5.殺し屋ゆりあ、快楽に死す
「んはぁぁっ…!お、お願い…!も、もう許してぇ…!」
懇願する声が響く。
気付けば、強気な態度が一変、か弱い女の顔になってしまったゆりあ。
お尻の穴に指を挿入され、前立腺を開発されてドライオーガズムで何度もイカされた。
全身が汗だく。
そして足元には、だらしなく垂らした涎が湖を作り、もう足腰も立たずに吊られた両手の鎖に全体重をかけてぶらんぶらんと揺れる。
「がぁっ…!はぁ…はぁ…!」
息絶え絶えで、当初の威勢のいい啖呵を切ることもままならない。
そして、そんなゆりあを取り囲み、その変化と顛末を満足そうに眺める男たち。
「へへへ。ざまぁみやがれ」
「まったく、手こずらせやがってよ」
と嘲笑を浴びせ、さらに、
「ずいぶんおとなしくなっちまったじゃねぇか。えぇ?殺し屋集団『フォーティエイト』のエージェント、木崎ゆりあちゃんよぉ!」
と、前立腺での連続イキ拷問で口を割らせて聞き出した情報を大声で復唱する。
「ひぃっ…!」
髪を鷲掴みにされて、恐怖の色を浮かべて怯えるゆりあ。
「おら!最初の勢いはどうしたんだ!?自慢の鋭い蹴りはどうしたんだよ、コラ!」
「うぅっ…!」
「何か言えよ、この野郎!」
「んひゃぁぁっ!?」
お尻に挿し込まれた指をグリグリと動かされ、絶叫するゆりあ。
男は笑って、
「ほら、また当てちまうぞ?触るだけでイクようになった前立腺に指先が触れるぞ?」
「い、嫌ァっ!やめてぇっ!んはぁぁっ…!?」
だらんと垂れていた身体が仰け反る。
男の言った通り、指先でなぞられただけでドライオーガズム…射精しない絶頂へと、また押し上げられてしまった。
「へへへ。だらしねぇ!」
ようやく尻穴から抜かれた指。
それでも、まだ、指の感触とむず痒い余韻が体内に残っている気がする。
「まったく、ふたなりのエージェントなんてのも所詮こんなものか」
「まぁ、これでも前の二人よりかは、まだ気合いの入ってた方だ」
「おら、言えよ。『参りました』は?」
と、掴んだ髪を持ち上げられ、ゆりあは、
「ま、参り…ました…」
と小さく呟いた。
(言わないと、また“アレ”をやられる…!)
いまや、その恐怖が、ゆりあを完全に支配していた。
「へへへ。そうか。参ったか」
高笑いをしてご満悦の男は、続けて、
「こりゃ、気分がいいや。気分がよくて、ちょっと変な気になっちまうなぁ」
(…!?)
ニヤニヤする男と目が合うゆりあ。
まだ何か企んでいそうなその目を直視できず、慌てて顔を背けるも、
「なに逃げてんだ?俺の目を見ろよ」
「━━━」
「いや…目よりも、こっちを見てもらおうか」
男は、掴んだゆりあの髪をひねり上げ、ゆりあの視線を下げさせる。
(…!!)
視線の先にあるのはボクサーパンツの膨らみ。
それも、並大抵の大きさではない。
生地に浮き上がる竿の形を見ても、バイアグラオイルを塗りたくられたゆりあのモノを優に超えている。
「━━━」
「へへへ。さぁて、ふたなりちゃんってのは犯したらどんな声で鳴くのか楽しみだな」
「い、嫌っ…!嫌ァっ!」
顔面蒼白で絶叫するゆりあ。
その視界の隅に、マットを持ってきて仕上げの準備を始める男たちが見える。
「暴れるなよ?」
と釘を刺されたことも破り、両手を吊る鎖が外された瞬間、死に物狂いで暴れるゆりあ。
だが、多勢に無勢。
疲弊した身体を三人がかりで押さえつけられ、強制的にマットまで送還され、最後は放り投げられた。
「くっ…!」
マットの上でバウンドしたゆりあの身体にボクサーパンツを脱ぎ去り、いきり立つ巨根をぶら下げて襲いかかる男。
「さぁ、楽しませてもらうぜ。ゆりあちゃんよォ!」
「い、嫌っ!やめてっ!来ないでぇっ!」
残された力で必死に暴れるも、男たちの加勢の前に為す術がない。
肩を持たれ、首根っこを押さえつけられて四つん這いにされる。
「おら、しゃぶってくれや」
「い、嫌っ…!」
鼻先にあてがわれる巨根に口を真一文字に縛り、顔を背けるゆりあ。
「へっ。せめてもの抵抗か?まったく仕方ねぇなぁ…」
男の指が尻を撫でると、ゆりあの顔色が変わる。
(ま、まさか、また前立腺…!?)
と、気が逸れた油断をつき、小さな口に強引に押し込まれる巨根。
「んぐっ…!」
突破された唇のバリケード。
「さぁ、しっかりしゃぶれよ?言っておくが、万が一、歯なんて立てやがったら承知しねぇぞ?」
口内を埋め尽くす巨根が出入りを繰り返すと、苦しそうにむせるゆりあ。
屈辱のイラマチオで竿への唾液コーティングを強要され、殺し屋の目にうっすら涙が浮かぶ。
そして…。
「がはぁっ…!」
ようやく口から抜き取られた巨根。
だが、息をつく間もなく、背後に回った巨根がパクパクと開閉を続けるゆりあのお尻の穴にあてがわれる。
「さぁ、次は俺のチンポで前立腺を叩いてやるぞ!」
「い、嫌っ…!許して…!それだけは…!」
青ざめ、懇願するゆりあだが、男は聞く耳を貸さず、
「くたばれ!そして、ひれ伏せ!」
と吐き捨て、その穴に、男にとっては会心の、ゆりあにとっては痛恨の一撃を打ち込む。
「んぎゃぁぁぁっ!!」
まず、お尻の裂けるような痛みと異物感。
そして、唾液のコーティングによって滑らかに進むイチモツが、開発されて間もない前立腺を乱暴に打ちつける。
「んひぃぃっ!?」
ゾクゾクする感覚と、まっすぐ立っていられない脚が震える刺激。
それがピストン運動で連続して押し寄せると、ゆりあは目を見開き、涎を垂らして絶頂に達した。
だが、処刑は、まだ、その程度では終わらない。
「おら、しっかり立てよ!」
羽交い締めにするように腋を抱え、無理やり立たせて後ろから突く。
「んんっ、んっ、あっ、あっ、はぁっ…!」
小刻みに漏れる喘ぎ声。
そのまま背後から左右の乳首を摘ままれると、
「んはぁぁっ!?」
と仰け反り、そして、またイッた。
もう何度目のドライオーガズムかも覚えていない。
そして、また間髪いれずに再開する地獄のピストン。
(に、逃げられない…!このまま…コイツの気が済むまで、ずっとこのまま…?)
絶望に支配され、ぼんやり宙を仰ぐ視点。
突かれるたび、その反動でぶらぶらと揺れるゆりあのイチモツは、そのまま勢いよく、上は下腹部、下は太ももへ、ペチペチと打ちつけられる。
「がぁぁっ…あぁっ…」
もはや焦点も合わなくなった目。
肩越しにゆりあの顔を覗き込む男は、
「へへへ。とうとうイキすぎてキマっちまったか?」
と笑うと、そのまま、ゆりあの耳元で、
「よし、そろそろとどめだ。最後は溜めに溜めた精子を吐き出して狂っちまえ!」
と言った。
(せ、精…子…?精子って…なに…?)
意識が朦朧として飲み込めないゆりあをよそに、男は、背後から回した手で、ぶらぶら揺れていたゆりあの竿を掴み、中身を絞り出すように高速で扱いた。
「ぐっ…がぁぁっ…」
もはや呻き声しか出ない。
そして…。
(な、何これ…?す、すごい…!気持ちいい…!あぁっ…な、何か出そう…!我慢できない…何か…出…る…!)
そう思った次の瞬間。
解き放たれた大量の精液が弧を描き、二度、三度と暴れたホースのように左右へ飛び散った。
きゅっと締まる太ももと、途端にムッと立ち込める栗の花のニオイ…。
「おぉっ、ついに出たぞ!」
「エージェントゆりあちゃんの射精タイムだ!」
と男たちは歓声を上げ、背後の男も手を止めることなく、
「あーあー、止まんねぇな!まだドクドクと出てきやがる!」
「あ…あ…」
声にならない声を漏らし続けるゆりあ。
陥落の特濃精子は、射精した後もとめどなく亀頭から溢れ出ては床に落ち、足元の涎の湖を白く濁らせていく。
そして最後は放り捨てられたように倒れた放心状態の顔面に、
「ぐぅぅっ…!かあぁっ…!」
と雄叫びを上げた男の熱い精液をたっぷりと浴びせられ、ボロボロにされたゆりあ。
精液まみれのマット上、失神ノックアウトの完全敗北。
殺し屋が、快楽によって殺された瞬間だ…。
……
それから数日後…。
某繁華街の地下にある怪しいクラブ。
その店のフロア中央に設けられたステージに、三人の女が並んだ。
岡田奈々、高橋朱里、木崎ゆりあ。
三人とも全裸で、合図とともに一斉に股にぶら下げた竿を自ら扱き、吐息を漏らす。
その異様な光景を、ニヤニヤしながら見つめる客たち。
「ほら、2枠!頑張れ!」
「3枠だ、3枠!」
「おい、1枠!奮発して5万も賭けたんだ!しっかりしろ!」
フロアに下卑た笑い声と野次が飛び交う。
三人の公開センズリは次第にヒートアップし、やがて、
「んあぁっ!で、出るぅっ!に、2枠…た、高橋朱里、出しますぅっ!」
と真ん中の女が絶叫とともにフロアの床へ向けての大射精を見せると、その結果に一喜一憂する観客たち。
「そこまで!勝負あり!本日のセンズリ射精レース、勝ったのは2枠の高橋朱里でした!レートは…」
と、マイク放送が入る。
そして勝者の朱里は、褒美として、自身に賭けた客たちとの乱交プレイへと移り、一方、敗れた二人は罰として手錠で両手の自由を奪われ、自ら扱くことも出来なくなった状態で、その羨ましい光景を見せつけられる。
「あぁっ!お、お尻ぃっ…!誰か、朱里のアナルにチンポぶちこんでぇっ!それからチンポもっ!ふたなりチンポも、たくさんいじめてぇっ!」
と男たちの輪の中から聞こえる朱里の歓喜の叫びと、それを太ももを擦り合わせて紛らせつつも羨望の眼差しで眺める敗者…。
調教され、見世物小屋へと堕とされた三人の殺し屋たち。
今夜も彼女たちは、股間に男根をぶら下げたその身体で競い合い、訪れた客を楽しませるのだった…。
(つづく)