第十三章 森保まどか
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まどか「あんたねぇいい加減にしなさいよ!」

総司「うるさい!お前に関係ないだろ!」

今日も職場で総司とまどかは些細な事で口喧嘩をしていた。

まどか「そんなんだから彼女もできないんだよ!」

総司「お前には言われたくないわ!鉄の処女膜が!」

まどか「なんですって〜!この包茎!」

総司「あほか!剥けてるわ!」

まどか「口だけならなんとでも言えるわよ♪」

総司「お前なんかデコ広いわ老け顔だし胸小さいし何よりも性格が極悪過ぎる!あ〜♪こうやって誰からも相手にされずに三十路を過ぎアラフォーを過ぎて何時までたっても1人でコンビニ弁当で過ごしていつのまにか孤独死するんだろうな?かわいそうに♪」

総司は何時も通りの憎まれ口のつもりだった。

しかしまどかは唇を噛みしめみるみる瞳に涙を溜めて涙を流した。

総司「え?」

まどかとのこんな関係はもう何年も続いていたが涙を流したのは初めてだった。

まどか「バカ!死んじゃえ!」

まどかは部屋から出て行った。

確かにいつもなら50歩100歩だが今回は明らかに総司の言いすぎだった。

総司はまどかを追いかけて部屋を出た。

まどかを探しに建物の外に出たがまどかは既にいなかった。

退社の時間になってもまどかは帰ってこなかった。

総司は今度謝る事にして退社した。

総司はその日少し飲んで帰った。

繁華街の裏道でなにかが聞こえた。

まどかに似た声だったので総司は声のする方に向かった。

すると3人の男にまどかはナンパされていたがまどかは明らかに嫌そうだった。

総司「すいませんその子の連れなんですけど返してもらえないですか?」

まどかは総司の登場に驚いていた。

だが総司の登場を邪魔だと思った男達は総司を袋叩きにした。

まどか嘘の警察登場で男達は逃げて行った。

路上に壁を背にして座り込む総司。

まどか「……なんで来たの?」

まどかはたったまま総司に背をむけて話してきた。

総司「たまたま通りかかっただけだよ」

総司は立ち上がろうとしたが身体が痛くてうまくたてない。

まどかが総司に肩を貸してきた。

まどか「……怪我の治療するから部屋に来て」

まどかなりの好意だとわかっていたが。

総司「いらねぇよ……」

つい意地を張る総司。

まどか「いいから来なさい!」

まどかは強引に治療する為に自分の部屋に連れて行った。

■筆者メッセージ
今回の出だしはこんな感じです。
超絶変態 ( 2014/03/25(火) 05:15 )