日向高校




























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第19章
歌声を独り占め
美玲「あっ!やっと見つけた!」
和也「ここって、カラオケ?」
美玲が連れてきてくれたのはカラオケハウスだった。
美玲「そうだよ!今日は和君の歌声をみーぱんだけに聴かせてほしいんだぁ!」
和也「でも、歌うの上手じゃないよ?」
美玲「えっ?和君、自分の歌の上手さに気づいてないの?」
和也「気づくもなにも上手じゃないから」
美玲「あららっ。和君は何も分かっていませんねぇ〜!まぁ、いいや!時間がもったいないから早く入ろ〜」
和也「うわぁ、ちょっと美玲〜」
2人は受付を済ませて、部屋の中に入った。
美玲「よしっ!いっぱい歌お〜!まずは和君からね?」
美玲に端末を渡される。
和也「俺から!?どうしよう」
和也は普段カラオケに来ないので、慣れていないこともあり、どうしようかな悩んでいる。
美玲「和君、みーぱんのリクエストきいて!」
美玲は和也の持っていた端末を取り、選曲を始める。
美玲「これ歌える?」
和也「うん。たぶん大丈夫だよ」
美玲「本当に?みーぱんこの歌好きなんだぁ!なら、お願いします!」
美玲が選曲したのは、ラブソングのバラードだった。
『〜♪』イントロが始まり、和也は歌い始める。
美玲のリクエストとのこともあり、心を込めて歌う。
和也「ふぅー。どうだったかな?って、美玲なんで泣いてるの?」
歌を歌い終わり、美玲の方を見てると涙を流していた。
美玲「うぇーん。感動しぢゃっだよぉ〜」
和也「感動して泣いてるの!?確かにいい歌だけどさ」
美玲「歌もだけど、和君の歌声にだよぉ〜!うぇーん」
和也「ちょっと泣きすぎだから!でもありがと」
美玲「くずん。和君、次これ〜」
美玲は泣きながら次の曲のリクエストをしてきた。和也はその姿を見て笑みが溢れた。
その後も美玲からのリクエストは続き、和也は美玲のリクエストに応え続けた。

      〜数十分後〜
和也「ちょっと休憩していいかな?こんなに歌ったの初めてで、ちょっと疲れちゃったよ」
美玲「うん!いっぱいありがと!和君、大好き!」
美玲は和也の足の上に対面で座り、抱きしめてくれた。
和也「ちょっと美玲。さすがにここじゃまずいって」
美玲「1番奥の角部屋だから大丈夫じゃないかな?誰も来ないよ」
美玲はそういうと和也にキスをした。
美玲の舌が和也の口の中に侵入する。
「んんっ、んふっ、んっ」美玲から吐息が漏れ始める。
美玲「和君、喉が渇いてない?」
唇を離して、美玲が聞いてくる。
和也「ちょっと渇いてるかな」
美玲「なら、みーぱんが飲ませてあげるね」
美玲は和也のグラスに入っているお茶を口の中に含んだ。
和也「飲ませてあげる?美玲が飲んじゃってるよ?」
和也は美玲の行動に疑問を持っていたが、美玲は再び和也にキスをした。
すると、美玲の口の中から和也の口にお茶が流れてくる。いわゆる口移しだ。
和也は混乱しながらも、口の中に入ってきたお茶を飲んだ。
美玲「ふぅー。初めてだったけど上手にできたかなぁ〜?」
和也「いきなりでびっくりしたよ!どこでこんなこと覚えたの?」
美玲「和君に喜んで欲しくて、男の子が喜ぶ方法を調べたんだぁ!そしたらこれがあったの!喜んでもらえたかな?」
和也「びっくりしたけど、嬉しかったよ。ありがと」
美玲「やったぁ〜!大成功だぁ〜!次は和君がみーぱんにやって?」
和也「俺も初めてだから上手くできないかもしれないからね」
和也は美玲のコップの飲み物を口の中に含んで、美玲にキスをした。
そして、飲み物をゆっくり美玲の口の中に流し込む。
『ゴクッ、ゴクッ』美玲の喉から飲み込む音が聞こえる。
美玲「どうしよう。今、凄く幸せ」
和也「喜んでもらえたなら嬉しいよ!」
美玲「和君が居てくれれば、ずーーっと幸せだけどね!よしっ!次はみーぱんが歌っちゃおうかなぁ〜!」
美玲は気分が良くなったのか、ノリノリで歌を歌っていた。
こうして、ふたりは時間になるまでカラオケを楽しんだのであった。

しゃもじ ( 2021/08/08(日) 12:29 )