日向高校




























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サイドストーリー
動物園デート〜陽菜side〜
私は師匠の家にお泊まりしている。
師匠のママが泊まりに来ていいよっと言ったからだ。その時私は飛んで喜んだ。
そして今、師匠とベッドでお笑いの動画を見てネタ解説をしている。
(眠たくなってきちゃった。せっかく和君の家にお泊まりしているのに)
私は密かに師匠のことを和君と呼んでいる。今日の私の目標は、師匠に名前でよんでもらうことだ。
陽菜「ねぇ、師匠。」
師匠にお願いしようとした所で、意識が遠くなっていった。
陽菜「陽菜って呼んでほしいです。」
夢の中の私は素直にお願いできた。そこからの夢の記憶がない。朝起きると、5時半だった。和君は床に敷いた布団で寝ている。
陽菜「一緒に寝たかったなぁ〜。」
和君と早く話したかったので、和君を起こすことにした。
陽菜「師匠!師匠!起きて下さい!」
師匠は中々起きてくれない。
陽菜「師匠!朝です!パンダです!」
やっと師匠は起きてくれた。
和也「陽菜おはよ!今何時?」
(えっ。今陽菜って呼んでくれた??)
私は夢でしたお願い事が叶ったと思って喜んだ。そして、私が着替えるため和君は先に顔を洗いにいった。
陽菜「和君可愛いって言ってくれるかな〜」
着替えが終わって私もリビングに行くと、和君のママが褒めてくれた!でも、師匠は可愛いって言ってくれなかった。
和君の家を出て、電車に乗った。東京は少し遠いけど、和君と一緒ならへっちゃらだ。和君との時間は本当に早くて、すぐに東京に着いた。東京は午前中なのに人が多かった。
和也「はぐれないように気をつけてね。」
和君が言ってくれた。そうだ!和君がはぐれない様にしないと!私は勇気を振り絞って、和君の手を握った。動物園に着き、私はパンダに会える楽しみから、テンションが上がってしまった。
動物園に入って、和君がパンフレットを見て案内してくれる。和君はいつも優しい。でも、まだ私には好きという気持ちがわからない。でも、和君といるのは居心地がいい。そして、ついにパンダのエリアにきた。
陽菜「きゃあ〜!パンダ!!」
初めて会えたパンダに私は興奮してしまった。初めてパンダに会えて、それを和君と見れるのは本当に嬉しい。パンダがご飯を食べて寝てしまったので、私達もご飯を食べることにした。
和也「陽菜はテンションが上がると、師匠じゃなくて和君って呼ぶことかな?」
和君に言われるまで気づかなかったが、私は興奮すると和君って呼ぶみたいだ。
陽菜「すみません。すみません。あぁ〜ダメだ〜。弟子失格です。」
和君は私に和君と呼ばれるのを嫌がるかもしれない。でも和君は、「陽菜の呼びやすい方で呼びな?」と言ってくれた。
私は勇気を出して、「和君」と呼びたいと言ったら、和君は笑ってオッケーしてくれた。
ご飯を食べ終わって、和君はまた一緒パンダを見てくれた。そろそろ帰る時間になったので、パンダとお別れしないといけない。寂しくて泣きそうになると、和君が「また来ようね」と言ってくれた。私は嬉しくて笑顔になる。またパンダに会えるのはもちろんだが、和君とのまた一緒に来れることが嬉しかった。
動物園に出る前に、和君がトイレに行った。待っている間、目の前のお土産屋さんを見つけた。和君との思い出がほしくて、お土産屋さんに向かった。(このパンダのストラップ可愛い)私は和君とお揃いのストラップを買った。店を出た瞬間、買ったばかりのストラップを落としてしまった。拾おうとしたら、誰かが蹴ってしまった。(あっ。キーホルダーが。)私は人混みのなか、キーホルダーを探した。(あ!あった。)キーホルダーを拾ったが、周りを見るとどこにいるのか分からなかった。さっきの所に戻りたかったけど、ずっと和君が案内してくれたので、戻り方がわからなかった。
携帯が鳴った。きっと和君からだ。でも、人が多くてなかなか鞄から携帯が出せない。和君に電話をしたが、途中で電池がなくなって切れてしまった。
陽菜「どうしよう。この前大きい像さんと暮らす事になるのかなぁ」
私はどうしたらいいのか分からずに、ずっと立っていた。和君にもう会えないのかな。そう考えてると泣きそうになる。
「やっと見つけた。」和君の声がした様な気がした。まさかと思い顔を上げると、和君がいた。和君は怒っていた。嫌われちゃったかな。悲しい気持ちになる。和君が理由を聞いてくれたから、ちゃんと話した。嫌われたくないよ。
陽菜「嫌いにならないで下さい。」
和也「大丈夫。嫌いにならないよ。ありがと。」
和君はそう言って頭を撫でてくれた。私は泣いて和君に抱きついた。嫌われたくなかったのもあるし、一人で怖かったのもある。和君に頭を撫でてもらったことで、我慢していた涙が流れてしまった。
私が泣き止んだら、帰ることになった。今度は和君から手を繋いでくれた。
動物園を出る前に、和君がお土産屋さんに行ってしまった。きっと、メンバーやママにお土産を買いに行ったのだろう。
和也が帰ってきて、動物園を後にした。帰りの電車でお揃いのパンダのキーホルダーを渡した。和君は「大切にするね。」と言ってくれた気がしたが、私は泣き疲れて寝てしまった。
日向町に着き、和君は家まで送ってくれる。家の前に着き、和君が動物園で買った時の袋から何かを取り出している。
和君が取り出したのはパンダのぬいぐるみ。
和也「これ。今日の思い出。お揃いだよ?」
和也はパンダのぬいぐるみをくれた。私は嬉しくて、嬉しくて和君に抱きついた。和君と別れて、お家に入りお部屋に行く。ベッドに和君からもらったパンダを置いた。私は、その時、和君に恋している自分に気づいたのだった。

■筆者メッセージ
完全な見切り発車でした。
うまく書けませんでした〜涙
しゃもじ ( 2021/05/12(水) 21:13 )