日向高校




























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第21章
とっておきの恋人感
翌朝。目を覚ますと京子はもう起きていた。
和也「おはよ。もう起きてたの?」
京子「おはよ。うん、和のずっと寝顔見てた」
和也「なんか恥ずかしいな」
京子「可愛かったよ。あっ、さっきスマホ鳴ってたよ?」
和也「スマホ?誰からだろう」
和也は枕元に置いてあったスマホを確認する。
和也「珍しいな。優佳からメッセージが来てる」
京子「そうなんだ。なんだって?」
和也「今日、時間があったら勉強の為にメイド喫茶行きませんか?って」
京子「勉強って優佳らしいね」
和也「そうだね。申し訳ないけど断らなくちゃ」
京子「断っちゃうの?」
和也「うん。先に京子と約束してたから」
京子「ううん。私は大丈夫だから行ってあげて?」
和也「えっ?でも…いいの?」
京子「うん。昨日、いっぱい一緒に居れたから。それだけで充分だよ!」
和也「そっか。ありがとね?」
和也は京子の頭を撫でる。京子は目を細めて嬉しそうな表情をしていた。

優佳に返事をして、京子とリビングに向かう。
京子「和がいっぱいお勉強出来る様に、美味しいもの作らなきゃ!」
京子は台所に向かった。
和也「京子、朝ごはんは俺が作っていいかな?」
京子「えっ、でも、和のメイドさんだからさ」
和也「ううん。今日は京子の執事になるよ。それに昨日の夜変わったでしょ?だから、お嬢様はゆっくりしてて下さい」
和也は京子の背中を押して、ソファに座らせてテレビをつけた。
和也「食材使わせてもらうね」
京子「うん。それじゃお願いします」
和也は台所に向かって冷蔵庫を開けた。
冷蔵庫から、卵、ウインナー、野菜を取り出して料理を始める。
日向町に来る前は、料理とは無縁だったが、今ではメンバーに振る舞う程になり、料理をすることが楽しいとも思える。
オムレツを作り、ウインナーを焼き、サラダを作った。
トーストも焼き上がり、京子を呼んだ。
京子「うわぁ!和の手料理だ!美味しそう!」
和也「ふふっ、お嬢様、お召し上がり下さい」
京子「いただきます!うんっ!美味しい!」
和也「ただ焼いただけだよ。でも、よかった」
京子「和が作ってくれたから美味しいの!」
京子と朝食を食べて、片付けをした。

そして、和也は荷物を置くために、一度家に戻るので帰ることにした。
和也「京子、色々ありがとね!また、明日学校で」
玄関まで見送りに来てくれた京子にお礼を言う。
京子「私こそありがとう!また、来てね?」
和也「うん。また美味しいご飯作ってね?」
和也は立ち上がり、家を出ようとすると、「和!」京子に呼ばれて振り向く。
『チュッ』京子がキスをしてくれた。
京子「和、いってらっしゃい!」
和也「うん。いってきます!」
和也は京子の家を後にした。

家に帰り、着替えてすぐに駅に向かう。
和也「ごめん。お待たせ」
駅に着くと、優佳が待っていた。
優佳「ううん。私こそいきなりごめんね?」
和也「全然。メイド喫茶に行くなんて思いつかなかったよ。さすが優佳だね」
優佳「そんなことないよ。一度行ってみたかったからね!」
和也「俺も行くの初めてだなぁ。てか、ここら辺にメイド喫茶ってあるの?」
優佳「ちょっと電車で移動しないといけないかな!」
和也「そうなんだ。楽しみだなぁ」
優佳「それならよかった!なら、時間ももったいないし、早く行こっか!」
優佳が手を握ってきて、ホームの中に移動した。

■筆者メッセージ
ひよたんの誕生日ですが、作ったのを間違えて全部消してしまい、メンタルブレイクしたので、明日更新します。
しゃもじ ( 2021/09/24(金) 16:41 )