谷口めぐ&福岡聖菜の場合
3.敗北
 捕らわれた自分たちの処遇を賭け、股の間にぶら下げたふたなりチンポでイキ我慢対決をさせられることになった聖菜とめぐ。
「さぁて…早速、準備を始めましょうか!」
 南那は楽しそうに声を上げ、配下の男たちに、
(脱がせて)
 と顎をしゃくって命じた。
 男たちが吊られた二人に群がり、その身を包むレザースーツを脱がせていく。
「くっ…!」
「い、嫌っ…!」
 顔を赤らめる二人。
 黒い生地の下から現れる白い肌。
 情緒もなく、淡々と脱がせる男たちは、胸の膨らみが現れても、そして股間に携えたイチモツを引っ張り出す時すらも、特にリアクションもなく、機械的だ。
 そんな無機質な男たちの手で、あれよあれよという間に全裸にされた二人…。
 ぷりっとしたお尻と、そこから伸びる肉付きの良い太ももがそそる聖菜の裸。
 一方、めぐも、打たれた鞭の痕が痛々しい反面、鍛え上げられた身体のラインには目を見張る。
 それぞれ胸は小ぶりだが均整がとれ、そして何より、股間の茂みの中からひょっこりと顔を覗かせるふたなりチンポ…。
「アハハ!全裸で棒立ち!いい気味よ、二人とも!」
 と南那と笑って、
「さぁ、まずはどっちから恥かかせてやろうかなぁ〜?」
 と余裕綽々の表情で二人を見比べる。
 それに対し、南那を睨みつける聖菜と、顔を背けて目を逸らすめぐ。
「…よし、決めた!」
 と南那は言って、聖菜の前に立ち、
「まずはアンタからよ。聖菜!」
(…!)
「あら?自分じゃないと思った?」
「━━━」
「決め手は、その反抗的な目ね。そんな目をしていられるのも今のうち。すぐにウルウルしながら許しを乞う目に変えてあげるわ」
「の、望むところよ…!」
 と言い返す聖菜。
 そして、南那の口からルールが簡単に告げられた。
 制限時間は10分間、道具の使用は無し。
 まず聖菜、そして次にめぐが南那と対峙する形で、それぞれ、股間への責めに耐えきることが出来れば勝ちだ。
 ただし…。
「もし、その10分間で我慢できずに気をやった場合…その時は、潔く、私のオモチャになってもらうからね?」
「━━━」
 南那は振り返り、
「めぐも分かった?一緒に脱出したいなら、まず聖菜が耐えることを祈って、その後、自分も耐えること。二人とも負けたら、その時は仲良く私のオモチャよ?」
「━━━」
 緊張した面持ちのめぐ。
 聖菜は、気持ちを落ち着けるために、一度、深呼吸をした。
(よし…!絶対に耐える…!)
 と気合いを入れる聖菜だが、一方の南那はクスッと笑って、
「こういう時にふたなりって不利だよね。気をやった瞬間に“敗北の証拠”がドピュッ…って出ちゃうから誤魔化せないもんね」
「う、うるさい…!」
 その生々しい表現に嫌悪感を抱く聖菜。
「や、やるならさっさと始めなさいよ…!言っとくけど私は負けないわ。たかが10分程度で思い通りになんてならないから」
「へぇ…それは楽しみねぇ?それじゃあ、早速スタートよ」
 と南那が言い、首から提げたタイマーをスタートさせる。
 南那は、早速、吊られた聖菜の背後に回り、
「まずは肝心の“モノ”を固くしてもらわないとねぇ…?」
 と、聖菜の胸に手を回し、ゆっくりと揉み始めた。
「………」
 目線は斜め上、口を尖らせて無表情の聖菜に対し、
「ねぇ、聖菜。おっぱいは優しくされるのと激しくされるの、どっちが好き?」
「…どっちも好きじゃない」
 冷たく突き放す聖菜。
「…そう。教えてくれないなら仕方ないわね。でも、私が思うに、おそらく…」
 ふいに南那の手に力が込められ、聖菜の胸の膨らみに指が食い込んだ。
「…っ!」
「おそらく聖菜は激しくされるのが好きだと思うんだよねぇ…こうやってさぁ!」
 と、聖菜の胸をもみくちゃにする南那。
「くっ…!」
 わずかに震える聖菜の唇。
 南那はニヤリと笑って、
「あとねぇ〜…こういうのも好きそう♪」
 と、鷲掴みの五指から人差し指だけを浮かし、その指先で先端の突起をひっかくように転がした。
「…んっ…!」
「ほら、思った通り!いい反応するじゃん♪」
(くっ…!)
 同じ女同士と侮るなかれ、思った以上にツボを心得た南那のテクニックに戸惑う聖菜。
 巧みに嬲る南那の指により、BB弾ほどの小さな乳首が徐々に肥大し始め、それと同時に股間もむくむくと起き上がってくる。
「ふふっ…そうよ、その調子…もっと勃起させなさい」
 その模様を聖菜の肩越しに見下ろしながら、身体を擦りつけてくる南那。
 背中に押しつけられた柔らかい感触は南那の胸か。
「んひっ…!」
(く、首…!)
 ふいに首筋を舐められて焦る聖菜。
「んっ、くっ…!」
「ふふっ…聖菜、もしかして、首筋が弱いの?」
「う、うるさっ…!んんっ…!」
 見つけられた性感帯を攻撃されまいと、首を、右、左と振って南那の舌から逃げる聖菜。
 だが、手を吊られているため、可動域などたかが知れている。
「ふぁぁっ…!」
 されるがままに乳首、そして首筋と、敏感なところを責められ、まっすぐ立っていられない聖菜に対し、南那は、
「ほら、目の前でめぐが見てるよ?」
(…!)
 南那はニヤニヤしながら、
「ジタバタしないで、もっと毅然とした態度でいたらどう?でないと、次にやるめぐが不安がっちゃうよ?」
「くっ…!」
 その言葉の通り、次は我が身と不安そうに見つめるめぐ。
(そ、そうだ…しっかりしなきゃ…!と、とにかく冷静に…!)
 と自身に発破をかけるも、すぐに、
「んはぁっ…!」
(くっ…!ち、乳首…!)
 冷静というバリアを一瞬にして打ち砕く南那の巧みな乳首責め。
 その、的確に性感を高める絶妙な刺激が、着実に股間へと血を巡らせる。
 そして…。
「さぁ、そろそろこっちも触っちゃおっか♪」
 という南那の一言で、とうとう戦いの舞台へ引きずり出される聖菜のふたなりチンポ。
 固くなったその竿は、南那の指先が触れただけでも痺れるような刺激が走り、
「あっ、んっ…!」
 と、思わず内股で前屈みになってしまう聖菜。
 その反応を見て、しめたとばかりに、
「ほらぁ!…どうしたの?ほらぁ!…まっすぐ立ちなよ、聖菜ぁ!まだ指先で触れただけじゃん!ねぇ!」
 と、挑発しながら、くすぐるような手つきで裏筋を責めてくる南那。
「あっ…!あぁっ…!」
 悶えながら、ガチャガチャと手を吊る鎖を揺するも外れない。
「ねぇ、じっとしなよ!」
 と文句を言う南那だが、それでも内股をやめず、身体を左右に揺すり続ける聖菜。
 業を煮やし、背後から聖菜の腰を抱くように手を回すと、
「ふふっ、これでもう逃げられないよ♪」
「くぅっ…!」
「さぁ、たっぷり気持ちよくあげるね!」
 と笑い、ぶらぶらと揺れるふたなりチンポを、蛇を捕まえるようにして掴んだ。
「あぁっ…!」
 ぐっと力が入る聖菜の腰を押さえつけ、ゆっくりと扱き始める南那。
「あぁっ!?あぁっ…!」
「うわぁ〜…ねぇ、聖菜ぁ?すごく固いよ?さっきまでフニャチンだったのにねぇ?乳首責められて感じちゃったの?ん?ん?」
「んんっ、ふあぁっ…!」
 温かい手の平に包まれ、無意識に先端を濡らしていた我慢汁を潤滑油に扱かれながらの言葉責め。
 悶絶する聖菜は、もはや言い返すこともままならず…。
 あまりに一方的な展開に、
「あれ〜?これ、もしかして楽勝かな?まだ6分も残ってるし」
 と勝負を分けるタイマーを突きつけて煽る余裕まで見せる南那。
(ろ、6分…!?まだ6分も…あるの…?)
 タイムリミットまでの長さに絶望する聖菜。
「せっかくだから、もう少し遊んであげよっか♪」
 と南那は早くも勝ち誇った笑みを浮かべ、前に回ってくると、そのむっちりとした太ももを聖菜の竿に擦りつけた。
「ほぉ〜ら!どう?私の太ももは?」
「うぁぁっ…!?」
 その肉感に思わず天を仰ぐ聖菜。
 さらに、そのムチムチした太ももと同じく肉付きのいいふくらはぎで挟み、クスッ笑う南那。
「ほら、聖菜。どうする?私はもう、いつでもイカせられるよ?こうやってさぁ!」
 と、ギュッと締めた脚で捕まえた竿をズリズリ扱いてみれば、
「んあぁぁっ!?や、やめっ…!あぁっ…!」
「アハハ!情けないわねぇ!ほら、さっきの目、もう一回してみなよ!思い通りにはならないなんて豪語してたのは何処の誰!?」
「くぅぅっ!」
「分かってるんだよ、聖菜。私があと少し脚を動かしたらもうイキそうなんでしょ?もう出そうなんでしょ?どうなの?違うなら反論してみなよ、聖菜ぁ!」
「ひ、ひゃぁぁっ…!」
 南那の煽りにも、首を振って返すことしかできない聖菜。
 南那のムチムチした脚にホールドされたふたなりチンポは、自ら抽出した我慢汁を潤滑油に、滑るように肉の溝に潜り込んでいく。
 その前後運動は、南那が脚の動きは止めてもなお続く。
「あらあら、とうとう自分から?」
「ち、違うっ…!」
 南那は、チラッと目をやるとクスクスと笑って、
「気持ちよくてたまらないのはけっこうだけど、少しは次に控えてるめぐのことも考えてあげたら?」
「な、何ですって…?」
「あまりに一方的すぎて、めぐも、もう、あんなになってるじゃない」
(…!!)
 南那が言われて目をやり、聖菜も驚いた。
 棒立ちでこの光景を見つめるめぐの股間のイチモツは、いつのまにか、今の聖菜に負けず劣らずの状態まで固く隆起していた。
 顔に似合わず真っ赤に剥けた亀頭に透明な液体が溢れ出ているのが数メートル先でも分かる。
 相棒が快楽責めされる姿を真っ正面で見せられては否が応でも反応してしまうということか。
 南那は、そんなめぐを見て微笑んで、
「ほら、めぐ!よく見て対策を練っておきなさい!聖菜をイカせたら、次はアンタが同じ目に遭うんだから!アハハ!」
「うぅっ…」
 赤面しながら内股で震えるめぐ。
 南那は、聖菜に向き直ると、再びタイマーを示して、
「残り2分…さぁ、そろそろ遊びは終わりにして、この早漏チンポにとどめをさしちゃおっか♪」
「くぅっ…!」
 南那は絡ませた脚を離すと、間髪いれずに再び指を絡め、そして、口からどろっと垂らした涎で滑りをつけて素早く扱き始めた。
「んあぁっ!?あぁぁっ…!ダ、ダメぇっ…!」
「ふふっ…さぁ、イキな!聖菜!敗北の証拠を撒き散らして気持ちよくなっちゃえ!」
「あぁぁっ!?あぁぁっ!嫌ぁっ!ダメぇっ…!」

 ドピュッ…!ドピュッ…!

 切っ先から弾道ミサイルのように速射された白濁汁の塊が、数メートル先のめぐの足元にまで飛散する。
「アハハ!すごいすごい!まだ出てるわよ、ほらぁっ!」
「ひ、ひゃぁぁっ…!」
 楽しそうな笑みで一滴残らず搾り取る南那の高速手コキ。
 ボタボタと足元に落ちる敗北の証…。
 屈辱の快楽に、思わずつま先立ちになって仰け反る聖菜。
 やがて精液の出が収まると、南那は、勝ち誇った顔で、ベトベトになった指先をかざし、
「ほら。見なよ、聖菜。…この“白くてネバネバした臭いの”は何かなぁ?」
「うぅっ…」
 答えられない聖菜。
 南那は、タイマーに目をやり、
「残り1分…惜しかったわね。まぁ、途中から遊んでたから、その気になればもっと早く決めれたけど」
 と余裕の笑みを見せ、
「あなたの負けよ、聖菜。負けた場合の約束は覚えてるでしょうね?」
「━━━」
 敗者の掟を前に、顔を背ける聖菜。
「ふふっ…まぁ、いいわ。とにかくこの勝負は私の勝ち。またあとでたっぷり可愛がってあげるから、そこで待ってなさい」
 と南那は満足げに言葉を吐くと、振り返り、
「さぁ、めぐ!次はアンタの番よ!」
 と妖しい笑みを浮かべ、ゆっくり、めぐの元へ足を進めた…!
「い、嫌っ…!来ないで…!」
 コツ…コツ…もヒールを響かせてめぐの元へと歩み寄る処刑執行人。
「ふふっ。聖菜ったら、こんなにいっぱい潤滑油をくれちゃって…作業が捗って助かるわ」
 ついさっき、聖菜の精液でコーティングされたばかりの指を、これ見よがしにかざす南那。
「め、めぐ…!」
 射精の余韻に浸りながらも、相棒の身を案じて声を出す聖菜に、
「負け犬はおとなしくチンポおっ立てて見てなさいな。別に恥ずかしがることはないわよ?めぐも、すぐにアンタと同じ目に遭わせてあげるから」
「くっ…!」
「さぁ、めぐ!始めるわよ?」
「嫌っ!嫌ぁっ…!」
 聖菜と違って騒がしいめぐ。
 たった今、目の前で聖菜が為す術もなく、まんまとイカされる様子を目の当たりにしていたから尚更だ。
 そして、その嫌がる声とは対照的に、既にギンギンになったイチモツ…。
 南那は再びタイマーを10分に戻し、スタートさせると、
「あーあー…もうこんなに勃たせちゃって」
 と、早速、めぐの股間に指を這わせた。
「あんっ…!」
「ふふっ…これはもう、聖菜みたいにおっぱいから責める必要もないわね。…ね?早くしてほしいでしょ?こうやって…」
「やぁっ!あぁっ…!」
 聖菜の精液まみれの指が、めぐの巨大な竿を捕獲し、ゆっくりと扱き始める。
「んひぃっ!?ひぃぃっ…!」
 地団駄を踏むように脚をバタつかせるめぐ。
「アハハ!これはもうすぐに勝負ついちゃうかもねぇ!」
「や、やめてぇ!ダメぇっ!」
 痛々しく鞭打ちの痕が残る身体をくねらせるめぐ。
「ふふっ。さっき聖菜で遊び疲れたから、めぐはこのまま瞬殺してあげるね♪」
 吊られためぐの横につき、腰を抱き寄せて、早くもスパートをかける南那。
 まるで、目の前にいる数分前の敗者に見せつけるように…!
 そして…。
「あぁっ!ダメっ!出ちゃう!出ちゃうからぁっ!」
「いいわよ!出しなさい、ほら!全部出して、二人一緒に私のオモチャになるのよっ!」
「あぁぁぁっ!イ、イクぅっ…!」

 ドピュッ…!ドピュッ…!

 南那の高速手コキに歯が立たず、勢いよく飛び出しためぐの白濁汁は、大きく弧を描き、目の前にいる聖菜の白い脚へと降りかかった。
「め、めぐっ…!あぁっ…」
 脚先に感じる熱さに思わず声を漏らす聖菜。
「アハハ!すごい!すごい勢いよ、めぐ!ほらぁっ!」
 聖菜の時と同様、最後の一滴まで搾り取る南那。
 聖菜のものより、数段、水っぽい白濁汁が足元に水溜まりを作る。
「あ…あ…」
 大量射精で身体を支える力も抜け、手を吊られたまま、ぶらんぶらんと揺れるめぐ。
「あらあら、何て顔なの。情けない…!」
 恍惚の表情を見せるめぐを嘲笑い、指先についた二人ぶんの精液を、まるで戦果のようにピチャピチャと舐めとる南那。
 その様子を、おぞましいものを見る目で眺める聖菜。
 南那は、タイマーに目をやると、クスクス笑って、
「見なよ、聖菜。あと7分も残ってる。私の圧勝よ」
「━━━」
 南那は、ぐうの音も出ない聖菜の前に再び足を進めると、ぐっと顎を掴み、
「分かってるよね?約束通り、アンタたち負け犬二人は私のオモチャになってもらうわよ?いいわね?」
「くぅっ…!」
 改めて敗北を突きつけられ、唇を噛む聖菜に対し、南那は、
「アハハ!アハハハハ!」
 と勝ち誇ったように高笑いをするのだった。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2020/10/26(月) 13:09 )