日向高校




























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第19章
ポッポチュセヨ
和也は一足先に部屋に戻った。
(あみだくじの結果はどうなったんだろう)
そんな事を思いながら休んでいると、部屋のチャイムが鳴った。ドアを開けると陽菜が立っていた。
陽菜「和君、約束通り遊びに来ました!」
和也「いらっしゃい。早いね?もっと遅くに来ると思ってたよ」
陽菜「和君に会いたくてすぐ来ちゃいました!」
そう言って陽菜が抱きついてくる。
和也「ここだとみんなに見えちゃうから中に入ろうか」
和也は陽菜を部屋の中に入れた。

和也がベットに座ると陽菜も横に座り、腕を絡めてくる。
陽菜「ふふっ、やっと和君と2人になれました」
和也「そういえばそうだね。ちょくちょく抱きついてたけど、2人は初めてだね」
陽菜「和君に会うと嬉しくて抱きついちゃうの」
和也「そうなんだね。陽菜もだいぶ変わったね?はじめの頃は、自分の意見が言えなくて悩んでたりしてたのに、今はちゃんと自分をもってるね」
陽菜「はい!和君が陽菜を変えてくれたから!」
和也「俺は何もしていないよ?陽菜が自分で変わったんだよ。頑張ったね」
和也はそう言うと陽菜の頭を撫でた。陽菜は頭を撫でられ、目を細めて嬉しそうな顔をしている。
陽菜「ねぇ、和君。ポッポチュセヨして?」
和也「ぽっ、ポッポ?なにそれ?」
陽菜「ポッポチュセヨです!」
和也「ポッポチュセヨ?ってなに?」
和也が陽菜に質問すると、陽菜が顔を近づけてキスをしてきた。
和也「いきなりだね。それでポッポチュセヨってなに?」
そう言うと陽菜はまたキスをする。
陽菜「これがポッポチュセヨです」
陽菜は少し顔を赤くして俯いている。
和也「キスをすることだったんだね」
陽菜「うん!あや姉さんによくしてるんです。和君、ポッポチュセヨして?」
陽菜に言われて、和也は顔を近づけた。しばらく小鳥のようなキスが続く。
すると、陽菜が首に腕を絡めてきて、次第に唇が触れ合う時間が長くなる。
そして、陽菜の舌が和也の唇に触れた。和也は少し口を開けると、陽菜の舌が和也の口の中に入り込む。
陽菜は慣れていないせいなのか、少しぎこちないが必死に舌を絡ませている。
少しの間、舌を絡ませていたが陽菜が少し苦しそうだったので唇を離した。口からは、お互いの唾液が絡み合って糸を引いていた。
陽菜「和君のお口の中、ナスの味がしました」
和也「あっ、まだ歯を磨いてないんだ。ごめんね」
陽菜は顔を大きく横に振った。
陽菜「ううん。なんか和君が近くにいるようで嬉しかったよ」
和也「そうなんだね。嬉しいならよかったよ」
すると、陽菜は何かに気づいたのか、急にソワソワし始めた。
和也「陽菜、急にソワソワしてるけどどうしたの?」
陽菜「な、なんでもないです!!」
明らかに動揺している上に、履いていたスカートを押さえていた。
和也「何もないならいいけど」

しばらく無言の時間が続いた。すると、陽菜が顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに喋り出す。
陽菜「和君。陽菜、おかしくなっちゃいました」
和也「おかしくなった?どうしたの?体調悪くなった?」
陽菜「違うんです。その、和君とくっついたりしてると、あの・・・」
和也「俺なにかしちゃったかな?」
陽菜「違うよ!!お漏らししちゃったんです・・・」
声は小さかったが確かにそう聞こえた。そして、陽菜は熱でもあるのではないかと思うぐらい、顔を真っ赤にしている。
和也「たぶんそれはお漏らしじゃないよ?」
陽菜「えっ?そうなんですか?でも、パンツが濡れちゃってるんです」
和也は何も知らなくて、真っ白な陽菜を見て、本当に可愛くしょうがなかった。
和也「それは陽菜の身体が気持ちよくなったり、興奮したりすると自然に出ちゃうんだよ。だから、しょうがないことだから大丈夫だよ?」
陽菜「そ、そうなんだ。よかったぁ〜」
陽菜は安心してベットに寝転んだ。
和也「それに気づいたのは今日が初めてなの?」
陽菜「違うよ。前、和君が看病してくれて、少しだけくっついた時もちょっとだけ濡れてて」
和也「そっか。陽菜はディープキスは知ってるのに、そういうのは知らなかったんだね」
陽菜「チューはひよたんと前話してて知ったんです。あの、和君?陽菜に色々教えて欲しいな・・・」
陽菜は近くにあった枕で顔を隠して、恥ずかしそうに言う。
和也は真っ白で何も知らない陽菜を見て、興奮してしまうのであった。

■筆者メッセージ
明日のお昼更新できないので今します!!
しゃもじ ( 2021/07/28(水) 22:40 )