終章
01
「じゃあ、行ってくるよ玲奈。」

奏人は目の前にあるお墓に、そっと花束を置いて立ち上がる。その墓石には「加藤玲奈」と刻まれていた。

「時間が危ないかもよ…?」
「なんとかなるよ。さっ、行こうか絵梨花。」

目の前にいる女性にそう言うと、車へと乗り込む。そしてすぐにエンジンをかけて車を走らせる。車内には「愛をこめて花束を」が流れていた。
この曲を聞きながら奏人はあの日のことを思い出していた。玲奈が死んだあの日を…………。

■筆者メッセージ
短すぎてすみません。
いきなり終章へと入りました。いきなりの展開で少しずつ不明な点を解明していきます。
ハヤブサ ( 2014/04/15(火) 23:40 )