日向高校




























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第11章
課題克服の道筋
午後からはお互いの課題を改善する時間になる。まずミーティングをする事になった。
久美「やっぱダンスに気を取られて、歌が疎かになるのが問題だよね」
京子「ダンスと歌の両立がこんなに難しいとは思わなかった」
美玲「櫻坂さんは褒めてくれたけど、雰囲気で誤魔化してるところが多いからね」
好花「監督。なにかいい方法はないですか?」
和也「今はみんなで全部を歌ってるけど、パートごとに別れたら集中できるよね〜。サビとか大事なところはみんなで歌うとか。ん〜。難しいから分かんないな〜。ごめんね。」
『・・・』みんなが静まり返る。
和也「役に立たなくてごめんね?」
和也はその空気が悪い空気だと思って再度謝った。
『それだよ!それ!』みんなが大きな声を上げた。
和也「えっ?なにごと??」
鈴花「先輩なんでもっと早くに言ってくれなかったんですか!!」
和也「あっ、えっ?なんのこと?」
久美「そうだよね!全部を全員が歌うことないもんね!」
美穂「パートで分かれば両方意識できます!」
陽菜「さすが陽菜の師匠です!」
美玲「さすが和君だぁ〜!!」
久美「よし!なら今からパート分けをしよ!」
『はい!!』みんなはパート分けについて話あっている。
和也「先生?何が起きたんですか?」
白石「ここまで天然だと心配になるわ。佐藤君のおかげで、道筋ができたみたいよ?」
和也「ん〜なんかよく分かりませんが、みんなのためになったなら良かったです!」
白石「それはそうと、合宿明けから歌の先生が来てくれるから!」
和也「歌の先生ですか?さっき話してたいくちゃんさんですか?」
白石「そうそう。ちょっと長い休みが取れたから来てくれるみたい!」
和也「ならもっとレベルアップできそうですね!」
白石「そうね!あの子達まだまだかかりそうだから、なーちゃんと櫻坂の方見てきてくれない?なーちゃんはもうあっちに居るから」
和也「はい!わかりました。何かあったら呼んでください」
和也は櫻坂の方に向かう。
和也「七瀬さん。こっちはどうですか?」
七瀬「あっ。佐藤君。こっちはまだミーティング中だよ?まいやん達の方は大丈夫なの?」
和也「なんか解決に向かってます。先生が七瀬さんとこっちを見てくれと言われたので来ました。」
七瀬「そうなんや!そうだ。佐藤君、昔バスケをしてた時は、どうやって1試合全力で出来ていたの?バスケは攻守の切り替えが激しいから、1試合全力でやるのは大変だと思うけど。」
和也「ん〜自分は1試合全力でこなす為に、走り込みをしてスタミナをつけましたけど、何試合もやるのは少し大変でしたね。バスケは交代が自由でしたから、少し疲れたら交代して休憩することができましたから。今後みんなも何曲もやっていくなら交代できたらいいですけどね!」
由依「それだ!!」
理佐「それってどれ?」
由依「みんなでやる曲とユニットでやる曲を作ればいいんだ!」
友香「そうすれば一曲全力でやっても、次の曲で少しは休めるね!」
櫻坂さんが盛り上がっている。
和也「なにが起きたんですか?」
七瀬「佐藤君のおかげで課題が克服出来るかもね?」
和也「自分何かしましたか?」
七瀬「さすがね!菜緒ちゃんが苦労する鈍感ぶりは!」
和也はなんのことかわからなかった。
白石「佐藤くーん!練習再開するからこっち来て〜!」
和也「じゃあ後はお願いします!」
白石先生に呼ばれたのでみんなの元に戻る。こうして、合宿最後の練習はお互いの課題を克服するいい時間になったのだ。

しゃもじ ( 2021/05/19(水) 13:16 )