第2章
11 思い出話
瑞穂の後ろからひょっこりと顔を出した、女性は笑いながら

「葵以外はうちのこと知らないよね。ごめんごめん。
土生ちゃんの同級生だった齋藤冬優花。いまは、もう結婚して主婦をやってるよ。」

ねる達を見渡すと、自己紹介をした。

瑞穂「ふーちゃんが、急に遊びに来てさぁ思い出話してたんだけど…ねる達も聞くか?」

と、瑞穂は質問をするだけして答えも聞かずにねる、葵、梨加、理佐、愛佳、美波、莉菜をリビングへと誘い、座らせると飲み物を取りに行ってしまった。

冬優花「あ、君がねるちゃん?
瑞穂からは何回か話では聞いてたけど、大人しそうな子だね。
もう1人大人しそうにしか見えない子がいるけどさ。」

冬優花は梨加を見ると、ニッコリと笑いかけたが恥ずかしいのか目が合っただけで梨加は口を閉じて下を向いてしまったが、冬優花は優しく笑うと戻ってきた瑞穂からお茶を受け取った。

瑞穂「なに、ふーちゃんナンパしてんの?」

冬優花「してねーよ。アホ。」

瑞穂は冬優花と他愛のない会話をしながらも、全員に飲み物を渡し終えると静かに椅子に座り、ねるたちを見回すと静かに微笑み

瑞穂「じゃ、みんなは何か聞きたいことある?
なんでも聞いてきていいよ。」

と優しく言った。

紫桜 ( 2019/01/24(木) 21:35 )