いつの間にかの恋心










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第五章
いつの間にかの恋心
俺が病院で一人眠っていた頃
俺の家の部屋では・・・



〜優子side〜



私は今日もいつものように彼の部屋にいった
しかしそこにはいつもいるはずだった彼も今は居らず
部屋は"シーン"と静まりかえっていた

彼が入院し始めてからもう一週間が経つだろうか・・・
"本当に彼は大丈夫なのか?"
そんな事が頭をよぎってしまう

ずっと立っているのが疲れてきたので彼のベッドに腰を掛けながらふとっ外を見ると、朝は降っていなかった雨が弱々しくとだが降り始めていて、その"ピチャピチャ"という雨音が更に私の不安を掻き立てていた・・・

何で私はこんなにも彼の事が心配なんだろうか
当然、誰しもが家族や友達、大切な人が怪我をしたり病気をしたと言えば必ず心配になり落ち着かなくなるだろう
でも私の感情は"心配"という一言だけで片付くほどの簡単な物では無く、凄く複雑に色んな気持ちが交錯している様な感じである

しかしそもそもを言えば私と彼の関係はただの幼馴染みだ
家がたまたま近かったから仲が良いだけ・・・
家がたまたま近かったから小学校も中学校も同じなだけ・・・
家がたまたま近かったから毎日一緒に登下校をしているだけ・・・



でも本当にそれだけなのだろうか
それだけで・・・"幼馴染み"という一言だけで本当にこんな気持ちになるのだろうか・・・
私は自分の本当の気持ちが分からない・・・

いや、分かれない



そんな悩む私の気持ちをよそに外では雨脚が徐々に強くなっていた

つづく

■筆者メッセージ
"ドラフト会議が終わって結果的に松井は楽天か〜"
と独り言を呟いている筆者であります
(次はAKBのドラフトだな・・・)

今回は一切のセリフ無しで基本的には前回の話から時間軸的には繋がっている優子sideの話です
そして話の内容としては優子の恋心による気持ちの変化?といった感じのお話にした…つもりです

更に今回で第五章が終了し、次回からは六章として夏休み明けからのスタートとなり、珠理奈に続きまた新たな転校生が・・・
という展開になっていきます

結局、五章の内にまゆゆは出せずに次回の六章に延期という形になってしまい申し訳ありませんでした

最後に筆者メッセージの割にダラダラと長くなってしまいすいませんでしたorz

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ラキ ( 2013/10/25(金) 14:58 )