日向高校




























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第15章
留学帰りの女の子
休みが終わって、少し早めに学校に向かう。最近、学校に早く行って、HRの時間まで屋上で横になるのにハマっていた。そして、学校に着いて誰もいない教室に鞄を置いて屋上に向かう。すると、後ろにもう1人屋上に向かう人がいた。
和也は屋上の扉を開いて、後ろの人が屋上に入るまで扉を開けていた。
「ありがとうございます」彼女は頭を下げてベンチに向かった。
(見たことない人だけど誰だろう)
一度も見たことない彼女の後ろ姿を見て少し気になっていた。和也はいつも通り入り口横の日陰に横になって、目をつぶった。すると、何人かに囲まれる気配がした。嫌な予感がしたので寝たふりをすることにした。
菜緒「寝たふりしてますよ?」
美玲「だよね?ここに来て数分しか経ってないのにね」
史帆「なら、としちゃんも和君の横で寝よ〜!」
美穂「あっ!としさんずるいですって!てか、先輩にあの写真のこと聞きに来たんですよね!」
やっぱり嫌な予感はあたった。和也は寝たフリを通そうとしたその時、「うえっ」お腹に誰かが座った。
和也「陽菜、苦しいから」
陽菜「ふふっ。やっぱり起きてた」
美玖「先輩!説明してもらいますよ」
和也「なんのことでしょう?」
菜緒「とぼけるなぁ〜!生田さんとの写真だよ!」
和也「あれは白石先生のイタズラだよ。なんもないから」
鈴花「でも、なんか怪しいですね〜!」
明らかにまだ疑われている。
史帆「和君は大丈夫だよ!和君はみんなと一緒に出来ることが、嬉しくて笑ってたんだよ〜」
美玲「そうなんだぁ!疑ってごめんね〜」
京子「もっと早くそれを言ってよね!」
美穂「ん?どうしてとしさんが理由を知ってるんでしょう」
史帆「昨日、スイーツバイキング行ったからね!」
かとしは嬉しそうに話した。
美玲「ん?スイーツバイキング?」
彩花「なにそれ?初耳なんだけど」
史帆「昨日、和君ときくちゃんときくちゃんのお母さんと行ってきたの!ね?きくちゃん!」
久美「うん!私がお母さんと喧嘩しちゃって、和也君のお母さんが仲直りする為に無料券くれたんだ」
菜緒「和也君??」
京子「私も気になった。和也君って?」
みんなは一斉に和也のことを睨んだ。
和也「ははっ、そんな怖い顔しないで・・・」
美玲「みーぱんも一緒に行きたかったー!!」
菜緒「私も!スイーツ食べたかったのに!」
美玖「これって新しい贔屓メンバーですか??」
陽菜「師匠!今度は私も連れてってください!」
和也は朝からみんなに責められている。すると、一緒に屋上に来た女の子がこっちに近寄って来た。
???「みんな!!久しぶり〜!!」
その女の子はみんなと知り合いの様な感じだった。
美玲「えっ!?影??」
史帆「えーー!!いつからいたの?てか、いつ帰って来たの?」
和也「えっ?知り合いなの?」
菜緒「菜緒は知らないよ?先輩みたいだけど見たことない」
久美「彼女は影山優佳って子でね、3月から留学していたの!」
和也「そうなんだ。そんな子が居たんだ」
影山「うわぁ〜!みんな変わらないね!」
京子「優佳も変わらないね!てか、ちょっと大人なっぽくなった?」
影山「そうかな〜?てか、なんか揉めてるみたいだったけどどうしたの?」
美玲「和君がね、あっ、影は和君のこと知らないか!この人は佐藤和也君っていって、4月に日向町に引っ越して来たんだ!それで、今はみーぱん達の部活の監督なの!」
影山「部活の監督?てか、みんないつの間に部活やってるの?なんの部活?」
史帆「アイドル部だよ!!」
影山「あー!!お母さんが最近学校のアイドル部が、町の有名になってるって言ってたけど、みんなのことだったんだ!」
久美「そうなんだよね!それで、この子達は一年生のアイドル部の子だよ!」
「初めまして」一年生メンバーは頭を下げた。
影山「そんなかしこまらなくていいよ!よろしくね〜!それで、何に揉めてたの?」
美玲「そうだ!和君が贔屓するからみんなで叱ってたの!」
美穂「みーぱんさんも十分贔屓されてますよ!」
菜緒「そうですよ!みーぱんさんに優しいです!」
鈴花「だから菜緒にも優しいって!」
影山「なるほどね〜!」
影山さんは何かを察したみたいでニヤニヤしていた。
影山「ねぇねぇ、私もアイドル部に入ってもいいかな?」
彩花「えっ?入ってくれるの?」
久美「もちろん!大歓迎だよ!和也君いいよね?」
和也「もちろん!よろしくね!」
影山「やったぁ〜!みんなよろしくね!」
こうして、留学から帰ってきた影山優佳がアイドル部に入部したのだった。

■筆者メッセージ
影ちゃん登場!もし、他の作者の方と出し方が被っていたらすみません。
しゃもじ ( 2021/06/10(木) 21:30 )