翌日、昨日のことを4人に伝えた。

美穂「ひなの達が料理ですか！？」
鈴花「めっちゃ嬉しいんだけど！」
明里「やったぁ〜！！もう、今からお腹空いてきました！」
紗理菜「でも、私達だけだとみんなに申し訳ないなぁ〜」
和也「他の人はまた今度だね。それで、何が食べたいかリクエストが欲しいみたいなんだけど」

美穂「はい！！私、ミートローフがいいです！」
紗理菜「それいいね！私も食べたい！」
（絶対ひなの達が作れないやつだ…）
和也は心中でそう思った。

和也「おっけ！もう一品ぐらいある？」
鈴花「私は春巻きがいいです！！」
明里「私も！春巻き食べたーい！」
和也「なら、もう一品は春巻きだね」
鈴花「はーい！！土曜日が楽しみだなぁ〜！」
美穂「てか、ひなの達が料理するイメージがないんですが、大丈夫なんですか？」

『ギクッ』美穂に質問されて、和也は思わず反応してしまう、
和也「だ、大丈夫じゃないかな〜」
和也はなんとか誤魔化そうとする。
美穂「なんか怪しい…」
和也「怪しくない！なんも怪しくないから！！それじゃ、土曜日はよろしくね？」
このままこの場にいたら、隠しきれないと思い、急いで離れた。

迎えた土曜日。部活が終わって調理室に集まった。がしかし、集まったのは美穂達だけではなかった。

和也「なぜみなさんがここに？」
史帆「なぜって面白そうだから？」
彩花「料理対決とか絶対面白そうじゃん！」
美玲「みーぱんは心配で？」
和也「なるほどね。まぁ、いっか。それじゃ始めよっか」

未来虹「はーい！！」
和也「今回のおもてなしメニューは、ミートローフと春巻きです！」
公平になる様に、リクエストされたメニューは当日発表になっていた。
美玖「なんか、みんな反応がないけど大丈夫かな？」

菜緒「なのちゃん、作ったことある？」
ひなの「当たり前に無いです！！」
陽世「食べた事ならありますよ！」
愛萌「てか、みんなは料理できるの？」
未来虹「全く出来ませんよ？」
陽世「いつもお母さんが作ってくれるので！」
茉莉「先輩にも伝えてありますけどね？」
愛萌からの質問に和也はヤバいと思い、こっそり調理室から出ようとした。

美穂「せんぱーい？どこに行くんですかぁ〜？」
和也「あっ、美穂。これはその…」
鈴花「先輩ももちろん食べますよね？」
和也「俺はお腹一杯というか…」
紗理菜「食べるよね？」
明里「1人だけ逃げるなんてダメですよ？」
和也「はい…。いただきます」
どんな料理が出来るのか、ビビっている美穂達に対して、自分たちじゃなくてよかったと安堵をする他のメンバー。

こうして、おもてなしと言うなの料理対決が始まった。