欅共和国外伝 女王陥落物語 ― 悪魔の襲来 ―










小説トップ
渡邉理佐の陥落物語
4.復讐兵団
 意気揚々とペンションに戻ってきた鮫島は、大広間のテーブルに磔にされた理佐を見て、ほくそ笑んだ。
 テーブルの四つの脚と四肢を手錠で繋がれ、宙を仰いだまま身動きがとれない理佐。
 手足の長いモデル体型の理佐だからこそ出来る拘束の仕方だ。
「はぁ…はぁ…」
 と息が荒いのは、指示されて自ら塗り込んだ媚薬の効果に加え、絶頂寸前のところでオナニーを中断させられた煽りだ。
 細い指先が、もがくように空気を掴んでは離し、掴んでは離し…を繰り返している。
「ククク…どうした?そんなに自分で触りたいか?」
 と声をかけると、理佐はキッと睨んでこっちを見上げるが、その眼光は当初に比べて弱い。
 鮫島は、先ほどまで理佐が大股を開いてオナニーに没頭していたソファーに、どっかりと腰を下ろした。
 目の前に横たわる美しい女体、今宵のメインディッシュはもどかしそうに揺れ動いている。
「どれ…」
 鮫島は、早速、無防備に開いた股の間に手を伸ばした。
 指先に肉の柔らかい感触が当たると同時に、理佐の口から、
「あんっ…!」
 と声が漏れた。
 軽く二往復、三往復と繰り返すと、その指先にねっとりとした透明の液体が付着し、指と指の間に糸を張る。
「ククク…もう準備万端じゃないか。日頃、捕らえた男を喰らいまくっていると聞いたが、ウワサ通りだな」
 と煽ると、頬を赤くして、ぷいっとそっぽを向く理佐。
「釣れない態度はよせよ」
 と、もう一度、秘部に指を伸ばし、次は、つんと固くなった乳首も一緒に擦りあげてやると、
「んっ!あぁっ…や、やめろぉ…!触るなぁっ…!んひぃっ!?」
 と四肢を揺らして悶える理佐。
 鮫島は、後ろに並んだ配下の男たち、理佐の元・奴隷の連中を目で示して、
「感じてばかりいないで、少しは耐えてみたらとうだ?お前に好き放題やられた男たちがうらめしそうに見ている中、そんな情けない声を出していたらメンツが立たないんじゃないのか?」
「くっ…!」
「それに、聞くところによると、お前さんは、なかなかひどいことをするらしいじゃないか。何なら、こいつらに、お前の身体で再現してもらおうか?」
「い、嫌だ!」
 と藻掻く理佐だが、鮫島は聞き入れず、
「おい、お前ら。来いよ」
 と、後ろの男たちを呼んで、一人ずつ、
「お前は何をされたんだ?」
「乳首をちぎれるぐらい引っ張られたり、延々と摘まんで転がされました」
「ほぅ、それはひどいな。仕返ししたいか?」
「はい!」
「よし、じゃあ、やってやれ」
 と鮫島が言うので、男は、拘束された理佐の隣に移動し、おもむろに右の乳首を摘まみ、ひねりあげた。
「はうぅッ!?」
 痛みに顔をしかめた理佐は、きつい目を向け、
「き、貴様…!や、やめろっ…その手を離せ…!」
 と言うが、男は笑って、
「へへへ。俺はもうお前の奴隷じゃねぇんだよ。鮫島さん率いる復讐兵団の一人だ。お前にいいようにいたぶられた恨み、晴らしてやるぜ!」
 と宣言し、なおも乳首をいたぶる。
 それを横目で見ながら、鮫島は、次の男に、
「お前は?」
「俺は、乳首がふやけるほど舐められました。やめてくれと言っても決してやめてはくれませんでした」
「おい、本当か?」
 鮫島はニヤニヤしながら、痛みに耐える理佐に問う。
「し、知らない…!」
「知らないだと?まったく…」
 鮫島は、大袈裟に肩をすくめ、
「結局、イジメなんてそういうもんなんだ。やった側は覚えていないが、やられた側はずっと覚えている。…これも仕返ししておいた方がいいな」
「くっ…!」
 男は、理佐の隣に来ると、有無を言わせずに左の乳首にむしゃぶりつく。
「んひぃっ!?」
「へへへ。たっぷり仕返しさせてもらうぜ、理佐様よぉ!?乳輪の色が変わるまでしゃぶってやるぜ」

 ズッ、チュッ…ジュル、ジュル…

「あっ、んっ…!やぁっ、んはぁっ!や、やめろぉ…!」
 右は指で、左は舌で、同時に嬲られる左右の勃起乳首。
 その横で聞き取りはなおも続く。
「次。お前は?」
「俺は、顔面騎乗をされて、舐めて奉仕するのを強要されました。窒息するかと思いました」
「ほぅ、これもひどいな。自分のしてきたことの罪深さを思い知らせる必要がある。やってやれ」
 と鮫島が無責任にオーケーを出すたび、責め苦が増えていく。
 復讐できる喜びを噛み締めた男は、パンツを脱ぎ、テーブルに乗って横たわる理佐の顔の上に跨がると、毛むくじゃらの汚い睾丸、そして竿を理佐の小さな口に押しつけた。
「い、嫌ぁっ!きゃあぁっ!」
 思わず悲鳴を上げて髪を振り乱す理佐だが、男は、
「おら、おとなしくやれよ!往生際が悪りぃんだよ!」
 と、小顔を覆うアイアンクローでおでこを掴み、無理やり口の隙間に、その巨根を押し込む。
「んぐぅっ!がはぁっ…!?」
 収まりきらないサイズに思わずむせる理佐だが、すぐに鮫島が、
「歯を立ててやるなよ?こっちには人質がいることを忘れるな!」
 と忠告する。
 それを言われると無力になる理佐。
 押し込まれ、喉奥まで挿さるピストンを甘んじて受けるしかない。
「さぁ、コイツで最後だ。おい、お前は何をされたんだ?」
 と、鮫島が、最後の一人に問う。
 その男は、ニヤリと笑って、
「俺は股間を踏みつけられました。竿や金玉を踏まれて、そのままグリグリと力を加えられたんです」
(…!!)
「なに?アソコを踏まれた?むむっ…!まったく、何という仕打ちだ」
 鮫島はわざとらしく同調し、
「よーし!そんなひどい女には同じ仕打ちを倍にして返してやれ!」
「はいっ!」
 男は移動すると、足をテーブルの上に置き、拘束されて閉じられない理佐の股間にセットした。
(や、やめろっ…!い、嫌ぁっ!)
 巨根で口を塞がれながら、乳首責めに悶えながら、制止を目で訴える理佐。
 男の足の指が、濡れた花弁をなぞる。
「んっ、ぐぅっ…!」
「さぁ、行きますよ?理佐様。この美脚を活かした理佐様の得意技『電気按摩』を、これから、僕が理佐様にお見舞いしてあげますからね?」
(や、やだっ…!)
「それっ!」
 掛け声とともに、理佐の股間の割れ目をすっぽりと覆った男の足裏が、ぶるぶると振動する。
「んっ、がぁっ…!んはぁぁっ!?」
 その刺激に思わず口に頬張ったイチモツを吐き出して悶える理佐。
 ただでさえ媚薬によって感度の上がった股間を、巧みに力加減を調節した男の足さばきで蹂躙される。
 まるで電マのように小刻みな振動で刺激を与える男の足。
 捲れあがった大陰唇の奥から覗く秘肉や、同じく包皮の捲れたクリトリスにも、その刺激は行き届き、乳首への責めも相まって大ピンチに陥る理佐。
 その凛とした表情とクールな立ち振舞いとは裏腹に、
「んひぃっ!?あひぃっ!?」
 と情けない声で絶叫する。
「おら!誰が吐き出していいって言った!?ちゃんと根元まで咥えて、しっかりしゃぶるんだよ!」
 と再び口に押し込まれる巨根。
(くっ…!コ、コイツら…!好き放題しやがって…!)
 と憤る理佐だが、それも全て因果応報。
 元々は、自分が、この男たちにしてきたことだ。
 電気按摩を仕掛ける男は、勝ち誇った笑みを浮かべて、
「さぁ、理佐様。このまま次は足の指でクリトリスを摘まみあげて差し上げましょう」
(…!!)
「よく亀頭嬲りをされたお返しですよ。ほら!」
「んっ!がはぁっ…!?んひゃぁぁっ!」
 またしても口を塞ぐイチモツを吐き出し、絶叫する理佐。
(イ、イク…!)
「や、やめてぇっ!んあぁっ!あぁぁっ!ダ、ダメぇっ!」
 髪を振り乱しながら声のトーンを上げた時、ふいに鮫島の右手が上がり、それと同時に一斉に男たちの責めが止まる。
「んんっ…!はぁ…はぁ…!」
「どうした?もう降参か?」
 と、わざとらしく問う鮫島に、理佐は、つい、
(くっ…くそっ…!)
 と舌打ちをして、睨んだ。
 鮫島はニヤニヤと笑って、
「ククク…何だ、その顔は?さては、お前、イキたかったのか?」
「━━━」
 押し黙る理佐に、鮫島の笑みはさらに増し、
「お前さんのような意地の悪い女が、そう簡単にイカせてもらえると思っているのか?」
「くっ…!」
 つい鮫島を睨む理佐だが、その髪を男に鷲掴みにされ、
「おら、どうなんだよ、理佐様よぉ!?」
「女王様ともあろう者が、仕返しされて気持ちよくなってたのか?」
「━━━」
「イキたいなら、まず、俺たちに、これまでの無礼を謝ってもらおうか。そして、今後は女王様ではなく俺たちの肉奴隷になることを宣言してもらおう。そうすれば、この高まった身体を気持ちよくイカせてやるよ」
(…!?)
 一瞬、快楽に流されかけた理佐の顔が、みるみる怒りに満ちる。
「ふ、ふざけるな…!何で私がお前たちなんかに…!」
 たまらず理佐が抗議すると、男たちは笑って、
「そうかい。じゃあ、まだイカせることは出来ねぇな。イカせるのはナシで、もう一度、続けよう」
 と、各所の責めが再開される。
「んっ、あぁっ…!やぁっ!ひゃあぁぁっ!」
「アンアンうるせぇ口だな!黙って咥えてろ!」
「んぐっ…!」
 また押し込まれる肉棒。
 四肢を繋がれて動けず、八方塞がりの理佐。
 イチモツを咥えたまま、
「んぐっ…!んっ、んっ、んっ!」
 と小刻みに喘ぎ声を上げるが、またしてもイク寸前で責めが止まる。
「おいおい、なに勝手にイキそうになってんだよ。ダメだよ、お前」
「いつまで女王様気取りしてるんだ?お前がイキたい時にイケる時代はもう終わったんだよ!」
「くっ…!」
「これからは、イクなら『イキます!』ってちゃんと口にしてイクんだぞ?分かったか?奴隷の理佐ちゃんよォ!ハッハッハ!」
(く、くそっ…!)
 以前まで、性奴隷として性欲発散に利用していた男たちからの逆襲に遭う理佐。
(こんな屈辱、生まれて初めてだ…!こいつら、絶ッ対に許さないっ!)
 と奴隷たちの反逆に憤激するも、残念なことに抵抗する手段がない。
 それどころか、電気按摩と乳首責めで、またすぐに絶頂寸前のところまで押し上げられる理佐。
 だが、またしても寸止め。
「はぁ…はぁ…!」
 媚薬が浸透して敏感になった身体に寸止めは御法度。
 回数が増すたびにキツくなる。
 気づけば汗だく、全身が熱を帯びて肌が真っ赤の理佐。
 だが、これまでの鬱憤を晴らす気でかかってくる男たちに理佐を休ませる気など毛頭ない。
「おら!どうしたァ!」
 もはやビチョビチョの股間を刺激する電気按摩がさらに振動を増す。
「んっ、くっ、あぁっ…!あっ、あっ…!」
「へへへ。イキたいだろ?もういいかげんイカせてほしいだろ?だったら認めろよ。奴隷になるって認めればイカせてやるぞ!おらっ!」
「う、うるさぁい…!んんっ、あぁっ!だ、誰が…!誰が、アンタらみたいなクズに…!んあぁっ!あぁぁっ!?」
 なまじっか強情で負けず嫌いなぶん、どれだけ身体が快楽を欲しても、こんな男どもにひれ伏すことは出来ない。
「さぁ、奴隷になると誓え!言え!」
「肉奴隷、渡邉理佐が誕生する瞬間だ!」
「ひぃっ!?い、嫌ぁっ!絶対に嫌ぁっ!ひゃぁぁぁっ!」
 大広間に、いや、窓の外の河口湖にまで響き渡るような理佐の絶叫。
 陥落するか否かの押し問答は、この後も延々と続いた。

鰹のたたき(塩) ( 2020/08/01(土) 12:26 )