日向高校




























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第19章
恋愛相談
陽菜「それじゃ和君、また明日ね!」
その後、陽菜と少しだけ話して陽菜は自分の部屋に戻っていった。
和也もお風呂に入ろうと準備していたら、部屋のチャイムが鳴った。
(次は誰が来たんだろう)
そう思いながらドアを開けると、同じクラスの女の子がいた。
和也「えっ?どうしたの?」
女子A「あの、同じクラスの男の子にお部屋聞いて。佐藤君に相談したいことがあって」
和也「俺に相談?俺で大丈夫かな?」
女子A「うん。佐藤君にお願いしたいの」
和也「そっか。なら、ちょっと待ってて」
和也は一度部屋に戻って鍵を取り、その子の所に戻った。
和也「ごめんね。それじゃロビーかどっかで話そっか」
和也はメンバー以外を部屋の中に入れるのは気が引けたので、部屋じゃないところで話すことにした。
急なことで急いでいたので、目撃者がいることに和也は気づかなかった。

和也「それで相談ってなにかな?」
女子A「あのね、同じクラスの子を好きになったんだけど、告白が出来なくて」
和也「恋愛相談!?」
和也はびっくりして声が大きくなってしまった。
『恋愛相談!?』近くで聞き覚えのある声が聞こえたので、辺りを見渡すが近くにはメンバーらしき人はいない。
(なんだ気のせいか。普段みんなといるせいかな)
女子A「シーッ!佐藤君、声が大きいよ!」
和也「ごめん!意外な相談でびっくりしちゃって。なんで、恋愛相談を俺に?他にもいると思うんだけど」
女子A「だって、佐藤君は潮さんとか他のアイドル部のメンバーと仲がいいでしょ?だから、そういうの分かると思って」
(この子何か勘違いしてる)
和也は心の中でそう思った。普段の和也はメンバーから鈍感や、浮気性など散々なことを言われているからだ。
和也「分かるかどうかは分からないけど、とりあえず話だけは聞いてみるよ。相手は誰?」
女子A「いきなりだね。相手は恥ずかしいんだけど、田中君なの」
和也「田中!?そうなんだ。確かに優しいもんね」
田中は、昨日、ひなのが困っている時に話かけてくれた人だ。和也もクラスでは仲のいい方で、よく話をしたりする。
女子A「そうなの。前、私が困ってる時に助けてくれて、それから気になっちゃって」
和也「そうなんだね。確か、今、田中は彼女いなかったよね」
女子A「うん。そうみたいだね。だから、今日、告白して明日の自由行動でデートしたいの」
和也「今日、告白するの!?」
『告白!?』またどこかで声が聞こえたような気がした。
周りを見渡しても、女子の団体がいるだけでメンバーはいなかった。
女子A「うん。だから、佐藤君、協力してくれないかな?」
和也「俺に出来ることあるかな?どうしたらいいんだろう」
和也は経験のないことなので悩んでいた。
するとその時、『私達に任せて!!』後ろの席から声が聞こえた。それはあの人達だった。

■筆者メッセージ
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しゃもじ ( 2021/07/29(木) 16:49 )