日向高校




























小説トップ
第20章
みーぱんファミリー
美玲「和くん出たよ〜!ありがと!あれっ?和くんいないや」
陽菜「本当ですね。食器もなかったままです」
お風呂から出た美玲と陽菜。食べた食器がそのままで和也がいなかったので、少し心配になる。
美玲「どこいっちゃったんだろう。あっ、いたっ!」
陽菜「気持ち良さそうに寝てますね」
和也はソファーで横になって眠っていた。
美玲「やっぱり疲れてたんだね。いつも無理ばっかりするなぁ〜」
陽菜「それが和くんらしいです!」
美玲「起こすのもかわいそうだから、食器洗っちゃおうかな!」
陽菜「陽菜も手伝います!」
美玲「おひなありがと〜!さすが娘だぁ〜!なら、一緒に頑張って和くんを驚かせちゃお!」
陽菜「はい!みーぱんファミリーなので!」
2人は台所に向かい、食器を洗い始める。

「うーん」美玲達がお風呂から出て、30分ぐらい経ってから和也が目を覚ました。
和也「うわぁ!びっくりした!」
目を開けると目の前に美玲と陽菜の顔があった。
和也「あれ?寝てた?2人ともお風呂出たんだ」
美玲「和くん、おはよ〜!よく寝れた?」
和也「うん。やばっ、食器片付けてないや」
陽菜「食器は陽菜とみーぱんさんでお片付けしました!」
和也「えっ?そうなの?なんかごめんね」
美玲「なんで謝るのさぁ〜!和くんはご飯作ってくれたでしょ!」
陽菜「そうです!洗い物ぐらいは陽菜達でやりますよ!」
和也「そっか。ありがと」
和也は2人の頭を撫でた。2人は嬉しそうに顔を向け合い微笑んでいる。

その後、和也はお風呂に入って、みんなでゆったりとした時間を過ごす。
和也「そうだ。2人に聴いてほしいのがあるんだ」
美玲「聴いてほしいもの?なんだろう?」
陽菜「なんですか?美味しいものですか?」
和也「音楽だから美味しくはないよ!ちょっと待ってて」
和也は台所にあったPadを持ってくる。
和也「初めてだから、全然なんだけど」
和也はPadから音楽を流した。
『〜〜♪』音楽と共に和也の歌声が流れる。
和也「どうかな?」
『……。』2人は何故か沈黙だった。下手だったので、言葉が出なかったのかと不安になる。しかし、その後の2人のリアクションは予想とは違った。
美玲「ぐずん。これ和くんが作ったの?」
和也「ま、まあ。なんか合唱祭で音楽に関わったらなんか興味が出てきちゃって」
陽菜「すごいです。感動しました」
涙を流す美玲と陽菜。
和也「頑張ってるみんなをイメージして作ってみたんだけどさ。あと、聴いてくれる人が元気になってくれたらいいなって」
美玲「和くん、みーぱん、この曲学園祭でやりたい!」
陽菜「陽菜もやりたいです!」
和也「学園祭?いやいや、まだ完璧じゃないし、今からじゃ振りも間に合わないよ!」
美玲「頑張るからお願い!!」
和也「うーん。みんながどう思うかだよ?みんながいいならいいけど。それに先生と七瀬さんにも聞いてみないと」
美玲「わかった!!ちょっと待ってて!」
美玲はスマホをかまいだした。すると、和也と陽菜のスマホが鳴った。
美玲「明日、大事な話があるので和くんのお家に来れる人は来てください!」
美玲からのメッセージがアイドル部のグループに届いた。
久美「大事な話?なんだろう?とりあえず分かったよ!」
史帆「りょーかい!朝から行きます!」
菜緒「わかりました!私も色々と気になるのですぐに行きます」
次々に返答のメッセージが届く。
美玲「みんな来るってさ!」
満面の笑みの美玲。
陽菜「そうと決まれば、すぐに寝ないとですね!!」
美玲「そうだね!早くお部屋にいこっ!」
美玲と陽菜に背中を押されて部屋に向かったのであった。

■筆者メッセージ
時間があるので、夜にもう一度更新します!
しゃもじ ( 2021/08/26(木) 16:37 )