日向高校




























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第19章
修学旅行3日目
翌日。和也は少し早く起きて、荷物を片付けていた。今日は朝から旭川に移動するので、別のホテルに泊まることになっている。
荷物をまとめていると、部屋のチャイムが鳴る。ドアを開けると、昨日と同様に美玲と史帆がいた。
美玲「和君!モーニングコールに来たよ〜!」
史帆「和君、おはよ〜!」
和也「2人ともおはよ。その荷物はどうしたの?」
美玲「今日は別々で行動で、少しでも一緒にいたいから、朝ごはん食べてからも和君のお部屋に居ようと思って!」
史帆「うぅ〜。としちゃん寂しい〜」
和也「そっか。とりあえず中に入って」

『おじゃましまーす!』2人は部屋の中に入った。
和也「今日は史帆はちゃんと起きてるんだね」
美玲「うん!珍しく起きるの早くて、みーぱんが起こしてもらったよ!「早く起きて和君のお部屋に行こ」って」
史帆「も〜、みーぱん恥ずかしいから言わないでよ〜!」
美玲「んっ?てか、和君、史帆のこと史帆って呼んでたっけ??」
和也「えっ、あ、昨日からそうなったんだ」
史帆「えへへっ、いいでしょ〜!」
美玲「みーぱんはずっと美玲って呼んでもらってるよ」
史帆「あっ、そうじゃん!えぇ〜なんか負けた気がする〜」
和也「いやいや、勝ち負けじゃないからね」
美玲「そうだ!和君にやってほしいことあったんだぁ!」
和也「やってほしいこと??」
美玲「うん!まだ時間あるし、今日は寝ないようにしなきゃいけないからさ!それでね、昨日の史帆の告白シュチュエーションをみーぱんにやってみて!」
和也「えぇ!!恥ずかしいよ!」
美玲「ねぇ〜、お願い〜!」
美玲が手を握っておねだりしてくる。
和也「うーん。一回だけね?」
美玲「やったぁ〜!ありがと〜!」
史帆「えぇ〜!みーぱんだけズルい!としちゃんも〜!」
次は史帆が手を握っておねだりしてくる。
和也「わかったから順番ね。まず、美玲からね」
和也は美玲の後ろに回って、後ろから抱きついた。
和也「美玲、好きだよ?」
美玲「うん。みーぱんも大好き!!」
史帆「きゃ〜!!みーぱんが顔、真っ赤で乙女の顔してる!」
和也「めっちゃ恥ずかしいんだけど」
美玲「どうしよう!ドキドキする!」
史帆「次はとしちゃんね!みーぱんの理想のシュチュエーションがいいなぁ〜!」
和也「これで最後だからね」
和也は史帆の手を握って、パーカーのポケットに手を入れた。
和也「史帆のこと、これからもずっと近くで温めてあげたいんだ。俺、史帆のことが好きです。付き合って下さい」
史帆「はい!としちゃんも和君が大好きです!」
美玲「きゃー!!生で見るとキュンキュンしちゃうよぉ〜!」
史帆「どうしよ!みーぱんの理想の告白もありかも!」
美玲「でしょでしょ〜!史帆のもやばかったよ!」
2人は2人の世界に入っていた。
美玲「次は〜おすずのにしようかな〜!」
和也「えっ?一回だけじゃないの?」
史帆「いいから〜!お願い!」
美玲「和君お願い!!」
2人は上目遣いで見つめてくる。
和也「はぁ、わかった」
美玲「やったぁ〜!なら、よろしくね!」
史帆「としちゃんは美穂のにしようかな〜!」
こうして2人は時間いっぱいまで告白をしてもらった。

そして、時間になったので、会場に向かった。
久美「おはよ。あれ?和也君どうしたの?」
和也は疲れ切った顔をしていた。
紗理菜「逆にみーぱんとしほりんはめっちゃ元気だね?何かあったの?」
美玲「えへへっ、ちょっとね〜!」
史帆「うん!みーぱんととしちゃんの内緒〜!」
彩花「なんなのさぁ〜!教えてよ〜!」
京子「さては、和となにかあったな!」
白石「そこっ!うるさいよ!」
毎回の様に白石先生に怒られてる気がする。
白石「なら、佐藤君、挨拶ね!」
和也「俺はしゃべってないのに・・・」
和也の3日目の朝は、ものすごいハードな始まりだった。

しゃもじ ( 2021/07/23(金) 12:32 )