日向高校




























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第11章
日向高校の監督
美玖と大広間に戻ると、みんなに詰め寄られた。
鈴花「先輩!美玖とどこ行ってたんですか!?」
美穂「もしかして、美玖にも贔屓し始めたとか!?」
和也「たまたま会って散歩してただけだよ!」
美玖「そうそう!誤解だって!」
好花「なーんか怪しいな!」
和也「なんもないよ?あっ、白石先生が話すみたいだから座ろ!」
和也と美玖は逃げるように元いた所に座った。
白石「みんな合宿お疲れ様!大変だったと思うけど、良く頑張ったね!明日の朝帰るから寝坊しないようにね!?それじゃ〜監督の佐藤君から一言!」
和也「えっ!!?なんで自分が!?」
白石「なんでって監督だから?」
史帆「和君ゴーッ!!」
美玲「和君頑張れ〜!」
何か喋らないといけない空気になる。和也は渋々立ち上がり喋りだす。
和也「えーっと、みなさん2日間お疲れ様でした。今回の合宿は日向高校にとってはとても大切な時間になりました。櫻坂さんも同じだったら幸いです。8月の1週目の土曜日に日向町でお祭りがあり、そこで初めてのライブをするので良かったら来てください!2日ありがとうございました。」
和也が頭を下げてお礼を言うと、『ありがとうございました!!」日向メンバーも立ち上がりお礼を言った。すると、櫻坂さんも立ち上がり、『ありがとうございました』お礼を言ってくれた。
白石「佐藤君ありがと!それじゃ、なーちゃんが花火買ってきてくれたから、みんなで外に行きましょ〜!」
史帆「花火?やったぁ〜!」
彩花「早く行こうよ〜!」
みんなは急いで外に出て行く。
久美「おぉ〜綺麗だ〜!」
愛萌「やっぱり夏は花火ですね!」
和也は近くのベンチに座って、みんなの花火をしてる姿を見ていた。
ひかる「和也君はやらないんですか?」
和也「うん。俺はメンバーが楽しんでる姿を見るのが好きだから」
優しい表情でみんなを見ている和也。
ひかる「みんなのこと本当に好きなんですね!」
和也「うん。みんながいたから今の自分があるから、本当に感謝してるんだ」
ひかる「そっか。初ライブ成功するといいですね!」
和也「うん!ひかるも時間があったら観にきてね!?」
ひかる「はい!行きたいです!」
美玲「和くーん!!ひかるちゃーん!一緒にやろ〜!」
明里「早く来ないと無くなっちゃいますよ〜!」
ひかると話していたらみんなに呼ばれた。
和也「呼んでるからいこっか?」
ひかる「はい!」
2人はみんなの元に向かった。
陽菜「師匠!線香花火で勝負しましょう!」
美玖「私もやる!」
菜緒「菜緒もやる!保乃ちゃんとひかるちゃんもやろ!?」
『うん!』2人は返事をして菜緒から線香花火を受け取った。
和也「菜緒、いつの間にか人見知り治ってるね?」
菜緒「誰かさんがご飯食べた後にふらふらしてる時に、仲良くなったんですー」
保乃「そういえばご飯の時、和也君いなかったね?」
鈴花「監督は贔屓をしに、出かけてたのよ!」
ひかる「贔屓??」
和也「余計なこと言わなくていいから!ほら、早く花火しよ!」
美玖「そ、そうだよ!早く線香花火やろうよ!」
2人は慌てて話をすり替えた。櫻坂の2人はなんのことか分からないので、特に何も言わなかった。
陽菜「あっ!落ちちゃった。やっぱり師匠には敵いません。」
和也「陽菜は落ち着きがないんだよ。ずっと笑ってるから震えてるし!」
ひかる「なんで師匠なの?」
陽菜「和君は陽菜の師匠で、私は一番弟子なんです!菜緒は二番弟子!」
菜緒「まだ二番弟子だったんだ。でも、線香花火は菜緒が勝ったから、菜緒が一番弟子ね?」
陽菜「えーだめ〜!一番弟子は陽菜のなの!」
ひなの「あっ!私も一番弟子になりたいです。」
みんなが一番弟子に名乗り出た。
陽菜「師匠!大変です!弟子が増えました!これは一番弟子として負けていられません!」
和也「菜緒は俺の1番弟子になるなら、俺のこと師匠って呼ばなきゃね?」
菜緒「・・・。やっぱり2番弟子でいいや。」
ひなの「なら私は菜緒さんの弟子になります!」
菜緒「やーん!なのちゃん可愛い〜!あの2人に負けないようにしようね〜!」
陽菜「師匠!これは道場破りです!どちらが笹を多く食べれるか勝負ですね!」
和也「それは流石にはやばいって!」
菜緒「それは私達の負けでいいよ。」
櫻坂の2人はこのやりとりを見て笑っている。
史帆「和くーん!としちゃんと花火やろ〜!」
和也「呼ばれたから行くね?」
和也はかとしのところに向かう。
史帆「どうどう?花火しているとしちゃんにハマった?」
和也「うん!ハマったよ!」
史帆「嬉しい〜!!」
彩花「監督!私は〜?可愛い?」
和也「うん!可愛いよ?」
彩花「やだぁ〜!嬉しい!」
由依「いつもこんな感じなの?」
久美「うん。監督はど天然の鈍感だから、みんなは分かりやすくアピールしてるんですよ」
由依「なんかキャプテンとして大変だね」
久美「大変ですけど、見てて楽しいし、これを見るといつも通りの日向だなって思えるんです。」
友香「良いグループなんですね!」
久美「はい!全部は佐藤君のおかげなんです!佐藤君が監督だからここまでまとまったんです!」
友香「本当に信頼しているのね!」
久美「はい!!みんな監督が大好きなんです!」
こうして花火は終わった。
白石「はい!ちゃんと片付けしてね!火が消えているかも確認してね!」
『はーい!』片付けも終わり、みんなは部屋に戻る。流石に疲れていたのか、今日は部屋に誰もこなかった。
次の日。
松村「うえーん。まいちゃんとなーちゃんと離れたくない〜!」
白石「また会えるって!ほらっ、生徒さん達が困ってるよ!」
七瀬「今度、みんなで集まろうね?」
バスでみんなが苦笑いしながら待っている。松村先生は渋々バスに乗った。
松村「まいちゃん!なーちゃん!佐藤君、みんなもまたね〜!」
バスは走り出してみんなは手を振っていた。
白石「それじゃ私達も帰ろうか!」
『はい!!』みんなはバスに乗り込んだ。
保乃「ひーちゃん。和也君と連絡先交換しなくてよかったの?」
ひかる「これでいいんだよ。和也君は日向高校の監督だもん!!」
こうして2泊3日の合宿は終わった。帰りのバスで和也の取り合いをしたのは言うまでも無かった。

■筆者メッセージ
長くなりましたが合宿編終わりました〜!
次からは夏休み編になるので、みんなの期待に応えれるように頑張ります!
しゃもじ ( 2021/05/20(木) 08:35 )