「新人」×「デビュー初日」×「池田瑛紗」
入店してフロントへ。
ひと通りコースの説明を受けた後、提示された顔写真の一覧を見ながら、
「んー…どの娘にしようかなぁ…」
正直、この中から誰か一人を、なんて選べないぐらい全員もれなく可愛い。
目をつぶって指を差して当てた娘でもいいぐらいだ。
優柔不断な性格もあって悩んでいると、業を煮やしたのか、マネージャーが、
「もしよろしければ、こちらの娘なんていかがですか?」
と一人の女の子を指差して勧めてきた。
名簿の一番下にいる娘で、
「この娘、実は今日がデビュー初日の新人で、まだプレイも拙いものですから他の娘よりも少しお安くさせていただいております。新人価格は今だけですので、もしよろしければどうでしょうか?」
「なるほど。新人か…」
悪くない提案だった。
人気の娘を指名して楽しむのもいいが、初々しい新人に今のうちからツバをつけておいて、お得意様の第一号になってみるというのも一興だ。
「…よし。じゃあ、それでいこう!」
と、蔵夫は、おもいきってマネージャーに勧められた新人の娘を指名することにした。
新人なのでまだ衣装やシチュエーションは指定できず、オーソドックスなソーププレイのみの提供となってしまうらしいが、たまには原点に帰ってそれもいい。
早速、通された更衣室にて用意してあったピチピチパンツに着替え、浴室に向かう蔵夫。
そのドアに掛かるコルクボードにピンで留められていた可愛らしい名刺。
<池田 瑛紗>
下の名前が字面だけでは何と読むかちょっと分からなかったが、これが今夜、相手をしてくれる新人の名前だ…!