日向高校




























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第17章
大変な買い物
翌朝、和也は目を覚ます。両横には気持ちよさそうに眠る2人がいる。和也は2人を起こさないように、そっと部屋から出て行った。リビングに行くと、テーブルに朝ご飯とメモが置いてあった。「お父さんとお買い物に行ってきます」父さんと母さんは出かけたようだ。和也は2人が起きるまですることがなかったので、ソファに座りテレビをつける。少しすると京子が起きてきた。
京子「和、おはよう。あれ?ママとパパは?」
和也「おはよ。なんか朝から買い物に出掛けてみたいだよ」
京子「そうなんだ。ん〜よく寝たぁ〜」
京子は和也の膝の上に座り出す。
和也「えっ?ここに座るの?」
京子「ここが1番好きなのぉ〜。だめぇ〜?」
京子が甘えん坊のモードに入る。
和也「ダメではないけど、落ちないでね?」
京子「こうするから大丈夫」
京子は和也の首に腕をまわす。京子との顔の距離が近くてドキッとする。
京子「ねぇ、おはようのチューして?」
京子はそう言うと目をつぶった。和也は京子の柔らかい唇にキスをする。
京子「ふふっ、朝から幸せ」
そして、少しして京子はトイレに向かった。すると、階段から騒がしい音が聞こえる。
史帆「和君〜勝手にいなくなったらやだぁ〜!」
かとしが起きてきてリビングに入ってきた。
和也「かとしおはよう。ごめんね」
史帆「いいよ。そのかわりにギュってして?」
かとしは和也に抱きついてきたので、和也もギュっと抱きしめた。
史帆「ふふっ、朝から幸せ」
和也「京子と同じこと言ってるね」
史帆「そうなの?気が合うな〜!そういえば京子は?」
和也「今、トイレに行ってるよ」
史帆「そうなんだ!なら、今のうちに」
かとしはそう言うと和也にキスをした。
史帆「としちゃんからのおはようのチューだよ!」
かとしが嬉しそうに言うので、京子としたことは黙っておいた。京子が戻ってきて、朝ご飯を食べて出かける準備をする。
史帆「和君〜、荷物置きたいから集合場所行く前に、お家寄ってもいいかな?」
和也「うん、いいよ。京子はどうする?」
京子「私も一回お家に寄りたいな」
和也「おっけ。でも、京子は買い物係じゃないから、途中で一回別れないといけないね」
京子「えぇ〜寂しいなぁ〜!私も買い物行きたい〜!」
史帆「きくちゃんに連絡して、買い物に行くよう伝えれば?」
「そうする!」京子は久美に電話をした。電話が終わると、「おっけーだって!」そう言って喜んでいた。
和也「それじゃ行こっか」
2人は頷いて家をでた。集合場所に行く前に2人の家に寄って荷物を置いた。そして、集合場所に行くと、みんなは集まっていた。
彩花「和也君、史帆、京子おはよ〜!って、京子は買い物係だっけ?」
京子「昨日、史帆と和の家に泊まったからこっちに来たんだ」
史帆「そうだよ!昨日、お泊まり会したんだ!」
彩花「えぇ!!なにそれ、聞いてない!」
愛奈「だから、3人一緒で来たんだ」
陽菜「陽菜も泊まりたかったです」
明里「いいね!今度、明里といこ〜!」
ひなの「私もいきたいです!」
彩花「和也君どういうこと!?」
和也「あの〜。あっ!早く買いもないかなきゃ、みんなを待たせちゃうよ!」
彩花「あっ!逃げた!待て〜!」
みんなでスーパーに向かう。
陽菜「師匠〜今度、陽菜も泊まりに行っていいですか?」
スーパーに向かっていると陽菜が横にきた。
和也「うん、いいよ。いつでもおいで」
陽菜は嬉しそうに頷いた。
スーパーに着いて買い物を始める。すると、スーパーに着いた途端、みんなが暴走し始める。
明里「花火だぁー!まだ売ってるんだ〜」
彩花「お肉いっぱい買わなきゃ〜!」
京子「ラーメンはどこに売ってるかな〜」
陽菜「ふふっ、師匠!笹売ってるか見てきます!」
ひなの「かごが足りないかもですね!持ってきます!」
愛奈「私はうどんが食べたいなぁ〜!」
史帆「スーパー来るとテンション上がるよね〜!」
和也「あっ!みんな待って!固まって行動しよ!って、もういない・・・」
みんなそれぞれ散らばってしまった。少しすると、陽菜が戻ってきた。
陽菜「マドレーヌとはおどれーぬ!」
和也「・・・。陽菜どうしたの?」
陽菜「お殿様でござる!」
和也「・・・。それが欲しいの?」
陽菜「はい!食べたいです!」
和也「かごに入れていいよ。でも、もう離れないでね」
陽菜「はい!ずっと和君といます!」
陽菜は嬉しそうに和也にくっついた。
和也「ちょっと歩きにくいから、もう少し離れようか」
そして、陽菜とみんなを探していると、後ろから何かがぶつかってきた。後ろを振り向くとひなのが買い物カートを持ってきていた。
ひなの「すみません。距離感がわかりませんでした!お怪我はないですか?」
和也「大丈夫だよ。ひなのは大丈夫?」
ひなの「はい!大丈夫です!」
次にひなのが和也と合流した。少し歩くと、明里と愛奈が何かを見ていた。
明里「こんにゃくだぁ〜!こんにゃく買ってもいいですかね?」
愛奈「ええんちゃう?美味しそうだし!」
和也「BBQにこんにゃくはちょっと聞いたことないかな」
明里「あっ!先輩!そうなんですか?」
愛奈「てか、佐藤君どこいってたん?探したんやで?」
和也「・・・。次からははぐれないように気をつけるね」
明里、愛奈も合流したので、あとはかとし、京子、彩花だ。飲料水コーナー行くとかとしがいた。
史帆「あっ!和君みーっけ!これとこれどっちがいいかな?」
和也「2つ買ってまた半分こしようか?」
史帆「うん!そうする!和君、ありがと〜」
かとしと合流し、次は京子の元に向かう。(確かラーメンがどうとか言ってたような)ラーメン売り場に行くと京子がいた。
京子「うーん。どうしようかな〜」
和也「京子、探したよ。何に悩んでるの?」
京子「ラーメン食べたいんだけど、どれも美味しそうで悩んでるの」
和也「ラーメンはBBQでは出来ないから、今回は焼きそばでもいいかな?」
京子「そうなの!?ならしょうがないね」
京子はラーメンを諦めて、一緒に歩き出す。
和也「あとは彩花か」
明里「あや姉さんならお肉コーナーでみましたよ?」
明里の情報を元に精肉コーナーに向かう。すると、彩花が買い物かごいっぱいにお肉を入れていた。
彩花「メンバーいっぱいいるし、まだまだ足りないかな〜!」
和也「彩花ストップ!流石に買いすぎのような気が」
彩花「あっ、和也君。でも、人数多いからもっと、もっと、もーっといるよね?」
和也「誰か、彩花の暴走をとめてくれ」
京子「あっ、このお肉美味しそうじゃん!」
史帆「本当だ!これもよくない?」
和也の願いも虚しく、みんなは一緒になってお肉を選んでいる。そして、買い物が終わると凄い量の荷物になっていたのだった。

■筆者メッセージ
すみません!明日は更新お休みします!
しゃもじ ( 2021/07/01(木) 22:18 )