欅共和国外伝 女王陥落物語 ― 悪魔の襲来 ―










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田村保乃の陥落物語
3.
「くっ…は、離れろぉっ…触んなぁっ!」
 ジタバタと身体を揺する保乃。
「ほぅ、威勢だけは一丁前だな。だが…」
 ふいに胸の膨らみを掴まれると、それだけで保乃は、
「はぅッ…!」
 と声を上げ、ぴくっと身体を震わせた。
「ん?どうした?何かあったか?」
 わざとらしく聞き返し、その反応を楽しむようにさらに繰り返す鮫島。
「んっ、くぅっ…!ひゃあぁっ…!?」
(ウ、ウソやろ…?ちょっと胸を揉まれただけで、こんなに…!?)
 全身に塗り込まれたオイルの効果を実感し、みるみる青ざめる保乃。
 すると、その動揺を見透かしたように、
「どうだ?まるで自分の身体じゃないみたいだろう?それが俺の調合した速効性のオイルの効果だ」
「くっ…!」
「さぁ、どうする?強がりや我慢でどうにかなるものではないぞ。それを静めるには、相当な回数、気をやらないとなぁ?」
 鮫島はニヤニヤと笑いながら、
「遠慮はいらんぞ。手伝ってやるさ、こうやってな」
「ひ、ひぃっ!?」
 膨らみの先端、先ほど有美子に嬲られてBB弾のように小さく真ん丸と突起した乳首がまず狙われた。
 オイルのついた指先でクリクリといじくり回し、そして摘まむ。
 それだけで、
「んっ、あぁっ!ひゃぁぁっ!?」
 と絶叫し、拘束する鎖をジャラジャラと揺すって飛び跳ねる保乃。
「ア、アカンっ!さ、触らんといてっ…!」
 想像以上の刺激にたまらず制止を呼びかけるも、
「やめてほしかったら逃げてみろよ」
 と突き放し、なおも保乃の真ん丸な乳首を嬲る鮫島。
「片方だけで済むと思ってるのか?」
 と、さらに、もう片方の乳首にも指を伸ばしかけると、
「ア、アカン!アカンってぇ!嫌やぁっ!」
 と、再度、絶叫し、必死に暴れて抵抗する保乃。
 見かねた理佐とねるが、保乃の暴れる左右の手を掴み、押さえつける。
「ひ、ひぃっ!?は、離して!り、理佐さん…!ねるさぁん…!」
「ダメ。ちゃんとこの快楽を素直に受け入れなさい」
「素直になっていいんだよ?もっと声出していいんだよ?保乃ちゃん…ふふっ!」
 と、元来のS気質を覗かせて微笑む理佐とねる。
 そして鮫島は、
「おい、有美子!」
 と、残る有美子を慣れ慣れしく呼びつけ、
「お前の相棒はどういうのが好きなのか、そっちの乳首で、もう一度、実践して教えてくれ」
「分かりました」
 と従順に返事をし、再び、保乃の乳首に指を伸ばす有美子。
「まず、こうして…」
「はぅッ…!」
「ここをこういう触り方で…」
「あんっ!んんっ…!」
「そして、こうです」
「ひゃあぁっ!?」
「なるほど、コイツは、ここをこうやってされるのが好きなのか。そうかそうか…」
 と、有美子の手本通りの手つきで乳首責めを再開する鮫島は、
「有美子。いいぞ、お前も続けろよ」
 と指示し、二人がかりで保乃の左右の乳首をいたぶる。
 有美子による弱点の伝達によって、さらに窮地に追い込まれる保乃。
 たまらず、
「ア、アカンっ!アカンってぇっ!そ、そんなにやったら…!」
(ち、乳首だけで…イクっ…!アカン、イッてまうっ…!)
 …しかし。
「……」
「……」
 あと少しというところで息ぴったりにピタリと指を止める鮫島と有美子。
 目を見合わせてニヤリと笑う二人は、まさしく、主人と、その主人によくしつけられた娼婦そのもの…。
「はぁ…はぁ…」
 イケずじまいに終わった保乃の息が整うのを待ってから、
「さぁ、続きだ」
 と再開される執拗な乳首責め。
「ふぁぁっ…!?」
 むず痒い刺激に反射的に力が入る手首を、それ以上の力で抑えつける理佐とねる。
 身体を浮き上げることすらも許されない苦悶の時間。
「ゆ、有美ちゃん…!お、お願い…もうやめてぇっ!」
 と必死に呼びかけるも、完全に鮫島の支配を受け入れた有美子の指は止まる気配がない。
 いや、むしろ、それどころか、
「ほ〜ら、どう?こういうのも好き?」
 と、出会って初めて見るような意地悪な目つきで保乃に聞いてくる。
「くぅっ…!あぁっ!んあぁぁっ!?」
(ア、アカン…もう声も我慢できひん…!ど、どうしたらええの…?)
 止められない自身の喘ぎ声に狼狽する保乃。
「おいおい、まだ乳首を触ってるだけだぞ?それでもう降参か?ククク…」
 と煽る鮫島は、再び有美子と連携し、またしても乳首責めだけで保乃を絶頂寸前まで押し上げる。
「ひ、ひぃぃっ!?」
「アハハ!イキそう、イキそう!」
「あれ〜?保乃ちゃん、もうイッちゃうと?」
 と、嘲笑という形で理佐とねるも加勢する。…が、もちろん、そう簡単にイカせてもらえる筈などなく、またしても絶頂寸前で二人の指は離れていく。
「うぅっ…!げほっ、ごほっ…はぁ…はぁ…」
 息が乱れ、思わずむせてしまう保乃。
 早くも瀕死状態。
「ククク…あれだけエラそうな態度だったわりに、乳首責めだけでこのザマじゃ、あっさりカタがつくかもしれんな。それとも、あっちの先輩を気遣ってのことかな?」
 と、部屋の隅で依然として催淫ハーブ蒸しが続く小林に目をやる鮫島。
 後に控える小林には悪いが、気を遣うつもりは一切ない。
 もちろん耐えきるつもりで挑んでいるつもりだが、相手の責めがそれを軽く凌駕しているだけだ。
 そして、それがまだ、鮫島の言う通り、前座ともいえる乳首責めであるに過ぎないという絶望…。
「こちらとしても、もう少し粘ってもらわないと張り合いがないな。まだ…!」
 鮫島の空いたもう一方の手の平が引き締まった内ももに触れ、付け根の方へ向けて撫でる。
「ひ、ひぃッ…!」
「こっちの方でも、たっぷり楽しませてもらうつもりでいるんだからなぁ!んん?どうしたぁッ?」
「く、くぅっ…!」
 と、ぐうの音も出ずに唇を噛む保乃の顔を覗き込む有美子。
「どう?敏感な乳首、コリコリされて気持ちいい?」
 と問う相棒に対し、ぶんぶんと首を振り、
「そ、そんなワケないやろぉっ…!ゆ、有美ちゃんっ…ええかげんにしとかな…いくら有美ちゃんでも怒るで、ホンマぁっ…!」
 と苦し紛れに返す保乃。
 だが、この絶望的な劣勢の中、そういったヘタな強がりは逆効果…!
 鮫島は笑みを浮かべ、
「感じているかどうかはこっちを調べればすぐに分かるさ」
 と、内ももに這わせた手を、ゆっくり保乃の股ぐらへ近づけていく。
 そして、強張り、全身を硬直させた保乃の熱を帯びた割れ目を、ひと撫で、ふた撫で…と触れれば、
「んはぁぁっ!?ま、待って!ア、アカンっ!そこはアカンってぇっ!んひぃぃっ!?」
 と、たちまち絶叫する保乃。
「ククク…こんなに濡らしておいて感じていないとはよく言えたものだ。白みがかった本気汁がケツの方まで垂れているじゃないか!」
「や、やめてっ!そんなやらしい言い方せんといてぇっ!」
「ヒクヒクさせやがって…そんなに触ってほしいのか?」
「ち、違うっ!違うからぁっ!」
 赤面して必死に否定する保乃に対し、
「え〜?ホントかなぁ…?」
 とクスクス笑いながら乳首責めを続ける有美子の指先。
 男の指と女の指で、上と下の性感帯をダブル責め。
「どれ…中の締まり具合もチェックしてやろう」
 と、鮫島が緩んだ下の口に中指を突き立て、あてがう。
「い、嫌やっ!嫌やぁっ!はうぅッ…!」
 嫌がる声も虚しく、難なく押し込まれる悪魔の中指。
「さぁ、締めつけろ!腹に力を入れて締めつけてみろ!」
 と煽りながら、突き挿さった指をグリグリと捻られると、
「んっ、はぁぁっ!?ア、アカンっ!嫌ぁっ!」
 と絶叫し、その捻りに合わせてピクピクと腹筋と躍らせる。
「ククク…どうだ?俺の手マンか、それとも“元”相棒の乳首責め、どっちが気持ちいいか言ってみろよ」
 と煽りながら、保乃の秘部を蹂躙する鮫島。
「ひ、ひぃっ…ア、アカンっ!い、嫌ァっ!」
(イ、イクっ…!アカンっ、我慢できひん!イクぅっ!)
 再び、その一線まで上り詰め、全身に力が入る。…が、やはり、まだ、その一線を越えさせてはくれない二人。
 挿入された指は糸を引きながら抜き取られ、乳首を嬲っていた指もサッと離れる。
「はぁ…はぁ…」
「ククク…バカめ!そう簡単にイカせてもらえるとでも思ったか?」
「イクなら『イクっ!』って、ちゃんと言わないとダメよ?保乃」
「くっ…!んあぁっ!?ま、待ってっ!やぁっ!」
 寸止めも束の間、間髪入れずに、再び、絶頂手前までの強制エスコート。
「くぅぅっ…!」
「アハハ!二の腕がプルプル震えてる!」
「すごい力が入ってるよ?どうしたの?」
 と、ネチネチ聞いてくる理佐とねるの嘲笑も相まって、またしても、
「んはぁぁっ!あぁっ!やぁっ!ひぃっ!?」
 と絶叫する保乃。…だが、またしても、あと少しというところで無情にも二人の指は離れていく。
 唇を噛む保乃。
 すると、鮫島はニヤニヤと笑って、
「どうした?そのままイカせてほしかったか?そいつは残念だ。まだまだ遊ばせてもらうからな」
 と言い、再び太く長い中指を突き挿して動かす。
「くっ!んんっ!はぁっ!?」
 もはや声を抑えることも忘れ、襲い来る刺激に翻弄され続ける保乃。
「どうだ?このままイキたいか?イキたいなら『イカせてください』と俺の目を見てお願いしてみろ!」
「だ、黙れぇっ…!ひ、ひぃっ!?んはぁぁっ…!」
 唯一動く腰を持ち上げ、脚をピンと伸ばして仰け反る保乃。
 だが、そこまで身体が反応しても、目の前のゴールテープは切らせてもらえない。
「はぁ…はぁ…」
 ばたんと腰を落とし、息を乱す保乃。
 そんな保乃を見て、ニヤリと笑って、
「危ない、危ない。あまりに敏感すぎて、うっかりイカせてしまうところだったぜ」
 と意地悪な笑みを浮かべる鮫島。
 口ではそう言いながらも、女体相手では百戦錬磨…何より、あの理佐すらも性技で陥落させた鮫島にとって、女が絶頂に達する瞬間を見極めることなど朝飯前。
 しっかり計算し尽くされた、必ず絶頂寸前でお預けとなる地獄の寸止め拷問だ。
  それが短いスパンで繰り返されるうちに、最初は威勢の良かった保乃も次第にトーンが落ち、強がった口調は影を潜め、みるみる劣勢になっていく。
 やがて、
「んあぁぁっ!?イ、イクっ!イクぅぅっ!」
 と、とうとう自ら絶頂を宣言するまで後退した情勢。
 それでも鮫島は、これまでと変わらず、あと一歩のところで指を引き抜き、
「ククク…ようやく少しは素直になったようだな。だが、まだだ。合言葉は『参りました。調子に乗ってごめんなさい。反省すると誓うのでイカせてください』…だからな!」
 と告げ、再び、ネジのようにグリグリと捻りながら中指の五寸釘を打ち込む。
「んひゃぁぁっ…!?」
「さぁ、言え!言ってみろ!言うまで終わらんぞ!」
 と言って、指を抜き挿しを続ける鮫島。
 理性が溶ける。
 イキそうでイケないことが辛くなる。
 そして…。


「んっ、あんっ、あぁんっ!」
 もう何十回とイク寸前で止められ、完全に鮫島のオモチャと化した保乃の女体。
「あんっ、あんっ…イ、イクっ!イクぅっ…!」
「あぁ、いいぞ!イケ!イッてしまえ!」
「ひ、ひぃっ!ひ、ひぐぅぅっ…!」
 涎を垂らして絶叫する保乃。…が、しかし。
「…ククク、ウソに決まってんだろうが!」
「うぅっ…ひ、ひどいぃっ…んあぁっ!?ま、またっ…!?ひ、ひゃあぁっ…!」
「ほら!合言葉はどうした!?合言葉がなけりゃ、一生イクことは出来んぞ!」
 何度目かの忠告。
 この地獄から抜け出るには、やはり、あの合言葉が必要なのだ。
「ほら、もう言っちゃいな?」
「言えばイカせてもらえるんだよ?」
 と急かす理佐とねる。
 そして有美子も、オイルが乾いた乳首に唾液を垂らしながら、
「保乃も早くこっちへおいでよ。みんなで一緒に気持ちよくなろ…?」
 とギブアップを誘う。
 それらの声を聞き、とうとう、これまでになかった切ない視線を鮫島に送る保乃。
 少し潤んだ男にはグッと来るような上目遣いで、
「イ、イカせて…!もう許してぇっ!お願いやからぁっ!」
「その程度じゃダメだ!もっとちゃんと言え!」
「ひ、ひぃぃっ!?」
 グチュグチュと音を立てて膣内を掻き回す指。
 保乃は、たまらず、
「ま、参りましたぁっ!調子に乗って…ご、ごめんなさいっ!お、お願いだから…も、もう焦らさないでっ!ひ、ひと思いに…イカせてくださいぃっ…!んあぁぁっ!」
 と絶叫した。
 それを受け、ニヤリと笑みを浮かべた鮫島。
 そして、主人と同様、理佐、ねる、有美子の顔にも笑みが浮かぶ。
「よーし、よく言った!褒美だ!そらっ!」
 と突き挿した指を蠢く膣内で「く」の字に曲げる鮫島。
 焦らし続けた身体にとどめをさすGスポット直撃の手マンに、
「ふぁぁっ!?そ、それヤバいぃっ!イ、イクっ!イクぅぅっ!」
 と喚声を上げ、自然と施術台の上でエビ反りになる保乃。
 そのまま膝立ちブリッジで激震の痙攣イキ。

 こうして、また一人、気高き女王が悪魔にその身を喰われて堕ちた。
 田村保乃、執拗な寸止め拷問に耐えきれず、遂に陥落…!
 その鍛え上げられた肉体は、たった今、鮫島の新たな玩具と化したのだ…。


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鰹のたたき(塩) ( 2021/01/19(火) 03:40 )