第一章
扉を開ければそこは血の海で…
マネージャーの仕事はとても大変だが、やりがいのある仕事だなとやっとの事で空き時間を見つけて、昼ご飯をただただ胃袋へと流し込んでいるときに俺は実感した

本当は食事ぐらいゆっくりと楽しみたいところではあるのだが、時計をみるともう既に次の仕事までの余裕はほとんど無くなっており、まだ半分しか弁当を食べていなかった俺は焦りからか自然と額から汗が滲んできた

(もう時間か…)

「松井さん、次は雑誌の取材という事になってます」

「あ、はい 分かりました」



結局、マネージャー業初日はドタバタのままに終わってしまった
特に大きなヘマはしなかったものの、要領が掴めずに無駄な事も数多くしてしまい、無駄な体力を消費してしまい、帰りの電車では何かが心から抜けた様に腑抜けてしまった

やっとの思いで家に着き、玄関を開けて中に入ると辺りは真っ暗でしかもかなり静かであった
まぁしかし、時刻は1時を軽く回っていて、祖父も祖母も既に寝ているだろうから普通と言えば普通だと感じ、この暗さ、静けさにも納得がいった

俺は昼ご飯の後に食事をしておらず、腹も少し減っていたので何か軽く食べようとキッチンに向った

するとその途中のリビングで何か水たまりを踏んだ様な感触を足の裏から感じとった

(ん、お茶でもこぼしたのか…)

そんな事を思いながらリビングの電気を付けた時、俺は驚愕の光景を目の当たりにした

「う…嘘だろ…」

目の前に広がったのはあの時と…母が死んだ時と同じ、体の内側から出たと思わしき生々しい赤黒い液体が床に広がり、海の様になっていたのだった

つづく

■筆者メッセージ
"更新遅れてしまい申し訳ありません"
と最近マジで忙しかった筆者であります

物語のクオが更に下がっていると思いますが、すいませんでしたorz

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ラキ ( 2014/01/28(火) 17:00 )