土曜日。午前の部活が終わり、部室で帰り支度をしている。
久美「午後からも部活やりたいな〜。全然練習が足りてないよ」
和也「先生も七瀬さんも昼から用事があるから、こればっかりはしょうがないね」
美玲「ドレミソラシドはだいぶ形になったよね。あとは青春の馬だけだね」
和也「間に合うかな…」
京子「間に合うかなじゃなくて間に合わせるの！」
史帆「そうだぞぉ〜！としちゃんはやる時はやるんだぞぉ〜！」
和也「そうだね。頼もしいね」
和也は史帆の頭を撫でる。
史帆「へへっ、褒められちゃったぁ！」
彩花「だから〜としちゃんばっかり贔屓するなぁ〜！」
美穂「本当ですよ！みんな頑張ってるんですから！」
芽依「なぁなぁ、芽依も頑張ってるから褒めて〜！」
未来虹「私も頑張ってます！ドレミソラシドは踊れるようになりました！」
森本「ワシも〜！3人で秘密の特訓したんです！」
山口「なのちゃんに手伝ってもらいながら、茉莉のお家で特訓したんですよね〜！」
菜緒「おぉ〜！なのちゃんえらいぞ〜！」
菜緒に頭を撫でられて、ひなのは首を振りならが喜んでいる。
美玖「ひなの、首が座ってないみたい！」
和也「みんなすごいね！この調子で頑張ろうね。それより、部室閉めるからみんな忘れ物ないようにね！」
『はーい！』みんなは返事をして部室から出て行った。

鈴花「それではお疲れ様でした！」
みんなで下校して、家の前に着いたので鈴花と別れた。
和也「うん。ゆっくりやすんでね！」
和也は家の中に入ると、何足か靴が並んでいた。
（誰かいるのかな？）そんなことを思いながら家の中に入る。
和也「ただいま。誰か来てるの？」
和也はリビングにつながるドアを開けると、女の子が凄い勢いで抱きついてきた。
？？？「和也、久しぶり〜！！」
和也「うわぁ！！芽実！？」
抱きついてきたのは、『柿崎芽実』長野に住んでいて、母さんの妹の子どもで、和也のいとこだ。
芽実「めっちゃ久しぶりだね〜！身長伸びた？」
和也「久しぶりだね。どうだろ？ちょっとは伸びたかな？」
叔母「和也くんこんにちわ！久しぶりね。元気にしてた？」
和也「うん。叔母さんも久しぶり！今日はなんでまた家に？」
母「お父さんが転勤するから、挨拶に来てくれたのよ」
叔母「和也くんはこっちに残るんだって？」
和也「うん。やりたいことが見つかったからね」
芽実「やりたいこと？アイドル部のこと？」
和也「芽実、知ってるの？」
芽実「さっき叔母さんに教えてもらった。女の子しか居なくてデレデレしてるんでしょ？」
和也「デレデレって…。でも、みんないい人ばかりだよ」
叔母「本当だ。和也くん、いい顔で笑うようになったわね」
和也「そうかな…？でも、みんなと会えてから変わられた気がするよ」
芽実「和也、ちょっとこっち見て？」
和也「んっ？どうしたの？」
和也は芽実の顔を見ると、芽実はウインクをしてきた。
和也「……。どうした？」
芽実「鈍感なのは変わってなかったかぁ〜！」
母「ふふっ。お昼ご飯できたから2人ともいらっしゃい！」
和也「そういえば、叔父さんは？」
叔母「お仕事で夜に来ることになってるの」
和也「そうなんだね。会うの久しぶりだな」
芽実「ねぇ〜、ご飯食べたら町を案内して！」
芽実が見つめながら言ってくる。
和也「うん、いいよ。本当にいい町だから、芽実も気にいると思うよ」
和也はご飯を食べた後、芽実と町に出かけることになった。