日向高校




























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第10章
みんなが大好きだから
試合が終わりみんな泣いていた。
史帆「うぅ〜美穂凄かった〜。」
陽菜「美穂かっこよかった。」
愛萌「美穂に会いたいな〜」
鈴花「監督!みーたんのところに行きましょ!」
みんなで美穂の所に向かう。会場の入り口で美穂のことを待つ。すると、美穂がバスケ部のみんなに頭を下げて、こちらに来た。
久美「美穂お疲れ様。凄かったね。」
明里「美穂〜凄かった。凄かったよぉ〜」
泣きながら抱きついていた。和也もその姿を見ていたら美穂と目が合った。美穂の目は決意をした目をしていた。
美穂「みんなに話があります。」
美穂のいつもと違う空気に静かになるメンバー。
美穂「私ね。今日でバスケ部を退部することにしました。」
「えっ?」みんなは驚いている。
美穂「今まで兼部していて、どっちかにしなきゃってずっと思っていました。でも、どっちも私には大切で中々決まらなくて・・・」
美穂は泣き始めた。メンバーも泣いている。
美穂「でもね・・・。監督やみんな、白石先生と一緒に部活をしていく中で・・・アイドル部の存在が大きくなって、大好きなみんなと大好きな白石先生で、夢を叶えたいって思えたの。だから、最後にみんなに、高校最後のバスケ部の試合を見て欲しくて監督に頼みました。私の高校バスケはここまでです。これからはアイドル部の渡邊美穂としてよろしくお願いします。」
みんなは美穂に抱きついた。白石先生も横で泣いていた。
白石「こういうことだったのね?」
和也「はい。美穂が自分の口でみんなに伝えたい。高校最後の姿をみんなに見てほしいって言ってたので。」
美穂「監督!!監督の最後の声聞こえました!」
史帆「和君が泣きながら叫んだ声?」
鈴花「監督泣いてましたもんね〜?」
和也「うるさい!!俺だって人間なんだから泣きます!」
美穂「嬉しかったです!えいっ!」
美穂は和也に抱きついた。
史帆「あっ!美穂!和君に何してるの!」
美穂「今日は私が主役なんでいいじゃないですか〜!」
菜緒「だーめ!それとこれとは話が違う!」
美穂「せんぱーい。みんながいじめてきますぅ〜!」
鈴花「みーたん、ぶりっ子で監督を誘惑したらダメっ!」
美玖「そうだよ!先輩は鈍感だからすぐ釣られちゃうから!」
和也「何か悪口を言われているような・・・んで、陽菜は何をしてるの?」
陽菜が和也の腕に抱きついていた。
陽菜「美穂がやっていて羨ましかったから。」
彩花「かわださん!!何してるの!監督から離れて〜!」
いつもの元気なアイドル部の風景だ。
白石「これはいいのか悪いのか。」
久美「ですね。それほど監督は愛されてるってことなんでいいんじゃないですか?」
2人は苦笑いしながら見ている。
白石「みんなでアイスでも食べに行こか!先生が奢っちゃう!」
「やった〜!!」みんなはその一言で先生の方に向かう。ぽつんと残された和也に美穂が近づく。
美穂「先輩?負けちゃったのに美穂って呼んでくれましたね?」
和也「俺の中では美穂が1番だったから。」
美穂「ならデートもしてくれますか?」
和也「もちろん。俺で良ければ!」
美穂「やった〜!!楽しみ!」
美玲「和君、美穂〜早く行くよ〜!」
『2人とも早く〜!!』みんなに呼ばれて笑顔で向かう美穂。そう、あのみんなを元気にする優しい笑顔で。

■筆者メッセージ
今日はここまで!笑
しゃもじ ( 2021/05/11(火) 23:02 )