【訓練】
05
怒声と共に上空から剣を振り下ろし、ホラーを真っ二つに叩き斬った勇介。
魔戒銃の弾丸を全弾命中させ、奈和もホラーを消滅させた。


「アレは!?」


ザルバの声で、2人は夜射刃が居る事に気づいた。


「えぇ! アレなんだよ!?」


勇介は、一歩下がった。


「あれは灼熱騎士、夜射刃」


「って事は、あの女の人なの!?」


奈和も、それなりに驚いている。

2人に気づいた夜射刃は、ゆっくり2人の元に近づいて行った。2人の前で立ち止まり、鎧を返還した。


「由依さん、でしたよね?」


奈和を見ながら頷いた由依は、勇介を見た。


「あんたら、魔戒法師を捜すんやって?」


「はい。魔戒法師の居場所、御存知なんですか?」


「人間界を救う破邪の札を作った魔戒法師、魔戒では有名やで」


「居場所知ってるの?」


鞘に剣を収めた由依は、勇介と奈和に背を向けた。


「その魔戒法師の居場所は知らんけど、知り合いに魔戒法師が居る」


勇介は、由依の前に立ち、彼女の顔を見た。


「誰!?」


「魔戒法師パル。彼女に尋ねてみるといい」


歩き出した由依。
すると、勇介が呼び止めた。


「お姉さん!」


「何だ?」


「俺達と一緒に、旅しようよ!」


「!?」



天涯孤独。そう思っていた由依にとっては、驚くべき発言だった。


「そうだよね。由依さんが居てくれたら、心強いもんね!」


奈和も賛成だった。


「……えぇんか。私なんかと?」


親指を立てた勇介は、笑顔で答えた。


「もちろん!」


勇介の隣で、奈和も微笑んでいる。

顔を俯かせた由依は、微笑んでいた……。

黄金騎士 ( 2014/07/08(火) 20:33 )