石森虹花の陥落物語
2.犬化
 ほどなくして、虹花が、
「はぁ、はぁ…」
 と息を荒くし始めた。
 手足の枷を揺すったり腰を上下させたりと落ち着きがなくなった虹花は、長い髪を汗でへばりつかせ、紅潮した顔で、じっと何かに耐えている。
 その様子に、ニヤニヤが止まらない男たち。
 早速、虹花を囲み、
「あれあれぇ?どうしたんですか、虹花様ァ?」
「何か辛そうですねぇ?要望があれば言ってくださいよぉ?たとえば…」
 男の手が脇腹から乳房を目指すような動きを見せて、
「どこそこを触ってほしいとか、そういうことは遠慮なくお申し付けくださいねぇ?」
「う、うるさい…!このゲスども…!」
 妙な粘液を塗られた胸、乳首、そして股間が痒い。
 何とか気を紛らそうとするが、男たちの、ねちねちとした言葉責めが邪魔をする。
 怪しい粘液を塗った張本人の鮫島は、ニヤニヤしながら虹花の様子を見てるだけ。
 彼も、男たちも、依然として、直接、目の前の女体に触れることはなかった。
 そして、そのまま10分が経過。
 時間が経つにつれ、媚薬の効果が、より顕著になってくる。
「くぅぅ…!はぁ、はぁ…!んっ、あぁっ…!」
 何もされていないのに呼吸とともに自然と甘い声が出てしまう虹花。
 悪趣味な男たちは、四つん這いの虹花の正面、そして左右に移動すると、中腰になって、苦悶の表情をまじまじと観察する。
「み、見ないで…!んあぁっ…はぁっ、あぁっ…」
「へへへ。こないだとは別人みたいですよ、虹花様?」
「これは明らかに“オンナ”の顔ですねぇ?」
「お、お前ら…!」
 形勢逆転。
 先日まで虐げていた奴隷の男たちに主導権を奪われた虹花は、そのかつてない屈辱に自然と唇を噛む。
 そんな虹花の顔を、ニヤニヤしながら見つめる男たち。
「んあぁっ!?」
 ふいに、電流が走ったような刺激が身体を駆け抜けた。
 それに合わせて、
「ククク…」
 と、癇に障る特徴的な笑い方が耳につく。
 背後に回った鮫島の指先が、割れ目をなぞったのだ。
「さ、触らないで…!んあぁっ!?ああぁっ!?」
 鮫島の指は、さらに二度、三度と割れ目をなぞる。
 すっかり媚薬を吸収してしまった虹花の股間は、なぞられただけでも息の詰まるような刺激を伝達してしまう。
「さぁ、苦悶の表情を、もっと見てもらうがいい」
 と鮫島は言って、指先のスナップで、ペチャペチャと秘肉を叩く。
「んひぃっ!や、やめてぇっ!あぁっ!」
「あれあれ?どうかしましたかぁ?そんな取り乱して」
「まさか虹花様ともあろう方が感じちゃってるんですかぁ?」
 虹花が息を漏らすたびに男たちの小馬鹿にした敬語が飛び交う。
「さて…」
 ふいに、コツ、コツ…と陶器を指で叩く音がして、
「もう使いきってしまうか。あと、残りは全部、マンコの中にくれてやろう」
 と、何やら不穏な独り言が聞こえた。
(つ、使いきる…?残り…?全部…?そ、それって…まさか…さっきの妙なクスリのこと…!?)
 みるみる青ざめる虹花の顔。
 表面に塗られただけでもこの痒み。
 こんなものを膣内に塗られたりした日には…。
「い、嫌っ!嫌ぁっ!」
 危機を察してお尻を激しく揺する虹花。
 鮫島は笑って、
「ほぅ。エサを欲しがる犬のマネか?そうか、そんなに欲しいか」
「違うっ!違うからぁっ!やめてっ!嫌っ!やめてぇぇっ!んあぁっ…!?」
 抵抗むなしく、尻肉を鷲掴みにされ、ネトネトの指が背後から膣に突き挿さる。
「んはぁぁっ!」
 思わず背筋を仰け反らせる虹花。
 この女性上位の欅共和国においては禁忌とされている“真後ろからの責め”に為す術なく声を上げる虹花。
「さぁ、抜き挿しを始めようか。マンコの中のいたるところに塗り込んでやるぞ」
 と鮫島は笑って、ゆっくりと指のピストンを始める。
「んひゃぁぁっ!あぁっ!そ、そこダメぇっ!ひ、ひぃっ!」
 数々の女を鳴かせてきたテクニックは、この欅共和国の女王すらも、いとも簡単に鳴かせてしまう。
「あぁっ!んんっ!あんっ!あんっ!」
「ハッハッハ!いい顔するじゃないですか、虹花様!…いや、この顔はもう女王様じゃなくて、ただの発情した雌犬だな。様を付けて呼ぶに値しない」
 男は、虹花の髪を鷲掴みにすると、急に口調を変え、
「なぁ、気持ちいいのか?虹花ちゃんよぉ!」
「ざまぁねぇな!きっちり借りは返してやるからよ!」
「ほら、マンコほじくられて感じてますって言えよ!」
「う、うるさいっ…!んあぁっ!あぁっ!」
 それがせめてもの抵抗。
 身体の自由は利かず、指責めの刺激が強すぎて脚を閉じることもままならない。
 女王の座から転落した虹花を指一本で嬲り殺しにする鮫島。
「さて…身の程を教えるために、ここらで一度、イカせてやるか」
 と鮫島はあっさりと言い放ち、挿入した指を膣内で「く」の字に曲げた。
「んはぁぁっ!?」
 長い髪を振り乱し、遠吠えする犬のように、四つん這いで絶叫する虹花。
 お尻をぷるぷると震わせて果てる姿は、女王というより、調教された雌犬に近い。
 膣痙攣を起こす虹花の秘部を、なおも弄り続ける鮫島。
「どうだ?お前は女王なんかじゃなく、ただの雌犬だ。分かったか?それを自分の口で認めるまで、この指は抜いてやらんからな」
 と言って、さらに奥へ奥へと指をねじ込んでゆく。


 一時間後…。
 施術台に、女王の姿はなかった。
 代わりにそこにいたのは、首にリードをつけられたままバックで犯され、嬌声を上げる雌犬一匹のみ。
「おら、雌犬っ!鳴いてみせろ!」
 という男のリクエストに応え、
「わ、わんわんっ…!わん…わんっ…!」
 と涙混じりの声を上げる虹花。
 そして最後は、ご褒美の高速ピストンで、
「…んあぁっ、またイクぅっ!」
 と絶叫し、跳び跳ねるようにしてオーガズムに達するのだった。
 その様を遠巻きに見て、満足げに笑う鮫島。
 もちろん、この女一人で済ませるほど優しい男ではない。
(さぁ。次は、どいつの天狗っ鼻をへし折って泣かせてやろうか…?)
 女性上位の国に紛れ込んだ女性蔑視の悪魔。
 欅共和国に、今、危機が訪れようとしていた…!

鰹のたたき(塩) ( 2020/07/25(土) 01:57 )