第1章
03 理由なんてない。
?「よぉ…いきなり呼び出して悪いな。転校生
先に自己紹介しとく、うちの名前は志田愛佳。」

愛佳は、屋上にある手すりに腰をかけて、ねるに手を上げて挨拶をした。

ねる「長濱ねるです。よろしくお願いします。
急に呼び出してどうしたんですか?」

愛佳「じゃあ、ねるって呼んでもいいよな。うちのことも好きに呼んでくれていいよ。
ねるはどうしてこの学校に来た?あんたは、頭が良さそうだ。そんなやつがこの学校に来るメリットなんかあるのか?」

愛佳は、ねるの自己紹介聞くと、興味無さそうに返事をしながらも何を思ったのか小さな声で質問をした、ねるもその質問を聞くと、違和感を感じたように目を少し開いたが何事もないかのように

ねる「うちがあなたの言うように頭のいい人間だって言うなら志田さんも頭のいい人間だと思う。
あなたこそなんでこの学校に来たんですか?」

と、冷静な声で聞いた。

ねるは、元々不良生徒という部類に入り、煙たがられていた。
高校に入り、真面目に勉強などしてきたが将来の夢なんかより大事なものがあると思いこの学校に転校したという理由は言わなかったが、目付きが変わっているのか愛佳も何かを察して手すりから身軽に降りた。

愛佳「あんた何か、隠してるね。思った通りだ。
先に言っておく、うちはあんたを今から倒すつもり。でもあんたが勝っても得はしない。
リーダーじゃないからね。
逃げるなら逃げればいい。どうする?」

愛佳は、面倒くさそうに言いながら首を鳴らすとねるに向かって来いよというように指でジェスチャーをした。

紫桜 ( 2019/01/13(日) 19:15 )