美穂「ちなみに、ひなのはミートローフをどういう想像してるの？」
料理を始める前に、美穂がひなのに質問する。
ひなの「お肉の何かだけしか…」
いまいちパッとしない顔をするひなの。

鈴花「そうだ！一回だけ、先輩チャンス作りましょ！」
和也「先輩チャンスってなに？」
鈴花「一度だけ、和也先輩に質問できる権利です！」
明里「それいいね〜！なら、そうしましょ！」
和也「なんか勝手に話が決まった…まぁ、いいや。じゃあ、そろそろスタートしよっか」
和也の合図と同時に料理対決がスタートした。

まずは和也が事前に買ってきた食材を選んでいく。
必要なものと必要ではないものを用意している。

陽世「あー！春雨だぁ！春巻きに入れよ〜！」
未来虹「春巻きに春雨って入ってるっけ？」
陽世「同じ春が付くから入ってるんじゃない？」
（なんかめっちゃ適当…）
そんな会話を聞きながら不安になる。

ひなの「ミートローフって何系なんだろう？」
茉莉「何系かな？焼きではなくて、煮込みかもよ！」
ひなの、茉莉ペアがミートローフを煮込み系と判断したみたいだ。

すると、『キャー！』と見守っているメンバーから悲鳴が。
和也「なに？どうしたの？って、陽世！？」
にんじんの皮をむいている陽世が奇行に出ていた。
和也「逆！！それ、めっちゃ危ないから！」
陽世「えぇー、もう、未来虹やって！」
未来虹「えぇ！私もやったことないけど…。なら、陽世はこっちやって」

怪我することもなく安堵していると、ひなの、茉莉ペアが質問をしてきた。
茉莉「和也先輩チャンス使わせてください！」
和也「いいよ。なにかな？」
ひなの「先輩、ミートローフってなんですか？」
和也「ミートローフが何か？ん〜、ハンバーグではないけど、お肉をギュっとした物かな？何かを包んでるよ？」
茉莉「なるほど！！ロールキャベツ的な！」
和也「えっ…ちが…」
ひなの「食材をとりにいこう！！」
2人は和也の話を聞かずに、次のことをやり始めた。

そんなやりとりをしていると、未来虹、陽世ペアが騒いでいる。
未来虹「みじん切りだよ？」
陽世「みじん切りだよ！」
未来虹「みじん切りだよね？」
陽世「みじん切りだって！！」
和也「なんか揉めてる…」
久美「揉めやすいペアだなぁ〜！」
と、のんきなことを言っているキャプテン。

その後、順調？に作業は進んでいき、中盤になると、またもやおかしな事が起きる。
紗理菜「あれ？ひき肉に卵入れてる」
ひなのがこねたひき肉に卵を入れている。
美穂「なんかネギトロみたい…」
和也「ひなの。それじゃ、ハンバーグにならない？」
ひなの「ハンバーグです！ハンバーグの先にミートローフがあるとおもうので、とりあえずハンバーグ作ります！」
和也「そ、そうなんだ…」
（ハンバーグの先ってなんだ？）
ひなのの発言に困惑していると、「和也先輩！」と未来虹に呼ばれる。

和也「どうしたの？」
未来虹「ミートローフってソースかけますか？」
和也「ん〜、確かかけると思うよ。ごめん、あんまり食べたことないからはっきり言えないや」
美穂「私のお家のはかけてるよ！」
和也「らしいよ？」
未来虹「わかりました！ありがとうございます！」

未来虹と陽世も料理を進めていく。
しかし、ここでもハンバーグらしき物が出来上がっていた。
美穂「先輩、あれはハンバーグじゃないですか？」
和也「うん。ハンバーグだね？」
未来虹は出来上がったハンバーグを電子レンジに入れて加熱する。
鈴花「なんで電子レンジなんだ？」
そして、1分ほど加熱して、電子レンジから取り出すと、肉汁が溢れていた。
すると、未来虹はその肉汁を捨て始めた。
紗理菜「えぇ！！肉汁が！」
和也「肉汁が一番びっくりしてるよね…」

こうして、苦戦しながらも料理を作っていき、両チームのミートローフと春巻きが完成した。

和也「これって、ハンバーグだよね？」
鈴花「これはハンバーグですね」
明里「でも、美味しそうです！」
紗理菜「食べてみよっか？」
和也「そうだね。いただきます」

まず、ひなのと茉莉が作った料理を試食する。
鈴花「うん。美味しい！」
春巻きを一口食べると、具沢山で美味しかった。
紗理菜「うん！この春雨、春雨じゃないや。春巻き美味しいね！」
次にミートローフ？を食べてみる。
和也「うん。ハンバーグだね？」
明里「ハンバーグですね？」
美穂「私の知ってるミートローフとは違うかな？」
紗理菜「でも美味しいね？」

次に未来虹と陽世の料理を食べる。
美穂「美味しいけど少しかたいね」
ミートローフ？は電子レンジで加熱した事により、少しかたくなっていた。
和也「でも、美味しいよ！」
未来虹「やったぁ！！」

そして、次に春巻きを食べる。
明里「春巻きが白いよ？」
鈴花「この春巻きにかけてあるのはなに？」
陽世「味見してないです！」
『……』みんなの顔が少し引きつった。

紗理菜「なんか優しくした餃子の味がする」
美穂「私の所はなにも入ってない」
鈴花「私はちょっとピリピリする」
明里「私もピリピリする！」
美穂「えっ？私はしないよ？」

料理を食べ終わり、結果発表をする。
和也「せーので発表するね？」
『せーの！』みんなが一斉に指を指す。
和也「ひなのと茉莉の勝ちみたいだね？」
ひなの「やったぁ〜！これで一流料理人を目指せます！」
茉莉「うんうん！やりましたぁ！」
和也「一流料理人って。でも、未来虹と陽世のも美味しかったよ！」
美穂「うん！また作ってね？」
美玲「次はみーぱん達が作ってもらうからだめ〜！」
史帆「としちゃんもお腹空いた！」
和也「食材余ってるし、何か作ろうか？」
『うん！』みんなは元気よく返事をした。

こうして、おもてなしという名の料理対決は幕を閉じた。