日向高校




























小説トップ
第14章
変わらないアイドル部
陽菜と教室でご飯を食べて部室に戻った。
ひより「あー!陽菜どこ行ってたの?」
陽菜「師匠とご飯食べてたの!」
美穂「えー!陽菜だけずるい〜!」
菜緒「贔屓だ贔屓!!」
鈴花「菜緒の方が贔屓されてるって」
一年生達と話していると美玲が話しをかけてくる。
美玲「和君!一回だけ衣装着てみてもいいかな?」
和也「うん。いいよ!サイズも合ってるか気になるし」
史帆「やったぁ〜!早く着たくてうずうずしてたんだ!」
和也「そうなんだね!それじゃ外に居るから着替えが終わったら呼んでね」
和也は部室の外に出て、近くのベンチに座った。20分ほどして美玲からメッセージが来て部室に戻った。
美玲「どうかな・・・?」
衣装を着た美玲が聞いてきた。
和也「うん!みんな凄い似合ってるよ!サイズも大丈夫そうだね!」
京子「この衣装めっちゃ可愛いよね!和ってこういう才能もあったんだ」
好花「本当ですよね!欠点があるとすれば虫が苦手なところぐらいです!」
久美「スカートの下もズボンになってるから安心して踊れるね!」
美玲「和君!本当にありがとう〜!」
そう言って美玲は抱きついてきた。
史帆「あっ!みーぱんだけずるい!としちゃんも〜!」
美穂「みーぱんさんと、としさんだけずるい!私も〜!」
和也「ちょっと待って!苦しいって〜」
和也がもみくちゃにされていると白石先生が部室にきた。
鈴花「あっ!先生!似合ってますか〜?」
鈴花がポーズを決めてアピールした。
白石「うん!みんな似合ってるわよ!可愛い!」
好花「やったぁー!やっぱ先生は監督と違って贔屓しないですね!」
和也「いやいや、俺もしてないよ?」
白石「佐藤君は天然だからしょうがないわよ!絵梨花にみんなの写真送りたいから、みんな並んでくれる?」
京子「生田さんに?どうしよう!髪の毛ボサボサなんだけど。和、前髪大丈夫かな?」
和也「可愛いから大丈夫だと思うよ?」
彩花「可愛い・・・?」
史帆「あー!!とうとう京子まで贔屓しだしたぁ〜!」
美玲「和君!みーぱんは?」
和也「えっ、うん、美玲も可愛いよ」
美穂「もー先輩達ばっかり!!」
好花「ほら先生みて!贔屓ばっかなんですよ!」
みんなに詰め寄られてると、後ろから誰かに指でツンツンされた。振り向くとひなのが物欲しそうな目で見てくる。和也は困惑していると
菜緒「なのちゃんは和君に褒めて欲しいんだよ!」
和也「えっ、あっ、ひなのも可愛いね」
ひより「あー!遂にひなのまで!」
白石「はいはい!佐藤君に後から1人ずつ感想もらいなさい!とりあえず並んで!」
『はーい!』みんなは衣装姿で並んで白石先生は写真を撮った。この後、本当に1人ずつ衣装姿の感想を言う羽目になったのだった。
休憩が終わって部活を再開する。すると
七瀬「おじゃましまーす!」
午後から七瀬さんが来てくれた。
白石「なーちゃん!来てくれてありがとう!」
菜緒「あっ!七瀬さんだぁ!!」
みんなは七瀬さんの周りに集まる。
七瀬「みんな久しぶりやなぁ!元気にしてた?」
潮「はい!さっき一悶着ありましたけど」
七瀬「一悶着?なにがあったん?」
鈴花「監督が贔屓ばっかりするんです」
七瀬「そうなんや!相変わらずやなぁ」
白石「あの子達は変わらないね!それで、絵梨花からなんだけどね」
白石先生は七瀬さんに生田さんの楽曲のことと、振り付けのことを説明した。
七瀬「おぉ!いくちゃん凄いなぁ〜!でも、いきなり振り付けを任せる所がいくちゃんらしいなぁ〜!」
白石「そうなのよね!とりあえずそういうわけだからよろしくね!」
こうして先生達は振り付けを考えて、メンバーはボイトレや筋トレなどをこなした。
白石「それじゃちょっと早いけど、部活終わろうか!みんなで商店街に挨拶しに行きましょ!」
七瀬「商店街?どうしたの?」
和也は七瀬さんに衣装のことを説明した。七瀬は驚いていたけど、どこか嬉しそうだった。そして、みんなで商店街に向かった。お世話になった店に一軒一軒お礼をして、帰ることになった。
白石「みんなこれからも商店街の期待に応えれるように頑張ろうね!それから、明日から部活は午前中のみにします!」
史帆「えっ!?なんでですか?」
白石「だってあなた達、絶対宿題やっていないじゃない」
『あっ・・・』みんな完全に宿題のことは忘れていたのだ。
彩花「監督どうしよう!!宿題忘れてたよ!」
久美「佐藤君は宿題進んでるの?」
和也「えっ?もう終わってるけど?てか、みんな終わってないの?」
美玲「えぇー!和君いつやってるのさ!」
和也「予定がなかった時とか、朝起きたときとか、寝る前とか?」
史帆「和君助けて〜!!」
和也「明日と明後日は用事があるからそれ以降ならいいけど」
史帆「ありがとうぉ〜!助かるよぉ〜!」
その話を聞いて、陽菜ともう1人は少し笑っていたのだった。

しゃもじ ( 2021/06/03(木) 16:49 )