日向高校




























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第9章
メンバーとの衝突
翌日の部活時間。いつも通りランニングをして、体育館に向かう。
史帆「あー暑い。溶けちゃう。」
潮「今日は特別暑いね。」
彩花「ここまで暑いと嫌になるよ〜。」
今日は夕方なのに特別暑い。メンバーもこの暑さで少しイライラしていた。
今日は白石先生も七瀬さんもいないので自分たちだけでメニューをこなす。1時間ぐらい経って休憩する。
彩花「監督〜!先生もいないし、暑いからもうやめようよ!」
鈴花「そうですね!早く終わってアイス食べに行きたいです。」
好花「行きましょう〜!」
和也「一ヶ月後にライブがあるから、暑いけど頑張ろ。」
彩花「でもさ〜!」
和也「そんなんじゃダメだって。やることはしっかりやらないと。」
彩花「なんか嫌な感じ。まるでちゃんとやってないみたいじゃん。」
鈴花「監督どうしちゃったんですかー?なんか熱いですね?」
和也「そういうのはいいから。」
久美と美玲は黙って和也を見ていた。
和也「せっかくライブが出来るんだから、みんなでいいもの作ろ?フリを簡単にするとか、汗をかきたくないとか、ここで甘えたら今後ダメになるよ。本当に努力して、全力でやるのが1番カッコいい姿だから、それを見てもらおうよ。」
彩花「監督は何もしてなくていいよね〜!ランニングをする訳でもないし、踊るわけでもないから!見てるだけだから、暑くもないし。」
「そうだ!!」メンバーから声が飛ぶ。
和也「あっそ。じゃあ勝手にすれば。」
そう言って和也は体育館を出て行った。
美玲「和くん!!!」
美玲は和也を追いかけた。
久美「本当は私が監督に相談したんだ。」
史帆「きくちゃんが?」
久美「うん。監督は私が悩んでることに気づいてくれて、話を聞いてくれたの。」
久美は泣きそうな声で話す。
久美「今回のライブの話が決まって、嬉しかったけど、その分プレッシャーもあって。絶対成功させたいって気持ちが強くなったんだけど、みんなの気持ちがまとまってない気がして。みんなをまとめたくて言いたい事があるんだけど、嫌われるのが怖くて言えなかったの。そしたら、監督が「その役は俺がやるよ」って言ってくれたの。」
久美の言葉をメンバーは黙って聞く。
久美「でも、監督が嫌われちゃうよ?っていったら、大丈夫。みんなは俺の夢で、それでみんなが輝けるならって言ってくれたの。」
彩花「監督が・・・。」
久美「監督はいつも自分よりみんなのことを考えてるよね?球技大会のときも、体育祭のときも。いつも私たちを守ってくれた。今回のライブも周りから見たら、小さな町のお祭りって思うかもしれないけど、監督からしたら、夢への大きな一歩だったんだよ。」
久美は泣いてしまった。
史帆「久美ごめんね?悩んでたのに気づいてあげれなくて。これからは気づいた事があったら、何でも言って?久美は私達のキャプテンだもん。何言われても嫌いにならないよ。」
京子「そうだよ。久美と監督だからみんな付いていけるんだよ?」
明里「久美さんは私たちの自慢のキャプテンです!」
濱岸「私も勘違いしていました。汗かいて、全力でやるのが本当のカッコいいってことなんですね。」
彩花「監督にひどいこと言っちゃった。」
彩花は和也に酷いことを言ってしまった罪悪感で泣きだした。
史帆「監督を探しに行こ!みんなで謝らなきゃ!」
みんなは体育館を飛び出して、和也を探しにいった。

■筆者メッセージ
もっと修羅場にしたかったんですが、メンバーを酷い様にすることが出来ませんでした。笑

マスターさん。
コメントありがとうございます!嫌われる展開すぐ終わりました!笑

明日更新できるか分からないので、今日は多めにします!
しゃもじ ( 2021/05/10(月) 19:40 )