日向高校




























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第18章
大変身の愛萌
お昼休みになり、菜緒といつものベンチで昼ご飯を食べている。
菜緒「なぁ〜和君。まなが今日ずっとご機嫌なんだけど、なんでか知らない?」
和也「あぁ〜、朝あった時もご機嫌だったから理由きいたら、髪を切りに行くからだって。菜緒は理由聞いてないの?」
菜緒「聞いたんだけど、内緒〜ってウインクされて誤魔化された。でも、髪の毛を切りに行くだけで、ご機嫌になるのかなぁ〜」
和也「他にもいいことがあったんじゃないの?」
菜緒「そうだね!でも、まなが嬉しそうなら菜緒も嬉しいしいいや!」
菜緒もご機嫌になっている。
和也「菜緒もすごくご機嫌だね?」
菜緒「うん!久しぶりに和君と2人でいられるんだもん!」
和也「修学旅行のことでバタバタしてたからね。今日もみんなで話してるけど、菜緒は行かなくてよかったの?」
菜緒「菜緒は和君と一緒ならどこでも楽しいから、特にこだわって行きたい所ないから大丈夫!」
和也「そうなんだね。いっぱい楽しもうね」
菜緒「うん!いっぱい写真撮ろうね」
菜緒と楽しい時間を過ごして、お昼休みが終わった。そして、午後の授業を受けて下校時間になった。和也は愛萌に言われた通り教室で待っていた。少しして、愛萌が教室に入ってきた。
愛萌「お待たせしてごめんなさい」
和也「大丈夫だよ。何かあったの?」
愛萌「先輩とデートだから、身だしなみを整えていました!」
和也「そうなんだ。なんかありがと。それじゃ行こっか?」
「はい!」愛萌は返事をして2人が学校を後にした。
和也「どんな髪型か決まったの?」
愛萌「はい!授業中に考えちゃってました」
愛萌は舌を少し出して笑っている。
和也「珍しいね。それでどんな髪型にするの?」
愛萌「それは切ってからのお楽しみですよ!」
そして、2人は電車に乗って隣町に向かった。隣町に着いて、愛萌行きつけの美容院に向かう。
愛萌「私がいつも髪を切ってる美容院ここです!」
愛萌に案内してもらい美容院に着き、2人は店内にはいる。
美容師「愛萌ちゃんいらっしゃい!あれ?そちらの方は?」
愛萌「この方は私の先輩です!今日はついて来てもらっちゃいましたぁ〜」
美容師「へぇ〜!愛萌ちゃんもすみにおけないわね」
愛萌「えへへっ!それじゃ、髪を切ってくるんで、先輩は待っててくださいね!出来上がるまで、絶対見たらダメですよ」
そう言って愛萌は美容師さんに連れられて席に着いた。和也は愛萌に言われた通り、愛萌の方は見ずに雑誌を見ることした。そして、1時間ぐらい経った時に、後ろから愛萌に呼ばれた。
愛萌「せーんぱい!もう見てもいいですよ?」
和也は愛萌の方に振り向くと、胸近くまであった愛萌の髪が、肩につかないぐらいまで短くなっていた。それはとても似合っており、和也は見惚れてしまった。
愛萌「先輩、せーんぱい!ボーッとしちゃってどうしたんてですか?」
愛萌に話をかけられて、ハッと意識が戻る。
愛萌「短くしてみたんですけどどうですか?」
和也「可愛い、すごく可愛いよ!」
愛萌「ほんとですか?嬉しいです!」
愛萌は少し不安そうな顔をしていたが、和也に褒められると満面の笑みに変わった。
美容師「愛萌ちゃんよかったわね?」
愛萌「はい!先輩から可愛いもらいましたぁ!」
そして、お会計を済ませてお店を出た。
愛萌「一緒に来てくれてありがとうございました!」
和也「俺も、1番に見せてくれてありがと」
愛萌「いえ、可愛いって言ってもらえて嬉しかったです!この後、アイスでも食べて帰りませんか?今日のお礼にご馳走させて下さい!」
和也「ん〜、今日はデートだから、俺が愛萌にご馳走するよ」
愛萌「えっ?そんなの悪いですよ〜」
和也「大丈夫だよ!俺も1番に見せてくれたお礼したいから」
愛萌「先輩・・・。ありがとうございます。それじゃ、お言葉に甘えて」
和也「うん。なら行こっか」
愛萌「あっ、待ってください!」
愛萌は和也に駆け寄って、和也の袖を掴んだ。
愛萌「デートなので、手を繋ぎたいです」
和也「いいよ!はいっ!」
和也は愛萌の手を握って歩き出した。そして、愛萌とデートをして家に帰った。次の日、愛萌の髪型はみんなから大絶賛されるのであった。

■筆者メッセージ
マスターさん、おひさまさん
コメントありがとうございます!ご期待の展開になる様に頑張ります!
しゃもじ ( 2021/07/03(土) 23:07 )