合同合宿!?
次の日、白石先生に話しがあると呼ばれた。
白石「夏休みの合宿の話だけど、校長先生から許可がおりたわ!」
和也「ほんとですか?ありがとうございます!」
白石「それで相談なんだけど、合同合宿してみようと思うの。」
和也「合同合宿ですか??」
白石先生の話によると、昔の友達もアイドル部の顧問をしているらしく、今回の話がでたらしい。
和也「でも、どこでやるんですか?」
白石「今回は少し離れた旅館でやります。近くに体育館もあるから使えるの。」
和也「わかりました。みんなに伝えますね!」
白石「それで、佐藤君にお願いがあるんだけどね。」
白石先生が和也を見つめる。なにか嫌な予感がする。
白石「相手の学校のお手伝いをしてほしいのよね〜。重いものとか色々大変だしね!」
和也「えっ?それは流石に・・・」
白石「ねっ?お願い!」
先生にお願いされて断れない空気に。
和也「わかりました。出来るだけ頑張ります。」
白石「ほんとに?ありがとう〜!さゆりんに連絡しとくね」
(さゆりんって誰なんだ)
和也「相手の学校名はなんですか?」
白石「櫻坂女学院だよ!それじゃ私は校長先生に話してくるから、あとはよろしくねー!」
和也「えっ?先生待っ。行っちゃったよ。」
(女の子同士仲良くなれそうだからいっか)
和也はこの時は深く考えてなかった。
放課後。
和也「部活をやる前に話があります!夏休みの初めに合宿をすることになりました。」
美玲「やったー!レベルアップできるね!」
史帆「まさか、また学校で?」
和也「今回は旅館で泊まって、その近くの体育館で練習します。それで、合同合宿をすることになりました。」
『合同合宿??』
好花「監督それはどういうことでしょう?」
和也「白石先生の友人が、他校のアイドル部の監督らしくて一緒やらないかと話があったみたい。」
久美「他の学校にもアイドル部ってあるんだ。」
和也「それでなんだけど、白石先生からその学校のフォローもしてほしいと、お願いされたので、みんなにずっと付きっきりとはいかないからよろしくね。」
史帆「やだぁ〜寂しい〜!」
彩花「監督がいないと頑張れないよ〜!」
和也「基本的にはみんなといるから大丈夫だよ。」
菜緒「どこの学校と一緒にやるの?」
和也「なんだったかな?櫻坂女学院だったかな?」
陽菜「なんだか楽しそうです!」
潮「交流できるのはお互いプラスになるね!」
史帆「待って!今、女学院って言わなかった?」
和也「言ったけど何か問題あった?」
彩花「問題大ありだよ!!」
和也「えっ?」
鈴花「先輩いいですか?女学院っていうのは、いわゆる女子校なんです。そんなとこに、ハイスペック男子の監督が行ったら、」
京子「鈴花待って!それ以上は言ったらダメ!現実になっちゃう!」
和也「俺が行ったら何があるの?」
菜緒「やっぱり鈍感だ。」
美玖「うん。でも、鈍感だから今回は安心かもね。」
久美「遊びに行く訳じゃないから、メリハリはちゃんと付けようね!」
『はーい!!』みんなは返事をする。
和也「それじゃ部活始まるよー!」
みんなは部室から出て行くなか、丹生さんが来た。
明里「監督。今日の帰り一緒に帰れませんか?」
和也「いいけど、珍しいね?」
明里「ちょっと相談したいことがあって。」
和也「わかった。片付けとかあるから、ちょっと待たせちゃうけどいいかな?」
明里「はい!大丈夫です。なら部室で待っています。」
丹生さんは外に出て行った。
(丹生さん、何かあったのかな)
そんなことを考えながら和也も外に向かった。