日向高校




























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第18章
北海道観光
和也達は奈々未さんと別れて、次の目的地に向かう。
紗理菜「先生嬉しそうですね?」
白石「明日もななみんに会えるからね!」
先生は別れ際に、明日の自由行動の時に会う約束をしていたみたいだ。
優佳「監督はみんなからメッセージ来てないの?」
和也「スマホの充電切れちゃって見れないんだ」
愛奈「朝からずっとかまってたからね」
そして、和也達は千歳水族館についた。
白石「はい!しばらくここで自由行動にするからね!時間までに戻ってくるように!」
『はーい!』みんなは返事をしてそれぞれ行動し始める。
紗理菜「佐藤君、まなふぃ、かげこいこ〜!」
優佳「やっぱサケのふるさとって言われてるんだから、サケを観にいかないとね〜!」
愛奈「世界の淡水魚のコーナーもあるみたいやで!後で行こ〜!」
和也「なんかみんなめっちゃ調べてるね」
優佳「あたりまえじゃーん!下調べは大事だよ!」
さすが日向高校のかしこ組だと和也は思った。そして、3人で色々周ってお土産コーナーに入る。それぞれでお土産を選び始める。和也は荷物になるので買う気がなかったが、ある物が目に入って買う事にした。そして、水族館を出て次の目的地に向かう。
紗理菜「やっぱり北海道は寒いね。もう少し厚着してかれば良かったかな〜」
優佳「そうだね、なっちょはちょっと寒そうな格好だね」
愛奈「次の目的地着いたら、鞄から服出した方がいいんじゃない?」
紗理菜「でも、バスの荷物入れから鞄探すの大変だし、みんなに迷惑かけちゃうから」
和也「あっ!確か入れておいたはず」
和也は鞄をあさりだした。
優佳「監督、急にどうしたの?」
和也「あった!これ、服の中に貼ったら少しはマシになるよ」
和也はかばんの中から貼るカイロを取り出した。
紗理菜「えっ、でもいいの?佐藤君が使う予定だったんでしょ?」
和也「いや、みんなが寒かった時用に持ってきたからさ。だから使ってね」
和也は紗理菜にカイロを渡した。
愛奈「さすが監督やなぁ〜!メンバー想いやん!」
優佳「だから、モテモテなんだよね〜!」
和也「モテモテとかじゃないよ。あれ?紗理菜貼らないの?」
紗理菜「いや、あの、ちょっと」
紗理菜は何故か顔を赤くしている。
愛奈「もぉ〜、この鈍感な所がマイナス点やな!佐藤君、目を瞑って窓の方向いてて!」
優佳「女心はわかってないんだなぁ〜」
紗理菜は和也が目を瞑っている間に服の下のインナーにカイロを貼った。
愛奈「佐藤君、もうええで?」
和也「うん。一体なんだったの?」
優佳「いいの〜!目的地着いたし行こ〜!」
そして、色々な所を観光したり、お土産を買ったりして修学旅行1日目を楽しんだ。観光が終わり、バスは宿泊ホテルがある札幌に向かう。バスがホテルに着くと、目の前には大きなホテルがあった。
紗理菜「うわぁ〜!すごいホテルだね」
愛奈「ここに2日も泊まれるんやぁ〜」
優佳「先生〜早く入りましょ〜!」
和也のクラスはホテルに入り、色々と手続きを済ませて、白石先生がみんなに部屋の鍵を配る。
白石「それじゃ、18時半からご飯だから、それまでゆっくりしててね!勝手にホテルから出たらだめだからね!」
みんな自分達の部屋に向かった。
紗理菜「佐藤君は何号室?」
和也「305号室だよ?」
紗理菜「ありがと!あとで遊びに行くね」
和也は頷いて、紗理菜達と別れて部屋に入り、スマホを充電してから、シャワーを浴びてゆっくりしていた。少しすると部屋のチャイムがなる。和也が扉を開けると、怒った顔のかとしと美玲がいたのだった。

しゃもじ ( 2021/07/06(火) 12:40 )