いつの間にかの恋心










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第九章
三通のメール
優子side

その日の夜・・・

ハルキと珠理奈ちゃんに励まされて、ようやく永遠に続くかと思っていた悪夢の霧を私は抜け出す事に成功した
それと共に明日は久々に三人で遊びに行くことにもなり、私はいつ以来かの胸の高揚を感じていた

(はぁ〜でも結局のところはハルキは珠理奈ちゃんの事がまだ好きなんだろうし、私が手を引かないといけない事に変わりはないんだよな〜)

確かに二人は私が裏切っても許してはくれた・・・が、私がハルキの事が好きという事に関しては承諾している訳ではない・・・どころかさっきの二人を見ている感じでは私が二人に誤解を生ませた前よりも仲良くなっている風に見受けられたほどだ

と、また気落ちをしていても無意味なだけである
折角二人のお陰で抜け出したものをこんなブルーな気持ちでいたらまた悪夢の霧へトンボ返りである

と、その時机に置いておいた携帯が突如として震えだした
"誰かからのメールだろう"と思い、ベッドから立ち上がり、携帯を取って開くと、私の予想は当たっていて珠理奈ちゃんからのメールが届いていた
更にメールフォームを開け、確認をすると珠理奈ちゃんとは別の人からのメールも二通届いていて、その合計は三通であった・・・

基本的にはメールは時間軸を追って読むのが筋な為、今きたばかりの珠理奈ちゃんのメールも気になるが、私はその気持ちを押し殺して、一番古い・・・と言っても二時間前位だけど・・・一通目を開いた

差出人を確認すると、そこには見慣れないメールアドレスが記載されていた
"誰だろう?"と思いながら、読んでいると本文の一番下に差出人の名前が書いてあった

「え、ぱるる? どこで私のメアド知ったんだろ・・・私は教えてないのに」

一通目のメールはぱるるからであった
私が学校に行っていなかった間、一人で寂しい思いをしていたのか、メールの内容は私への心配とぱるるの学校での不安が主であった・・・
人見知りな性格のぱるるは未だに"友達が出来て無いのか"と心配になりながらも、私は自分が休んでいた事への罪悪感を改めて感じた

また一層、ブルーな気持ちにはなってしまったが、気をとり直して二通目を開くいた・・・
しかし私は開いたと同時にその差出人に驚いた

「え、篠田先生!?」

何故メールを送ってくれたのか、という事に驚きながらも私は文を読み進めていった
そこには今までの一連の事への篠田先生の謝罪が綴られていた
そして私は今の今まで知らなかった様な事件の真相もそこには書かれていた

転校生だった渡辺さんが本当の黒幕だった事・・・
その事をハルキと珠理奈ちゃんが突き止めてくれた事・・・
そして私を助けるために渡辺さんに立ち向かってくれた事・・・
最後に自分の職を捨ててまで、私を護ってくれた篠田先生の事・・・

(ハルキ・・・珠理奈ちゃん・・・そして篠田先生・・・本当にありがとう・・・)

私は篠田先生の本当の気持ちを知れて、安心したのと共に自分の地位と名誉を捨ててまで私を護ってくれた事に感謝した・・・

そして私はさっききたばかりの珠理奈ちゃんからのメールを見る事をすっかり忘れて、安心と共に深い眠りへと入ってしまった・・・

つづく

■筆者メッセージ
"ここ最近暇が無くこのサイトにすらあまりアクセス出来ていませんでした"
とマジで謝りたい筆者であります
(本当に本当にすいませんでしたorz)

それと今日更新が早かったのは単純に今日は暇だったからですw

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ラキ ( 2013/12/17(火) 10:56 )