退院祝い
好花が入院して数日経ち、昨日、退院したと連絡があった。今日は土曜日だが部活があるのでいつも通り学校に行き、部活の準備をしていた。しばらくして、部室にはメンバーが集まった。
久美「うぅ〜。最近肌寒くなって来たね〜」
紗理菜「本当だね〜。北海道いったらもっと寒いんだろうなぁ〜」
彩花「和也君!私、寒がりだから暖めて〜!」
彩花が後ろから和也に抱きついた。
京子「ちょっと彩!寒いからって和に抱きつくな!」
彩花「えぇ〜ちょっとぐらいいいじゃん!」
ひより「ひよたんも先輩にくっつく〜!」
未来虹「あの〜私もいいですか?」
菜緒「和君の肩は菜緒のやからね」
みんなが和也の周りで騒いでいる。
「みんな相変わらずですね〜!」
部室の入り口から声がした。みんなが声の先に目線を向けると好花がいた。
「好ちゃん!(好花!)」みんなは好花の元に一斉に駆け寄った。
好花「みんなただいま!会いたかったよ」
鈴花「ううぅ〜好ちゃんだぁ〜」
好花「鈴、泣かないでよ〜。こっちまで泣けてきちゃう」
久美「好ちゃんおかえり。好ちゃんがいなくて寂しかったよ」
好花「久美さん。私もです。また、色々なギャグ教えてください」
みんなが一言ずつ話して、好花にハグをする。話が終わると、好花がこっちに近づいてきた。
好花「先輩。私の居場所作ってくれたありがとうございました。本当に嬉しくて幸せでした。これからもよろしくお願いしますね!」
好花は最高の笑顔をして、和也に抱きついた。
鈴花「ストーップ!!退院して嬉しいけど、先輩に抱きつくのはダメ〜!」
美玖「そうそう!ただでさえ、同じTシャツを着ていて疑惑が浮上しているのに!」
明里「ねぇ〜明里もあのTシャツほしいなぁ〜!」
好花「いいじゃーん!退院祝いとしてさぁ〜!」
美玲「そうだ!明日、好ちゃんの退院祝いしようよぉ〜!」
愛奈「それ、ええな!やろ〜!」
優佳「でも、どこでやるの?」
みんなが一斉に和也に目を向ける。
和也「えぇ?家でやるの!?」
愛萌「なんか行事ごとと言えば、先輩のお家って言うのがお決まりになってますね」
美穂「うんうん。いつも先輩のお家だし」
みんなが和也の家でやることを進めていると、「あの〜」後ろの方から声がした。
ひなの「茉莉ちゃんどうしたの?」
森本「よかったら私のお家でやりますか?」
美玲「えぇ!茉莉ちゃんいいの!?」
森本「はい。お庭でBBQとかなら出来ますけど」
『BBQ!!!』みんなは大声を出す。
彩花「BBQやりたーい!今年やった記憶ない!」
芽依「えへへっ!めいも〜!!」
陽菜「私もBBQやりたいです!」
和也「でも、森本さんこんな大勢でお邪魔して大丈夫?」
森本「はい!ママもみなさんに会いたがっているので!」
久美「なら明日お邪魔していいかな?」
森本「はい!喜んでお待ちしています!」
そして、部活の時間になったので体育館に向かう。すると、誰かが服の袖を握った。
史帆「ねぇ、和君。今日、和君のお家にお泊まりしていいかな?」
史帆はいつもの元気がなかった。そういえばさっきも全然話してなかった気がする。
和也「かとしどうした?もしかして体調悪い?」
史帆「ううん。最近、和君にくっつけなくて寂しくなっちゃった」
かとしは和也に抱きついた。
和也「そうなんだね。うん、いいよ。泊まりにおいで?」
史帆「本当に?やったぁ〜!これで部活頑張れるぞぉ〜!」
かとしは急に元気になった。
和也「元気になってよかったよ。それじゃ、体育館にいこ?」
2人は体育館に歩き出した。こうして、今日はかとしがら泊まりにきて、明日は森本さんの家で、好花退院祝いでBBQをすることになった。