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「素人ナンパ」シリーズ
IMLY-005 大阪・難波編 Vol.01 山本望叶ちゃん
 ゲットした女の子は望叶(みかな)ちゃん。



 大阪・難波のナンパスポットといえば戎橋、通称「ひっかけ橋」だが、そこで少しハーフっぽいフランス人形のような容姿と、透き通るような色白の肌に惹かれて声をかけた。
 人は見かけによらないもので、見た感じではおとなしいタイプかと思いきや、けっこうイケイケのタイプ。
 ホテルに誘っても、
「安いラブホじゃなくてちゃんとええトコに連れてってくれるんやったらええよ♪」
 と、ワンランク上の高級ホテルを条件にして小悪魔的に笑う厚かましさは、さすがナニワっ娘。…かと思いきや出身は実は山口県というから、やはり人は見かけによらないものだ。
 とはいえ、これほどの上玉をみすみす逃す手はなく、仕方なく予算プラス自腹で上積みをして、希望通りにホテルをグレードアップ。
 食事もけっこう値が張るところに連れて行かれて、あっという間に俺の財布はすっからかんになった。
(トホホ…)
 と、うなだれる反面、こうなると元を取らないとやってられないということで、そういう意味では少し燃えてきた。
 それに、望叶のこのビジュアルをもってすればジャケ買いユーザーも一定以上は期待できるから売上本数のノルマ越えは堅い。
 のちにボーナスで還ってくると思えば、一時の無一文も我慢の範疇だ。
 そして、いざ、ホテルへ。
「わっ、すげぇ…♪」
 と、少し口が悪いのが気になるが、部屋に入って早々、感嘆とする望叶。
 大きな窓からは大阪の夜景が一望できる。
 さらに洗面台は大理石、風呂はジャグジーと、ハメ撮り目的の一泊にはもったいない設備だ。
「ヤバっ…テンション上がるわ」
 と上機嫌の望叶。
 俺は、早速、そんな望叶をベッドに呼び、並んで腰掛けてキスからスタート。

 チュッ…♪チュッ…♪チュッ…♪

 小刻みに繰り返す唇同士の触れ合い。
 近寄れば近寄るほど、その肌の白さに驚く。
 吸い込まれそうな美白だ。
「キス、好き…?」
 と聞くと、望叶は少し照れて、
「…別に。普通…」
 と、少しツン要素を出してくるのがまたいい。
 そんな望叶の白い身体を抱き寄せると、思わずポキッと折れてしまいそうなほど細い。
「ちょ、危ないって…!」
 と言うのも無視して、半ば無理やりに抱き締めたままベッドに倒れ込む。
 さすが高級ホテルのベッド、スプリングでボンボン跳ねたりしない。
 バフッ…と柔らかく沈む二人の身体。
 シーツに埋まりながら、
「もぉ…♪」
 と、髪が乱れて口を尖らせた望叶の表情に、俺は一気に心を掴まれた。
 そのまま覆い被さってキスをだんだん激しくしていって…と思っていた俺だが、なんと、俺の腕の間をスルスルと抜け、まるで合気道のように俺の沈む力を利用して、あっという間に望叶が上になってしまったではないか。
(え…な、何だ?今の…)
 思わず目が点になる鮮やかな身のこなし。 
 さらに、
「ふふっ…♪」
 と、してやったりの微笑とともに、色白の美顔から悩ましげな視線で見下ろされ、ドキッとする俺。
 なんというか…素人っぽさがない、明らかに男慣れしている眼だ。
(も、もしかして…地元じゃ有名なビッチだった!みたいなオチか?)
 などと想像しているうちに、望叶は、グッと顔を下ろしてきて、そのセクシーな唇で俺の口を塞いだ。

 チュッ…♪ジュル、ジュル…♪

 ピチャピチャと俺の口内を泳ぐ望叶の舌。
 そのまま巧みな舌遣いで俺の舌を捕まえると、急に、ズポポポポっ…!と音を立てて吸い上げる。
(な、何なんだ、この娘…!)
 まるで生気まで吸われて力が抜けていくような感覚。
 かたや、急にスイッチが入ったように積極的と化した望叶の妖しい視線に、俺は暗示でもかけられたように動けなくなっていた。
 それをいいことに、シャツ越しに俺の胸板に手をつき、細い指を立てる望叶。
 爪を研ぐ猫のように指で引っ掻かれ、思わず、
「おぉ…♪」
 と声を上げてしまうと、すかさず、
「んー?どぉした〜ん?」
 とニヤニヤしながら俺の顔を覗き込む望叶。
「うっ…おぉっ…♪ちょ、ちょっと待って…!」
 と、そのむず痒さに身体を起こそうとすると、一言、
「アカン、そのまま」
 ぴしゃりと言われ、また少しおとなしくなる俺。
 それをチャンスとばかりに、キスをしながら豪快に俺のシャツを捲り上げた望叶。
「あれぇ?ちょっと勃ってない?なんで勃ってんのぉ?」
 とニヤニヤしながら、次は直で乳首を引っ掻かれて、たまらず、
「え…み、望叶ちゃん、もしかして責めるの好きなの?そっち系…?」
 その手練れの雰囲気に、とうとう口頭で確認する俺。
 たまにいるこの手の女の子。
 おっとりしてるタイプかと思いきや、実は意外とS。
 だが、望叶の場合、ただの本性Sな娘ともまた違う雰囲気がある。
「んー…そっち系っていうか…実は…♪」
 と、不敵に笑った望叶。
 そして、それに続く彼女のカミングアウトに、俺は驚愕した。

「望叶な…実は、M性感のお店で働いてんねん…♪」

 ……

(な、何だってぇーッ!?)
 素人と思ってナンパしたのが、まさかの現役S嬢だったという予想外のオチ。
そう言われると、男慣れした振る舞いや、その魔性的な魅力も、だんだん辻褄が合ってくる。
「マ、マジかぁ…ま、参ったなぁ…」
 と苦笑いするのが精一杯の俺だが、よくよく考えれば、むしろサプライズ。
(時にはそういう予想外のハプニングがあるのも素人モノの強みだ!)
 と、いいように解釈し、望叶には、
「じゃ、じゃあさ…せっかくだから、普段、仕事でしてるみたいにしてみてよ…」
 と交渉。
「普段みたいに…?そのぶん、お金くれるなら全然いいよ♪」
 と言う望叶だが、残念ながら既に財布はカラッポ…。
 最悪、明日の朝一番でATMに走るにしても、これ以上の出費はさすがに気が引ける。
「そ、そこを何とか…」
「えー?それって要はタダ乗りってこと?」
「…まぁ、うん…ダ、ダメ…?」
「えー?どうしよかなぁ?」
 と言いつつ、すっかりその気の眼をしている望叶。
 スッと俺の耳元に口を寄せ、
「じゃあ、今日は特別な…♪ホンマやったらきっちりお金とるけど、美味しいゴハンと高級ホテルのお礼…♪」
 と囁き、その流れで耳たぶにしゃぶりつく。
「おぉ…♪」
 舌が這った耳の中で、
「そんかわり…望叶の好きにさせてな…?」
 と囁き、反響させる唾液の濁音。

 ジュル、ジュル…♪ジュル、ジュル…♪

 正体を見せたことによる開放だろうか、さっきのキスよりまた一段と激しい。
「これ、脱ごっか」
 と中途半端に捲られていたシャツを完全に脱がされると、間髪いれずにそのシャツを俺の顔に巻きつける望叶。
「え…め、目隠しするの…?」
 と戸惑う俺に、
「ゾクゾクしたいやろ?」
 と回答し、頭が割れるほど、ぎゅうぎゅうに結ぶ。
「どう?何も見えへん?」
「う、うん…見えない…」
「よし、オッケー♪」
 と、素か、それともあえてか、可愛らしい声色で言った望叶。
 早速、晒した上半身を十本の細い指が這う。
 首筋、肩口、大胸筋に脇腹、さらには二の腕にも。
「んっ…く、くすぐったい…あっ、うぅっ…」
 と悶える俺に構わず、ソフトタッチを続ける望叶。
「ほら、腋毛もじゃもじゃ〜♪」
 と、不意に俺の腋に侵入した指。
 毛を掻き分け、こしょこしょとくすぐられて思わず身を揺する俺を、
「ほら、くすぐったい?くすぐったいの?アハハ、ジタバタしててウケるっ!ほら、我慢しぃや。そういう反応されたら楽しくて続けちゃうで?」
 とケラケラ笑う声は、すっかりS嬢そのもの。
 ナンパ系の企画なのにナンパ師が責められる…。
(しゅ、主旨がブレるなぁ…)
 と思いつつも止まらない。…いや、止められない。
 そして、ふと股間にかかる圧迫。
 そのいい具合に肉のついた脚で、俺の股ぐらをズリズリと擦りあげる望叶。
「なぁなぁ、何か脚に当たってるんやけど…?これ何?」
「━━━」
「んー?聞こえへんかった?」

 チュパっ…♪

「おぉっ…♪」
 乳首が包む生温かい口内の感触。
 先ほど舌に施されたバキューミングが、次は乳首に襲いかかる。
 右…左…右…と交互責め。
 太ももズリも、より圧迫を増して、
「ほら、自分の口で言って?これ何?」
「うぅっ…チ、チンコ…」
「チンコ…?チンコおっ勃ててんの?ヤっバぁ…変態やん…」
 あえてか、それとも本音か、小馬鹿にされている感がすごい。
 それが、あの容姿の記憶と相まって、興奮が高まる。
 さらに太ももズリは続き、
「もうパンパンなってるで?脱ぎたい?」
「ぬ、脱ぎたい…」
「しゃあないなぁ…♪」
 カチャカチャとベルトを外し、ずり下ろされるGパン。
 それと同時に、
「ふふっ…♪」
 と聞こえた望叶の微笑に、心当たりがある俺の頬が熱くなる。
 当然、望叶もスルーしてくれない。
 クスクス笑いながら、
「なぁ?このシミ、なに…?まさか、おもらし…?」
「うぅっ…!」
 ツンツン…ツンツン…と指先で触れられる膨らみの先端のシミ。
 拘束されているワケでもないのに身体が硬直して動かないのは、恐怖か、そうでなければ、もっといじめてほしいという願望か。
 望叶の指が、さらに、
「すごいことなってるで、ほら…♪」
 と隆起したイチモツをかたどるようになぞれば、
「おぉッ…おぉッ…♪」
 と情けない声が漏れる俺。
 すかさず、
「息、荒っ…」
 と嘲笑を浴び、
「ほら、こっちも…♪」
 と、同じく隆起した乳首を引っ掻かれて性感の沼に落とされると、自我で這い上がることは困難。
 頃合いを見てモゾモゾとパンツの中に潜り込んだ望叶の手が逃げ場のない肉棒をしっかりと握り、しゅこ、しゅこ…と扱く。
「うっ…うぅっ…」
「どう?気持ちいい?」
「はぁ…はぁ…き、気持ちいいっ…!」
 ナンパ師の情けない息遣い。
 そして、とうとう、
「もういらんやろ、これ」
 とパンツも下ろされ、全裸に剥かれた俺。
「ほら、これ好きやろ?」
「おぉっ♪」
 見透かしたように再び、次は直で、その白い美脚を絡めて竿を嬲る望叶。
 ぎゅっと圧迫され、突き出た亀頭に被せられる手の平の傘。
「ほら、舌出して」
 と言われて舌をしゃぶられ、べろちゅ〜、太もも裏コキ、亀頭責めのM性感バリューセット。



 思わず背筋を丸めてしまうむず痒い男性特有の刺激に悶える俺を、さらに乳首舐めに移行して追い詰めるドSの望叶。
「ぐぉぉっ…!」
「アハハ♪我慢汁えっぐ!涎いらずで助かるわぁ♪」
 と、自然と溢れ出るカウパー液を潤滑油にクリクリと亀頭をこね回す望叶の巧みな手捌きに、不覚にも一気に増す射精感。
「がぁぁっ!や、やべぇ!で、出る…!」
「えー?もう出るん?早くない?」
 と言いつつ、ズリズリと脚で竿を扱き、責めの手を緩める様子のない望叶。
 たまらず、
「あっ、で、出るっ!出るぅぅっ!」

 ドピュッ…♪ドピュッ…♪

 望叶の美脚の間から、まるで天に昇る白龍のごとく噴き上がった白濁汁。
「うわっ、もう出た!はっや!」
 と早漏イジリをされても仕方ないぐらいの瞬殺、恐るべきテクニックだ。
 そして、噴射が収まると同時に訪れる心地よい余韻に、
「はぁ…はぁ…!」
 と浸っていた俺だが、ふいに、
「ぎゃぁっ!?」
 と悲鳴を上げた。
 なんと望叶が、さらに追撃で亀頭をこねくり回し始めたのだ。
 射精直後の亀頭を刺激される威力は、男にしか分からない。
 心地よくて辛い…のたうち回らずにいられないあの感覚。
 例にもれず、
「ひ、ひぃぃっ!?」
 と、ジタバタ暴れる俺を圧迫して押さえつける脚。
「ほら、じっとしいや。もっと気持ちよくしたるから♪」
「ま、待って!一回、待って!うぉぉぉっ!?」
 引っかけた女にタイムをかける情けないナンパ師など無視されて当然。
 出したばかりの精液まで潤滑油に加えられ、グチュグチュ!と音を立てて滅茶苦茶にされる俺のイチモツ。
「アハハ♪すごいで!先っぽ真っ赤っ赤!」
 と楽しそうな望叶の声。
「どうされてるか見たい?見たいやろ?なぁ、見たいやんなぁ?ほら、我慢汁たらたらで悲鳴を上げる変態チンポ、自分で確認しぃや!」
 と顔に巻きつけたシャツを取り払う望叶。
 まず飛び込む望叶の整った顔。
 そして、目線を下げれば真っ白い美脚に固定され、しなやかな指でこねくり回される亀頭。
 たまらず、
「ぎゃぁぁぁっ!?」
 と悲鳴を上げた瞬間、

 ビュッ!ビュッ!ビュッ!

「アハハ♪出たっ!全然止まらんで?やらしい〜♪」
 と、ご満悦の望叶にも飛び散る屈辱の男潮。

 

「ひ、ひぃっ!た、頼むっ!か、勘弁してくれぇぇ!」
 と、全身の力が抜け、身体が浮くような不思議な感覚にされてギブアップを口走る俺に対し、
「えー?『普段してるようにしてみて』って言ったん自分やのに〜?こんなん、まだ序の口やでぇ?」
 と意地悪な笑みでまだ亀頭を締め上げる望叶。
(ウ、ウソだろ…?これで序の口…?)
「あっ…今、ビクッてした…♪チンポはまだおかわり欲しいみたいやなぁ…♪」
「がぁっ!?ま、待って…うおぉぉぉっ!?」
 問答無用の追々撃に、またしても、

 ビュッ!ビュッ!

 と飛び散る男潮。
 まるで壊れたスプリンクラー。
 自分でも愕然とする量を撒き散らし、シーツが、自分が、そして責める望叶までもがびしょびしょ。
 その後もネチネチと嬲り殺しにされ、
「あー、楽しかった♪」
 と、やっと解放された時には、既に俺はぐったり…。
「あれ?死んだ?…もしもーし?」
 と可愛く呼びかけられても返事をする気力がない。
「ふふっ…♪」
 不敵な笑みで身体を起こした望叶は、俺の放り出した脚の間に移動すると、痺れて感覚のなくなった竿を指で起こし、裏筋を、

 ぺろん…♪

「うあっ…♪」

 レロレロ…♪

「ぐっ…うぅっ…!」

 …チュポ…♪

「がぁぁっ…!」
「んぐっ♪んぐっ♪」
 痛めつけた肉棒を口に含み、喉奥まで咥え込んで再び強制勃起にいざなう望叶。
 一旦、口を離すと、小悪魔な笑顔で、
「自分だけ気持ちよくなって終わりとかズルくない?今日はお店じゃないし、望叶も我慢せんから♪」
 と、普段はご法度の“本番”へ移る気マンマンの望叶。
 もちろん願ったりの展開だが、その反面、
(ま、まだ体力が…)
 回復待ちのスタミナ。
 この不完全な状態で、作品にするほどのセックスが果たして出来るかどうか…。
 だが、そんな不安は、望叶が一声で払拭してくれた。

「寝たままでええで。望叶が上になるから…♪」

 妖しい笑みで、見せつけるように服を脱いでいく望叶。
 露わになった下着はセクシー系。
 それをも自ら取り払い、美しい裸体を披露した望叶は、
「ほら見て…?望叶、もう準備万端やで…♪」
 と、俺に向かって妖艶に腰を突き出し、恥ずかしげもなく股間を見せつけてきた。
 真っ白な土手に綺麗に生え揃った陰毛という見事なコントラスト。
 そして望叶が、そっと自らの指で開いた割れ目は、キラキラと湿りが光沢を放っていた。
「挿れるで…?いいやんな?」
 と言って、ゆっくり俺の腰に跨がる望叶。
 照準を合わせるために微調整で腰を揺するだけでも、
「んっ♪んっ…♪」
 と可愛い声を漏らし、
「エッチすんのは久しぶりやから…興奮してきた…♪」
 と少し照れたように笑う。
 その、先ほどのドSキャラからの落差に一気に心を掴まれた俺。
(もう焼くなり煮るなり好きなようにしてくれ…)
 と言わんばかりに手足を投げ出して全てを任せると、望叶は、
「行くで…」
 とだけ言って、その細い腰をゆっくりと下ろした。

 ズポッ…♪

「…あぁんっ♪」
 熱い肉の道へ突き挿さった瞬間、思わず天を仰ぎ、キュッ!と俺の腰を挟む望叶の太もも。
 そしてゆっくり俺の上で上下運動を開始すれば、
「あっ…あっ…んんっ…♪」
 と断続的に声が上がり、やがて腰もリズムに乗ってくる。
 クネクネと、ベリーダンサーのように妖艶に動く細い腰。
 その見応えのある腰遣いに加え、体重をかけて押し当てられる土手の肉感、熱を帯びる湿った膣内、誘惑するような喘ぎ声。
 そして何より、この可愛らしく感じている女が
ほんのついさっきまで俺を上から目線で責めていた女だというのが何より興奮する。
 小ぶりな胸がぷるぷる揺れ、先端の桃色乳首が弾む。
 それにしばらく見とれていた俺は、誘われるように手を伸ばし、その尖った突起を摘まんだ。
「あんっ♪こ、こらぁっ…なに勝手に…あっ、んんっ、んあぁっ♪」
 引っ張り、指の腹でコリコリ転がしてやると望叶の声色が変わった。
 どうやら、このぷっくりした乳首が性感帯だったらしい。
 しめたとばかりに続ける俺に、
「あぁっ、んんっ、ア、アカンって…んひぁっ♪」
 と、手をつく俺の胸板をペチペチ叩いて制止を促す望叶だが、もちろん無視。
 ここでようやく、やられっぱなしだった俺にも笑顔が戻り、
「いつも責める役ばっかり、気が滅入るでしょ?たまには責められる側にもなってごらん♪」
 と、まだ完全回復ではない中、下からの突き上げもプラスしてやると、
「んあぁぁっ!?あっ、あっ…ヤ、ヤバいっ!んひゃぁっ♪」
「何がヤバいの?何がどうなってヤバいの?」
「んっ、んっ…っンポが…っンコに挿さって…あぁっ♪」
「んー?肝心なところがよく聞こえないなぁ?ほら、もっとハッキリ言ってよ!」
「ひ、ひぃぃっ♪」
 乳首を転がされて悶える望叶。
 すっかり形勢が逆転した。
 下から突き上げて腰を浮かせては乳首を引っ張って戻す…その繰り返しループに嵌まった望叶は、されるがまま状態。
 先ほどまでの余裕綽々だった小悪魔な表情から一転、顔をくしゃくしゃにして感じまくるギャップがたまらない。
「ほら、ちゃんと言って!」
 と促すと、望叶は、俺の腰の上で跳ねながら、
「んっ、んっ…チ、チンポが…あっ、んんっ、マ、マンコに挿さって…ヤ、ヤバいのぉっ!うぁぁぁっ!?」
「ほら、ちゃんと言えたご褒美♪」
「ひ、ひぃぃっ♪」
 ご褒美と称して下からの突き上げにさらに横揺れを入れてやると、望叶は髪を乱し、真っ白い肌を紅潮させて絶叫した。
 それを見上げる様は絶景。
「あっ、ヤ、ヤバっ…イ、イクっ…イッちゃうッ!」
「いいよ、イッてごらん!ほら、S嬢が下からチンポで突かれてイクところ見せて!」
「あぁっ、やぁっ!イ、イクっ!あぁっ、イクぅぅっ!」
 ビクビクと震えて仰け反り、そのまま射的の人形のように背中からベッドに沈む望叶。
 だらしなく投げ出された美脚の間には、ヒクヒク蠢く望叶の美マンが、ヌメりを纏ってパクパクと口を開けている。
 顔を覗いても、ぼんやり天井を見上げて放心状態。
 そんな望叶の身体を、ぐるんと俯せにしてお尻を上げさせる。
「ちょっ…えっ、ま、まだすんの…?」
 と我に返る望叶に、
「当たり前じゃん。いっぱいいじめてくれたからたっぷりお返ししなきゃね♪」
 とニヤリと笑って、早速、割れ目にイチモツをあてがう。
「そぉらッ!」
「んはぁぁっ…♪」
 難なく挿入し、次はバックで二回戦。
 そこでもヒィヒィ言わせてイカせた後、正常位も試し、最後は、窓側に手をつかせ、立ちバックで素敵な夜景を見ながら、
「あぁっ、ヤ、ヤバいっ!イクっ!またイクぅっ♪」
「うぅっ、はぁっ…俺もイクっ…で、出るぞぉ…!がぁぁっ…!」

 ぐじゅっ…♪
 ドピュッ♪ドピュッ♪

 勢いよく抜き取ると同時に痙攣して膝が折れ、へたりこんだ望叶の振り向いた美顔めがけてフィニッシュ弾を発射。
「んっ…ちょっ…!やっ…!」
 顔に飛来する熱い滾りを、目を閉じ、堪えるように唇を噛んで、じっと浴びる望叶。
 二発目とは思えない大量射精。
 それを全て出し切り、
「ふぅ〜…」
 と心地よさに浸っていると、望叶が一声、
「…なぁ、何で顔にかけたん…?」
「え…?」
 ギクッとして目をやると、とろけた表情で喘いでいた数秒前から一変、ムッとした目で睨んでいる。
(や、やべぇ…顔射NGのタイプだったか…)
 顔に出した理由など特にない。
 つい勢いで…それに尽きる。
「い、いや…あの…その…」
 背筋が凍るように冷たい静かな怒りの視線に、思わずしどろもどろの俺の手を取り、黙ってベッドへ誘導する望叶。
 淵に着くと、掴んだ手を放り出すようにして、
「寝て。早く」
 とドスの利いた声で命令。
 言い訳して機嫌が直るような空気でもないため、仕方なく黙って従い、再びベッドに寝転ぶ俺。
 そして同じく、ベッドへ上がる望叶。
 その怒りの表情は、俺の身体に覆い被さると、またあの不敵な笑みに変わり、

「よくも、こんなたくさん、顔にかけてくれたなぁ?たっぷりお返ししたるわ。覚悟しぃや…♪」

 と、耳元で囁く。


 そこから翌朝のチェックアウト直前まで、記憶がない。
 アラームの音で目が覚めた時には、いつの間にか望叶は部屋から消えていた。
(げっ!?ま、まさか…!)
 嫌な予感に襲われ、慌てて飛び起きて所持品を調べるも、何も盗まれた形跡はなく、機材も全て無事だった。
(…何だ、一足先に帰っただけか)
 と、その時は安堵した俺。
 しかし、夜、東京の自宅に戻った後、撮影テープを確認して俺は愕然とした。
 望叶とセックスをして無断顔射で怒りを買った後も停止ボタンを押し忘れてテーブルの上でずっと回っていたカメラ。
 そこには、あの後、精子が枯渇するまでチンポを鬼責めされ、最後は絶叫して失神に至る望叶のドS調教の一部始終が定点映像でしっかり収められていたからだ。
 そしてラスト、俺を沈めた望叶は回しっぱなしのカメラに気がつくと、あの魔性の笑みで覗き込み、
「いぇ〜い、やり返しましたぁ〜♪仕返し成功〜♪」
 と機嫌を取り戻したピースでカメラ目線。
 最後はご丁寧に自身の名刺をアップで映し、
「私にこんなことされたいって人は、お店まで遊びに来てね〜♪場所は宗右衛門町にあるM性感『シダレヤナギ』、待ってんで〜♪」
 と勝手に宣伝まで…。
 なんという厚かましさ…恐るべし、大阪の女。
 くいだおれの街…?
 人情の街…?
(いや、そんな生易しいもんじゃない…)
 俺の頭には、大阪という街は、ただただ修羅の国としてインプットされた…。


(おわり)

鰹のたたき(塩) ( 2022/02/18(金) 00:35 )