日向高校




























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第18章
札幌観光
奈々未さんが北海道を案内してくれることになり、その後をついて行く一同。
白石「ななみんどこ行くの?」
奈々未「とりあえず時計台に行ってみよっか!」
美玲「時計台!行ってみたいです!」
時計台に行くことなって移動している。
和也「ねぇ?みんな歩きづらくないの?」
みんなは和也の周りを囲う様に歩く。
久美「大丈夫!むしろこっちの方がいいから!」
和也「うーん。なら、いいけど。普通に楽しもうね?」
そして、奈々未さんの案内で時計台に着いた。
愛奈「ここが有名な時計台かぁ〜!」
優佳「確か昔、学校?だったんだよね」
史帆「へぇ〜。学校ならチャイムなるのかな?」
奈々未「毎正時に鳴るよ?あと、1分後ぐらいかな?」
その場で1分待っていると、「♪〜」時計台から音が鳴る。
芽依「わぁ〜!鳴った鳴った!」
奈々未「どうする?中に入る?それとも違うところに行く?」
紗理菜「違う所行ってみたいなぁ〜!」
久美「私も!もっと色々行きたいです!」
奈々未「なら、大通公園に行ってみる?」
美玲「大通公園?どこだろう?」
和也「なんだっけ。確か札幌の中心部にある公園じゃなかったかな?」
奈々未「よく知ってるじゃん!天気もいいしちょっと息抜きにね?」
彩花「公園かぁ〜!映え写真がいっぱい撮れそ〜♪」
史帆「奈々未さん!早く行きましょ〜!」
いつの間にかメンバーも奈々未さんと普通に話している。

そして、少し歩いて大通公園に着いた。
美玲「うわぁ〜!大きい〜!」
芽依「あははっ!わーい!」
紗理菜「お花もいっぱいあるね〜!」
みんなは公園に着くと、楽しそうに駆け回る。和也は近くのベンチに、白石先生と奈々未さん座っていた。
史帆「おーい!和く〜ん!」
かとしが走りながら楽しそうに手を振っている。
和也「よそ見しながら走ると危ないよ〜?」
史帆「大丈夫〜!うわぁ!」
かとしが何かにつまずいて転んでしまった。
白石「加藤さん大丈夫!?」
先生達がかとしの元に駆け寄ったが、和也は別の方向に走り出した。
久美「としちゃん大丈夫!?」
史帆「いててっ、段差に躓いちゃったよ」
白石「ちょっと擦りむいちゃってるわね」
史帆「大丈夫です!擦り傷なんで!」
美玲「でも消毒した方がいいんじゃない?」
京子「和、消毒液なんて持ってないよね?ってどこにもいない」
彩花「本当だ。いつもなら1番に来てくれるのに」
史帆「和君、来てくれてないんだ」
史帆は和也がいないことで悲しい気持ちになった。
すると、「あっ!和君!」美玲が和也を見つけて叫ぶ。
和也「はぁ、はぁ、お待たせ。かとし、傷見せて?」
和也は袋から消毒液と絆創膏を取り出した。
奈々未「どこにもいないと思ったら、それを買いに行ってたの?」
和也「はい。怪我したと思ったんで。ちょっと沁みるからね?」
史帆「くぅ〜!痛い〜!」
和也「我慢してね。よし!これで大丈夫だよ。よく頑張ったね」
和也は絆創膏を貼って、かとしの頭を撫でた。
史帆「和君、ありがとう!」
かとしが和也に抱きついて、その反動で尻もちをついた。
和也「いたたっ。もう、よそ見しながら走っちゃダメだよ?それじゃ、ちょっとゴミ捨ててくるね」
和也はゴミを捨てにゴミ箱に向かった。
奈々未「なるほどね〜!これはみんなも惚れるわけだ!」
美玲「えっ?奈々未さんなんでそれを?」
みんな確信をつかれて少し動揺している。
奈々未「まいやんから聞いたのと、みんなを見てたら誰でも分かるよ〜!」
彩花「もう!先生〜!内緒にしててよ〜!」
白石「あははっ!ごめんね〜!ついうっかり」
奈々未「でも、彼は凄く鈍感みたいね?たぶん、みんなの気持ち気づいてないんじゃない?」
史帆「そうなんですよ!聞いてください!」
美玲「いつも浮気ばっかりして、心配かけるんですよ!」
奈々未「あははっ!私もイタズラしちゃったしね!でも、時間ってのは無限じゃなくて有限だから、今、この時の気持ちを大事にするんだよ?その気持ちを大切にしてたら、いつか和也君も気づいてくれるよ!」
優佳「かっこいい!奈々未さんの言葉はなんか深いです!」
京子「ほんと!お姉さんみたい!」
美玲「うん!なんだか尊敬しちゃう!」
久美「でも、大丈夫かなぁ〜?和也君は思っている以上に鈍感なんですよ」
奈々未「もし、気づかなかったら、私がまたほっぺたつねってあげるよ!」
みんなは笑い合っていた。そして、和也がみんなの元に戻ってきた。
和也「なんか楽しそうだけど、何話してたの?」
美玲「奈々未さんに、和君が浮気性だってこと相談してたの!」
和也「えぇ!なんでそんな変な話になってるの!」
紗理菜「だってほんとのことでしょ?」
和也「紗理菜まで!?俺の味方はいないの?」
『いませ〜ん!』みんなが口を揃えて言う。和也は困り顔をしているが、みんなは幸せそうに笑っていた。
奈々未「まいやんの教え子はいい子達だね?」
白石「当たり前でしょ?私の教え子だもん!」
奈々未「そうだね!みんな〜!お腹空いたしご飯食べに行こ〜?」
『はーい!』みんなは奈々未さんの後についていった。


しゃもじ ( 2021/07/13(火) 16:48 )