日向高校




























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第13章
記念写真
翌朝、起きると菜緒と美玖が布団に居なかった。どこに行ったのか気になりながらも、リビングに向かうと2人の声が聞こえた。
菜緒「美玖〜そこのお塩取って〜!」
美玖「はーい!お皿はこれでいい〜?」
和也「2人ともおはよ。朝ごはん作ってくれているの?」
菜緒「和君おはよ〜!うん!もう少しで出来るから待っててな〜!」
美玖「先に顔を洗ってきて下さい!」
和也は顔を洗いに行って、リビングに戻るとご飯がテーブルに並んでいた。
和也「・・・。朝から凄い量と言うか、なかなか重めというか」
朝からステーキなどが並んでいた。
(そういえば、昨日の買い物で菜緒が色々入れていたような・・・)
菜緒「今日はみんなでお祭りに行くし、体力つけなきゃね!」
美玖「早く先輩の浴衣姿みたいな〜!」
和也「ははっ、いただきます」
みんなで朝ごはんを食べる。
菜緒「和君、ご飯粒ついてんで!」
菜緒は口についたご飯粒を取り、それを食べた。
和也「あ、ありがとう・・・。」
和也は恥ずかしくて顔を赤くした。
美玖「菜緒だけずるーい!先輩、また付けて下さい!」
和也「いやいや、自分からつけるものじゃないから」
そんな賑やかな食事を終えた。
和也「く、苦しい。食べすぎた」
たくさんあった朝ごはんを全て食べ切った和也。その姿を見て喜ぶ2人。後片付けをして、少しゆっくりしたら夏祭りの準備をする為、昼前に帰ることになった。
菜緒「和君ありがと!楽しかったよ!また来てもいい?」
和也「うん!いつでもおいで!」
菜緒は笑顔になりキスをした。
美玖「あっ!また菜緒だけ!先輩!今度は2人でお願いしますね!」
美玖もそう言ってキスをした。
こうして、2人は自分の家に帰っていった。食べすぎたのでゆっくりしていると、かとしから電話が来た。
和也「もしもし、どうした?」
史帆「今日15時ぐらいに来れる〜?」
和也「うん。大丈夫だよ!なんかごめんね?」
史帆「なんで和君が謝るのさぁ〜!私が言い出したんだからいいの!それでさ、ちょっと提案があるんだけど!」
和也「提案??どうしたの?」
史帆「今日お家に泊まらないかなーって!」
和也「お家ってかとしの家に!?」
史帆「そうそう!お祭り終わってからだと時間も遅いしどうかなって!パパもママもそうしなさいって言ってくれてるし!ねっ?」
和也「うーん。ならお言葉に甘えてそうしようかな」
史帆「ほんと!?やったぁ〜!なら待ってるね!」
かとしとの電話を終わり、泊まりに行く準備をする。準備が終わり家を出た。
かとしの家に向かう途中でケーキを買った。かとしの家の近くに着くと、かとしと夏帆ちゃんが家の前で待っていた。
史帆「あっ!和くーん!!」
かとしは気づいて手を振ってくれる。夏帆ちゃんは走ってきて足に抱きついた。
夏帆「和お兄ちゃんは夏帆の家にお泊まりするの?」
和也「そうだよ!よろしくね?」
夏帆「やったぁー!夏帆一緒に寝る!」
かとしも近くに来てくれた。
和也「ケーキ買ってきたんだけど、みんなで食べてね?」
史帆「そんなのいいのに!でも、ありがとう!」
そして、かとしの家の中に入る。
史帆母「和也君いらっしゃい!ゆっくりしていってね!」
和也「お邪魔します。今日はお世話になります。」
史帆母「いえいえ、逆にいつも史帆がお世話になっています」
史帆「和君、部屋に荷物置きに行こ!」
夏帆「夏帆も行くーっ!」
和也「一緒に行こっか?」
和也は夏帆ちゃんと手を繋ぎ、かとしの部屋に向かった。
和也「集合時間は17時だっけ?」
史帆「そうだよ!16時半ごろに行こ?」
夏帆「和お兄ちゃんと史帆お姉ちゃんどこか行くの?」
和也「お祭りに行くんだよ?」
夏帆「夏帆も行きたい!!」
史帆「夏帆はお母さんと行くんだよ?」
夏帆「えー和お兄ちゃんと史帆お姉ちゃんと行きたい〜!!」
和也「んー困ったな。そうだ!かとしは明日暇かな?」
史帆「うん!予定ないよ?」
和也「夏帆ちゃん、明日お兄ちゃんと史帆お姉ちゃんとお出かけしようか?だから、今日はママと一緒にお祭りに行くことでいいかな?」
夏帆「明日お出かけできるの?」
和也「うん!そうだよ!だから、今日はいい子にできるかな?」
夏帆「うん!!ママといい子にしてる」
和也「かとしはそれでいいかな?」
史帆「うん!!やったねぇ〜!ありがとう!」
かとしは和也に抱きついた。「夏帆も〜!」そう言って夏帆ちゃんも足に抱きついた。しばらく話していると、「史帆〜!和也君!そろそろ着付けしようか」とかとしのお母さんに呼ばれた。
リビングに向かい、かとしから着付けをした。30分程したら浴衣を来たかとしが戻ってきた。「可愛い・・・」和也は浴衣姿のかとしを見て、無意識に言葉がでた。
史帆「えっ!嬉しい!和君から可愛いって言ってくれることなかったから!」
史帆母「史帆よかったわね!それじゃ和也君おいで!」
和也は違う部屋に向かい、史帆のお母さんに着付けをしてもらう。30分して、かとしのいるリビングに戻った。
和也「お祭りで初めて浴衣着るから、なんか恥ずかしいな。どうかな?」
史帆「・・・」
かとしは何も言わずに固まっている。
和也「かとしどうした??」
史帆「すごーーくカッコいい!!」
史帆は興奮した口調で話し出す。
和也「ははっ、なんか照れるな」
史帆母「2人とも似合ってるわね!そうだ!記念に写真撮ってあげるわね」
史帆「やった〜!和君外で撮ろ〜」
かとしは手を引っ張って外に連れ出す。
史帆母「それじゃ撮るわよ!はい、チーズ!あらっ!凄いいい写真が撮れたわよ」
史帆「和君と初めてのツーショットだぁ」
その写真は史帆が和也に寄り添っており、2人ともいい笑顔をしていた。
史帆「ねぇねぇ、この写真待ち受け画面にしていいかな?」
和也「いいよ。後で俺にも送っといてね」
史帆「やったぁ〜!早速しちゃお!和君にも今送るね!」
かとしは凄く喜んでいた。
和也「そろそろ時間だしいこっか!」
史帆「うん!それじゃ行ってくるね!」
こうしてかとしと2人で集合場所に向かった。

しゃもじ ( 2021/05/31(月) 14:41 )