日向高校




























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第17章
昔の写真
学校が終わり放課後になる。和也は白石先生に部活のことで呼ばれていたので、職員室にいた。白石先生との話が終わって教室に戻ると久美が待っていた。
和也「待たせてごめんね?」
久美「ううん、待ってる時間もなんかよかったよ?」
和也は何のことかわからなかったが、久美がちょっと楽しそうだったので安心した。学校を出てスーパーに向かう。
久美「あんまり時間ないから、餃子の皮は市販のでいいかな?」
和也「うん。てか、餃子の皮って作れるの?」
久美「作れるよ〜!今度、私が全部作った餃子を食べさせてあげるね!」
和也「うん、楽しみにしてるよ!」
スーパーについて買い物を済ませた。
久美「これでよし。それじゃ帰ろっか」
2人は久美の家に向かった。
和也「おじゃまします」
久美の家について家の中に入る。
久美「荷物ありがとう!机の上に置いて置いてもらえるかな?」
和也は荷物をテーブルの上に置いた。
久美「まだ夜ご飯の時間には早いし、私のお部屋にいく?」
和也「えっ?入っていいの?」
久美「いいよ?なんでだめだと思うの?」
和也の質問に対して久美は笑っていた。
和也「いや、なんか女の子って部屋に人を入れたくないイメージだから」
久美「どうだろう?私は和也君だったら全然いいよ?」
和也「そうなんだ!なんかありがと」
久美「和也君って不思議な人だよね」
和也「そうかな?普通だと思うけど」
久美「不思議だよ。いつの間にかみんなが和也君に夢中になってる。人を惹きつける何かがあるんだよね」
和也「そうなのかな?みんなが優しいからだと思うけど」
久美「ふふっ、そういうとこも魅力的なのかな?それじゃ、お部屋に行こっ」
久美の後について部屋に向かった。久美の部屋に入ると、すごく片付いていて綺麗な部屋だった。そして、壁にはコルクボードが飾ってあり、メンバーとの沢山の写真が貼ってあった。
和也「あっ、この写真って1年生の時の写真?」
久美「そうだよ!これが球技大会の時で、これが体育祭の時。こっちが修学旅行と学園祭の時のだよ!」
和也「そうなんだ。みんなちょっと幼いね」
久美「ちょっとは大人になれてるかな〜?」
和也「なれてると思うよ!てか、この写真の久美泣いてるけどどうしたの?」
久美「あぁ〜これはね、体育祭の時にリレーで私が抜かれちゃって負けちゃったからね。めっちゃ号泣したの時の写真だよ!その時は悲しかったけど、みんなが慰めてくれて、今ではいい思い出になったの!」
久美はちょっと恥ずかしそうに話していた。
和也「そうなんだね!1年生の時からみんな仲良しなんだね」
久美「うん!高校に入って初めて会う子も多かったけど、いつの間にか仲良くなって、たくさん助けてくれて、守ってくれた。だから、今度は私が部活のキャプテンとしてみんなを守りたいんだ!」
和也「そっか。久美ならできるよ。俺もできる限り協力するから」
久美「ありがと。和也君がいてくれるなら私は頑張れるよ。これからもずっとよろしくね」
久美はそういうと和也にキスをして、抱きついてきた。
久美「和也君。私の初めての人になってくれないかな?」
和也「えっ?俺でいいのかな?」
久美「うん。ずっと前から初めては和也君がいいと思ってたから」
和也「そうなんだ。ありがと」
そして、久美は和也をベットに連れて行き2人は横になった。

しゃもじ ( 2021/06/25(金) 10:41 )