番外編
07
奈々未「やるやんか…
そんでもうちが勝つんは変わらへん!」

奈々未は、莉菜の蹴りに腹部を抑えしゃがみこむが大きな声を上げながら立ち上がると目の前にいる莉菜の髪を掴むと顔面に頭突きをした。

莉菜「ぐぁっ…ってぇな!
おばさんは、大人しく寝てやがれ!!」

莉菜は、顔を抑えながらも地面に手をつくと、しゃがんだ状態からそのまま起き上がる勢いで奈々未の顎めがけてアッパーを放つが奈々未はなんなく避けると莉菜の手で抑えている上から蹴りを思い切り食らわせた。

奈々未「誰がおばさんや!
あんたこそ大人しく寝とけや!こんぼけ!」

莉菜の顔から手が離れると、そのまま莉菜の前まで走りより助走をつけて顔面に正面からまた蹴りを食らわせた。

莉菜は、成すすべもなくその場に後ろから倒れると、途切れ途切れに

莉菜「ぐっ…がは…勝てねぇ。
強すぎんだろ…」

と、倒れて空を見ながら呟いた。

奈々未は、莉菜の言葉を見下ろしながら聞くとニヤリと笑って

奈々未「だから、言ったやん。
最初から勝てへんわってさ。
わかったら、大人しく寝とき。ほな、な!」

と言い終わると上から思い切り踏みつけ、気を失わせると傍によってきた、詩織の肩を叩くと2人で待っている瑞穂達の元へと戻っていった。

美波「むー!大丈夫?
しっかりしいや!」

美波は、莉菜の元へ走り寄ると顔を優しく叩き起こしてやりながらも残っている瑞穂、菜々香、梨香の事を順番に見つめる。

梨香は、瑞穂と菜々香を見つめると楽しそうに笑いながら確認するように首だけで美波の方に向けて合図した。
2人は、冷静に頷くと前髪を上げ額を出すとピンで止め、後ろを振り向くと親指を上げ気持ちを表し、美波の元へと歩き出した。

紫桜 ( 2019/02/02(土) 13:02 )