日向高校




























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第14章
それぞれの休憩時間
お昼休憩になり、一年生は部室でご飯を食べていた。和也は朝急いでいたので、ご飯を買っていなかったので、近くのコンビニに買いに行っていた。
愛萌「生田さんの楽曲も先輩のデザインした衣装もすごかったね!」
明里「うん!今でも信じられないぐらいだもん!」
好花「確かに!これからあの衣装を着て、生田さんの楽曲を歌うんだよね!夢みたいだよ!」
菜緒「それにしても、和君はいつの間にデザイン考えてたんやろ?」
美玖「確かに!やっぱり先輩は凄いよ」
美穂「あっ!もしかして!!」
鈴花「みーたんいきなりどうしたの?」
美穂「えっ?あ、なんでもないよ!」
美穂は和也と花火大会に行った時に、和也の鞄から、スケッチブックが飛び出でいたのを思い出した。気になってはいたが、荷物を勝手に見るわけにはいかないので、中身を見ることはしなかった。
(早く先輩に会いたいなぁ〜)美穂は和也に会いたい気持ちでいっぱいになっていた。
ひより「ねぇねぇ、陽菜見なかった?」
鈴花「そういえばみてないね」
ひなの「もしかして、陽菜さん迷子になっちゃったんじゃ!」
愛萌「学校で迷子は流石にないでしょ」
ひなの「そうなんですか?私はたまにどこにいるかわからなくなります!」
菜緒「なのちゃん可愛いなぁ〜!今度菜緒が案内してあげるなー?」
ひなの「はい!探検ですね?楽しみです!」
美玖「この2人はほっといて、もしかしたら先輩達のところに行ったんじゃない?」
ひより「そうかな?まぁいっか!ひよたんもご飯食べよ〜!」
一年は仲良くご飯を食べていた。
    〜2年生たち休憩〜
久美「生田さんの楽曲も監督がデザインした衣装やばかったね!」
高瀬「うんうん!めっちゃ泣いちゃったわ!」
彩花「生田さんがの楽曲は私達を元に作ってくれたんだもんね!」
東村「めい達と監督を見てって言ってた」
潮「でも、何で見ていただけで、あんなに深く歌詞にすることができたのかな?」
久美「確かに!私達の気持ちとかリアルだったよね!」
みんなが喋っている中、身に覚えのある3人こそこそ話し出した。
美玲「史帆、京子、ちょっと気になることがあるんだ」
史帆「みーぱんも?としちゃんも思ったよ」
京子「うん。絶対あの時の話だよね?」
美玲「そういえば、あの時生田さんはスマホに何かメモしてたよね?」
史帆「うん、してたね。これはみんなに言ってもいいのかな?」
京子「どうなんだろう?でも実際みんな同じ気持ちだと思うし」
久美「3人ともどうしたの?」
美玲「えっ??あれだよ、衣装着てみたいねって話してたんだぁ」
史帆「うんうん!和君が考えてくれた衣装を早く着たいなぁーって!」
京子「休憩中に着てみようかって話してたんだよね」
3人はなんとなくとっさに誤魔化した。
潮「そうだね!後で佐藤君に聞いてみようよ!」
彩花「うん!絶対可愛いよね!」
高瀬「なら早くご飯食べなきゃ!」
2年生たちは急いでご飯を食べ始めた。
「まぁ、無理して言わなくてもいいよね」と美玲、史帆、京子の中で話がまとまったのだった。
     〜和也の休憩〜
(何を食べようかな〜)和也はコンビニに向かいながら何を食べるか考えていた。すると後ろから呼ばれる声がした。
「師匠〜!!待って〜」すぐに陽菜だとわかった。後ろを振り向くと走ってくる陽菜がいた。
和也「陽菜!!そろそろ減速しないとぶつかるよ!」
陽菜が凄いスピードで近寄ってきた。
陽菜「坂道で止まりません〜!!」
「うわぁ!」和也は陽菜を抱きしめて止めた。
和也「大丈夫?怪我はない?」
陽菜「えへへっ!大丈夫!ありがとう」
陽菜は何故か笑っていた。
和也「それでそんなに急いでどうしたの?」
陽菜「あっ!なんだっけ?うーんと」
陽菜は言いたいことを忘れてしまい、考え込んでいた。
和也「とりあえずコンビニに行くけど、陽菜も一緒にいく?」
陽菜「うん!!行く〜!」
コンビニに着いて、和也はご飯を選んでいると、「あっ!思い出しました!」陽菜が大声を出した。
和也「そうなんだ。話はコンビニ出てからでもいいかな?」
陽菜は頷いて、商品を見て回った。陽菜が見て回っている内に、和也は会計を済ませた。
和也「陽菜ー行くよ?」
陽菜「はーい!!」
2人でコンビニを出た。
和也「はい、これあげるよ」
陽菜「えっ!これって・・・」
和也「さっきずっと見てたから、食べたいのかなって思って買ったんだ」
陽菜「えへへっ、嬉しい!!ありがとうございます!」
陽菜は和也からアイスを受け取った。陽菜は早速食べ始める。
陽菜「美味しいです!和君も食べますか?」
和也「なら一口貰おうかな」
和也は陽菜からアイスを一口もらった。
和也「ほんとだ、美味しいね!今度買おうかな」
陽菜は満足そうな顔をしている。
和也「それで話ってなんだったの?」
陽菜「そうだ!和君を師匠と見込んでお願いがあります」
和也「お願い?どうしたの?」
陽菜「夏休みの宿題が全くわからないので、教えてほしいのです!」
和也「宿題?別にいいけど俺でいいの?同じ一年生に頼んだ方がよくない?」
陽菜「和君がいいんです!だめかな?」
和也「いいよ。明日は用事があるから明後日はどうかな?」
陽菜「大丈夫です!お願いします!」
和也「なら、明後日家においで!母さんも喜ぶから」
陽菜は笑顔で頷いた。こうして、メンバーそれぞれの休憩時間が終わった。

しゃもじ ( 2021/06/03(木) 14:36 )