也は優佳の後について、優佳の家に向かった。

■筆者メッセージ
すみません!
明日、両方とも更新出来ないかもです!
しゃもじ ( 2021/11/19(金) 21:31 )