初めての二人きり
ガラッ
優子「珠理奈ちゃん、おっはよー!」
珠理奈「優子ちゃんおはよう! あ、それに今日は遅刻魔のハルキも遅刻しなかったんだ」
ハルキ「まぁ、まぁな 流石の俺だって2日連続でへまはしねぇよ」
ってか何故、昨日転校してきたばかりの珠理奈の俺へのイメージが既に"遅刻魔"になってるんだよ!
優子&珠理奈「「ふ〜ん "へましない"か、それはどうかな〜?」」
ハルキ「"どうかな"とはどういう意味だよ!」
優子&珠理奈「「いや〜"へましない"とか言っといて、明日また遅刻するんじゃないかな〜っと思って・・・」」
ハルキ「しねぇーよ!お前ら揃いも揃って俺をバカにし過ぎだろ・・・・・・ってかお前らさっきから俺の悪口に関しては息ピッタリだな〜オイ!」
優子「だって私達親友だもん・・・」
優子&珠理奈「「ねー!」」
ハルキ(こいつらウザッ!)
この状況はマジでウザイ、よく周りの男共からは
"優子ちゃんとそんなに近くにいれてお前は幸せ者だな〜"
とか言われるが正直言って
"コイツ以上にウザイ奴がこの世にいるのか?"
というぐらいにウザイ、しかも昨日珠理奈が転校してきた事によりウザさは倍・・・いや数倍になってしまったという訳だ
こんな話をしている間に授業が始まってしまったので俺は毎日恒例の睡眠タイムを始めるのであった
そしてそのまま放課後へ
〜珠理奈side〜
6時間の授業が終わった後、クラスメイト達が続々と帰っていくなか、私と優子ちゃんはハルキが起きるまで待つことにした
しかし途中で優子ちゃんが家の用事が有ることを思い出したらしく先に帰ってしまいハルキが起きる頃には教室は私とハルキの二人だけとなってしまった
そして・・・
ハルキ「ふわ〜あ、よく寝た〜」
珠理奈「"よく寝た〜"じゃないよ、何時間寝てんのよ!」
ハルキ「んあ? 珠理奈か・・・優子はどうしたんだ?」
珠理奈「あぁ優子ちゃんなら30分前に用事を思い出したからって先に帰っちゃったよ」
ハルキ「そうか・・・・・・まぁそういう事ならお前と一緒に帰りますか・・・」
珠理奈「何そのちょっと嫌な顔は、私より優子ちゃんの方が良かったの?」
ハルキ「いや、別に・・・」
珠理奈「じゃあ、もっと私と一緒に帰れることを喜びなさいよ」
ハルキ「いや〜別にお前と一緒に帰れることはそんなに喜べたもんじゃないと思うけど・・・・・・まぁ一緒に帰ろうぜ」ニコッ
何故かこの時のハルキの一瞬だけの笑みに私は内心キュンとしてしまったのだ
珠理奈「うんッ//帰ろう!」ニコッ
こうして私とハルキの短くて長い初めての二人きりの下校が始まるのであった
つづく